一周年って言われても、手に入らない人未だにいるじゃん…。
一周年
PlayStation5が発売されて一年が経過した。
未だに購入する事ができない人もいると思うので、一年経過した、という事に実感があまり湧かない、という人も多いのではないかと思うし、手に入れていたとしても最近手に入れて今からがPS5の始まりだと感じている人も多いのではないかと思う。
私は、当Blogでも記事にしたが、今の所PS5を抽選応募する事も諦めている。
というか、抽選で買わなければならない状況の間は買わなくてもいいかな、とすら思っている。
…その間にPS5が終息しているかもしれないが(爆)
どちらにしても、マトモに購入するコトができないハードウェアで一周年と言われても、その一周年にどれだけの意味があるのか、甚だ疑問である。
そんな中、SIEのジム・ライアン氏がPlayStation Blogにて一周年のコメントを発表した。
PlayStation Blog 「PlayStation 5 Turns One Today」
https://blog.playstation.com/2021/11/12/playstation-5-turns-one-today/
そこでジム・ライアン氏はこのようなコメントで書き出している。
「ゲーマーの皆様がPS5を手にした最初の日から、あっという間に1年が過ぎたように思います。」
(DeepL logo 翻訳ツールによる翻訳による)
…チョット待て、買いたくても買えないゲーマーにケンカ売ってんのか?
少なくとも、欲しくても手に入れられないファンを考慮したコメントではない。私は開口一番はやはり供給不足に対するコメントから一年が経過したという言葉ではじめるべきではないかと思う。
SIEのCEOという立場でありながら、この言葉という事は、SIEは既に日本市場を重要視していない、という事の表れではないかとすら感じる。
PlayStationというコンテンツは日本から始まり、世界へと波及した。別に今更オリジナルを大切にしろ、とは言わないが、プラットフォームを作る事の難しさは、Googleの「Stadia」がその一面を証明しているとおり、今のPSプラットフォームを築いてきたのは、間違いなく日本のソニーグループであって、それを利用して今がある事を考えれば、日本の需要にもう少し応じようという気があっても良さそうなものである。
もっとも、実際はそのような努力もあるのかもしれない。ただ、それが我々には見えてこない事が問題なのである。
今回の一周年のコメントはCEOのコメントとしては、非常に残念なコメントだと言わざるを得ない。
日本版では違う表現に…
で、このCEOのコメントだが、何と、日本版PlayStation Blogでは違う表現になっている。
PlayStation Blog日本版
https://blog.ja.playstation.com/2021/11/12/20211112-ps5/
「一周年を皆さんと共に迎えることができ、大変光栄に思います。」
言い回しを変えてきているのである。
流石に日本のSIEも、あのコメントはマズイと思ったのかも知れない。
手に入れたくても買えないじゃないか、という日本ユーザーの視点で考えれば、手に入れてから一年が経過した、なんて事は口が裂けても言えないという事をわかっているのだろう。
CEOの、買えない消費者への配慮が欠けた言葉を何とか繕って、国内の沈んだ雰囲気をこれ以上悪くしたくない、という事なのかもしれない。
ハッキリ言って、私は今の日本市場におけるPS5の動きは、圧倒的にNintendo Switchに圧されて締まっていて、勢いを失っていると思っている。
Nintendo Switchも、有機EL版が抽選販売になっていたりもするが、通常版の供給は元に戻っているし、発売されるソフトも潤沢なので、基盤は実にしっかりしているが、PS5は最近になってようやく先の見えるタイトルが出てきた感じはあるものの、未だに市場そのものは低迷しているようにしか見えない。
全世界で成功しているらしいPS5だが、少なくとも日本ではその成功は全くと言っていいほど見えてきていないと思う。
今後の予定
私は前述したように、店頭でPS5が買えるまで待ってもいいかな、と今は考えている。
遊びたいというタイトルもないし、遭ったとしてもPS4版が同時に発売されるので、特に今でなければ、という感じではない。
なので、今PS5に投入できる予算があるのならば、メインPC入れ替えに使いたいと思っている。
…まぁ、GPUがあまりにも高騰しすぎていて、こちらも全く予定が立っていないのだが。
私の周辺でもPS5を諦めたという人が多数いる。
抽選しても当たらないし、買えるかどうかわからない店頭販売に並ぶ気もない、という事らしい。私と同じである。
世界的に半導体不足である事実もあり、それがCPU(APU)のようなコア部品だけでなく、その周辺にあるような半導体ですら入手難なので、SIE側もどうにもならないという事かもしれないが、一方でAppleは多少の供給の遅れはあるものの、全く手に入らないという状況にはなっていない。
この辺り、サプライヤー管理はAppleの方がしっかりできている、という事かもしれない。何かしらの差があるから、この供給の差に繋がっているはずである。
そうした問題が表面化している中で、今回のジム・ライアン氏のコメントは、やはり実に残念としか言いようがない。
コトの重大さが見えていないのではないか? とすら思える。
私自身、PlayStationそのものにあまり魅力を感じなくなってきたと感じ始めているのだが、私と同じような人は他にもいるのではないだろうか?
ユーザーが離れれば、サードパーティも離れるというコトに繋がるワケだが、ソニーは自前のスタジオだけでPlayStationプラットフォームを支えていくつもりなのだろうか?
…世界規模で考えたら、そういう雰囲気ではないのかもしれないけど。