自宅介護をしている者にとって、これは由々しき事態だと思い知った。
母が感染した
昨日の午後3時、仕事中に私のケータイが鳴った。
訪問介護のヘルパーさんからの連絡で、母が38.8℃の熱があるという連絡っだった。
その時は、また母の尿路感染症の前触れで熱が出たのかな、と思い、とりあえず熱がある事を承知の上で、ある程度の熱対策だけしてもらい、そのままにしてもらった。
ところが夕方5時過ぎにも電話がかかってきて、またしても38℃の熱がある、という内容だった。
一時的な発熱ではない、という事が判ったのだが、正直、この段階ではどうする事もできないので、私は即座に自宅に戻り、母の発熱対策を採った。
状況が状況なので、翌日である今日、発熱外来に罹る事にした。
母は車椅子なので、本当なら介護タクシーを使いたいのだが、介護タクシーは発熱外来の時のような車内で待機し、検査をするような状況はできないと言われているので、私は母を自分で担ぎあげ、自分の車の助手席に乗せ、発熱外来に罹った。
そして…検査の結果、コロナは陰性だったものの、インフルエンザA型が陽性と出てしまった。
ここ数十年、私も母もインフルエンザになど罹った事はないのだがついに来てしまったのである。
感染症という事もあり、ケアマネに事実を伝えたところ、訪問看護師も訪問介護士も基本的に派遣できない、と言われてしまった。
…コレ、どうするの?
私が全部一人で介護する事になる?
自宅介護の本当の怖さを知った瞬間だった。
さらに私まで
問題はそれだけに留まらなかった。
夕方4時頃、私自身も38.6℃の熱が出始めたのである。
介護という事を自宅でやっている以上、私自身が感染するのはもう当然と言わざるを得ない事かもしれない。
私自身、体の動きが鈍くなり、寒気はする、咳は出る、鼻水は出ると、とても介護できる状態ではない状況で、重い体を無理矢理に動かして母の世話をするしかない状況となった。
とりあえず、私も発熱外来に罹り、インフルエンザが陽性かどうかを確認する必要がある。
明日の予定はこれで決まったようなものである。
自宅介護の限界
今回の件で、自宅介護ではこのような感染症に罹った時の対応として、外部のサポートは基本的に受けられないということが分かった。
ハッキリいって…この先どうなるかわからない。
介護と言っても、食事くらいなら私でどうにでもなるが、排便などの対応は実に難しいと言わざるを得ない。
一応、明日は訪問ヘルパーが来てくれて、やり方を私に教えてくれるというのだが、正直自分でできる自信はまったくない。
こういうのは技術と経験が必要だろうと思うし、それがない私がやると、周辺をただ散らかして大惨事になるような気がしてならない。
それと、私の体調にも問題がある。
おそらく私もインフルエンザは陽性反応だろうと思う。
そうなると、その体調のまま、母の介護をする必要がある。ハッキリいって、しんどい以外の何物でも無い。
この先どうなるやら…。