Nintendo Switch Online追加パック

ここにきて元気なNintendo Switchだが、ついにメガドライブのタイトルまで…。

Nintendo Direct

任天堂が定期的に配信しているプレゼンテーション番組「Nintendo Direct」が本日配信された。

Nintendo Direct 2021.09.24
https://www.nintendo.co.jp/nintendo_direct/20210924/

それによると、オンラインサービスである「Nintendo Switch Online」に新料金プランが追加され、そのサービスが開始されると同時にNintendo64のタイトル8本、メガドライブのタイトル14本がプレイ可能になる、との事。
専用コントローラーはありがたいこれに合わせ、オリジナルと同等の操作を実現する為「Nintendo64コントローラー」と「メガドライブファイティングパッド6B」がNintendo Switch Online加入者向けに発売される事が発表された。専用コントローラーがある、というのはとてもありがたい話である。
なお、新料金プランに関しては、後日発表という事で、まだその詳細は不明であるものの、少なくともさらに幅広いタイトルがSwitchでプレイ可能になる事は喜ばしい事と言える。

レトロゲームのプラットフォーム

Nintendo Switchは、ハードウェアの性能で言えば、間違いなくPlayStation5やXbox Series X/Sよりも格下となってしまうコンシューマ機である。
だが、その性能が決定的にマズイレベルのものなのか? というと、そういう事ではない。少なくとも、レトロゲームと呼ばれる昔のタイトルを動作させるプラットフォームとしての性能は持っているし、ある意味、その立ち位置や利便性が、そうした遊びの部分をより濃くしているように思える。
昔からゲーム業界に居座っている人ほど、昔のゲームの復古というところには目が行きにくい。私がかつてその方面の人達と仕事をしていたからそう思うだけなのかも知れないが、ゲーム制作をする上でハードウェアの限界点は上であればあるほど、新しいチャレンジをしたいと考える人達が圧倒的多数だった。それはリアルタイムでコンピューティングの進化を見てきたためだし、それを使ってより新しく高度な表現をしていきたいと考えるのが常だったからだ。
もちろん、全ての人が同じ思考をしているとは言わないが、レトロゲームの面白さを再発見するのは、大凡レトロゲームをリアルタイムにプレイする事のなかった世代である。
そういう世代に、コンテンツが溢れた現代の中から発掘という作業が行われ、その土壌が今成果を出してきた…Nintendo Switch Onlineは、まさにこの部分を訴求してきていると思う。
…もっとも、他プラットフォームでもアーケードアーカイブスなど、レトロゲームの復古を掲げて展開している作品群もあるのだが、それをSwitchの定額制で実現する事で、自社IPを活かしつつサービスを広げる事に成功した、という事だと思う。
なので、今回のNintendo64とメガドライブのタイトル追加は、それらサービスの拡張であり、任天堂としても一定の手応えを感じた事による一投なのだろう、と思う。

○○ミニ、いらないじゃん

今回のNintendo Switch Onlineの追加パックの話は、ある意味、○○ミニといった、昔のタイトルを複数搭載したミニハードを不要にするサービスとも言える。
Nintendo64のミニハード版「Nintendo64ミニ」の話も噂レベルでは存在していたが、このNintendo Switch Onlineのサービスとして提供した事で、おそらくハードの発売は行われないのではないかと思う。
また、メガドライブタイトルに関しても、セガとしては、ハードとしてのメガドライブミニはもう売り切った、と判断したのかもしれないし、ハードウェアでタイトルを増やしていくよりはSwitchでタイトルを拡充する事で、ソフトの再利用による売上げを見込めると判断したのかもしれない。
私としては、とても良い切り口なのではないかと思う。
他メーカーもこれに相乗りしてくれるといいなぁ、と思いつつ、その場合の価格の載せ方もさらに難しい事になりそうで、もし実現できるのならば、できればユーザーに優しい形での提供になってくれるといいなと思う。

アーケードアーカイブスは、あくまでもアーケードゲームを対象としたレトロゲームの復古なので、Nintendo Switch Onlineとは異なるアプローチといえる。
私としては、どちらも必要な要素と思っているので、この展開はお互い食い合う事なく、共に進展していって欲しいと思っている。
問題は…年代が新しくなると要求するハードウェアスペックが高くなっていく、という事。セガサターンの移植は現時点では結構厳しいという話を聞いたことがあるので、対応機種の年代を上げるのは、Nintendo Switchではそろそろ限界かもしれない。
サターンとか名作が多いんだけどなぁ…。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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