ホントは今すぐにでもしたいのだが…。
見送った34GN850-B
現在、私のメインPCで使用している液晶モニタは、DELLのU3415Wというモニタで、34型のウルトラワイド液晶モニタになる。
解像度は3,440×1,440ドットで、8bitカラー、21:9の画角を持つモニタだが、リフレッシュレートは60Hzだし、もう技術的には過去の技術の産物でしかない。
私のような業態のビジネスではまだまだ有効なモニタではあるが、私が自宅で使用するマルチメディア系用途ではそろそろ物足りなくなってきているのは間違いのない話である。
そんな中、当Blogでも4月17日に記事にしたが、LGから「34GN850-B」という、現時点では理想に近いウルトラワイド液晶モニタが発売された。
Nano IPSパネルを採用した製品で、3,440×1,440ドットの解像度、リフレッシュレート144Hz、HDR10やDisplayHDR 400に対応する、FreeSync Premiumを取得しているモニタである。
非常に素性が良いモニタであり、インターフェースの詳細な記載がない事が気になるという点を除けば、現時点では最上級の理想モニタとも言えるのだが、当初、購入を迷ったのは事実だが、最終的に購入を見送ってしまった。
理由は、今年の1月に行われたCES 2020では、まだ発売されていないモニタが登場予定として紹介されていたからである。
まだ見ぬ38GN950
CES 2020のLGブースでは、前述の34GN850-Bの他に「38GN950」や「38WN95C」といった製品が参考出品されていた。
「38GN950」と「38WN95C」は、パネル品質そのものは同じなのだが「38GN950」がLGのゲーミングブランド「UltraGear」に属する製品で、「38WN95C」がブランドのない一般製品になる。
私自身としてはどちらでも構わないのだが、これらの製品がまだ未発売である以上、今後発売される可能性があるわけで、そう思うと「38GN950」や「38WN95C」の性能が気になるというものである。
今の所言われているのが、Nano IPSの37.5インチの21:10のモニタで、その解像度は3,840×1,600ドット、GtoGが1msでリフレッシュレートは160Hz、DisplayHDR 600に認定されていて、NVIDIA G-Syncに対応しているという。
私は、ビデオカードがNVIDIA製ではないので、G-Syncに対応していてもFreeSyncに対応していないのはデメリットになるのだが、現在のモニタ業界ではちょっとした動きがあったようで、軒並みFreeSync系のサポートへと切り替わっている。
最終的にリフレッシュレート関係の規格はG-Sync側がFreeSync側に沿う形でコンパチ仕様にしている流れが最近あるので、実際に「38GN950」や「38WN95C」が発売された時には、FreeSync Premium対応になる可能性がある、と私は見ている。
未発売だからこその、希望、というヤツである。
両立が難しいモニタ
高解像度パネルがいろいろ作られているが、意外と高リフレッシュレートとHDRを両立したモニタというのが発売されない。
理由はいろいろあるのだが、その大きな理由の一つとなっているのが、伝送データの肥大化による、通信遅延である。
解像度が高くなると、伝送すべき情報が増えるというのは単純に考えても理解できる。
だが、実は色深度が深くなり色情報が増えると、その通信データは爆発的に増える。
なので4KでHDR10ぐらいなら現在実現できるパネルはいろいろ出てきているのだが、4KでDisplayHDR 600や1000といった製品は、未だ実現が難しいようである。
また、こうした伝送データが増えると、まず最初にネックになるのが、端子とケーブルである。
パネルや制御ICがそれに対応したとしても、実際に接続に使用する端子やケーブルが、それだけの情報を安定して伝送できるかは別問題で、案外こういったところがネックになって新製品が出にくいという側面もあるようである。
おそらく、そうした問題が今年あたりに大きく改善するのではないかと見ていて、今後発売される製品に期待しているところである。
一番良いのは、43型の4K HDRテレビ(120Hz)くらいをモニタとして使用出来れば良いのかも知れないが、テレビだとFreeSyncやG-Syncといった機能に対応しないので、そこを懸念する人も多い。
LGは今後テレビ用パネルもG-Sync Compatible認証を取得してゲーム用途に振っていくような動きを見せるようだが、それならFreeSync Premium認証を取得してくれればなぁ、と思ったりする。
ま、どっちにしても43型4Kモニタは、私の環境では設置できないのだが(-_-;)