なぜかトキメかないPhenom

 AMDからようやく正式にPhenomが発表された。
 もちろんほぼ同時に発売されたワケだが、あれだけ待ち望んだというのに思ってるほどトキメかない私がいる。
 ネイティブクァッドコアと称し、2+2コアで攻勢に出たIntelを真のQuad Coreではないと言い切ったPhenomであるが、イマイチその魅力が当初よりないというのは、何に起因するものなのか…
 思った以上に冷めているのは、現時点で最高峰のPhenom 9600ですら2.3GHzという所に、そのトキメかない理由があるのかもしれない。
 IntelのQuad CoreであるQ6600は、2.4GHzに達している。
 もちろん2+2コアではあるが、それでも2.4GHzで動作しているのは間違いがないし、GステッピングでTDPが95wとなっている今、Phenom 9600と比較して、Phenom 9600が優位に立っている部分は、内部アーキテクチャが一世代進化しているのみだ。
 アーキテクチャが一世代進化しているという部分が重要だという人もいるかも知れないが、Intelはこの上のクラスをすでに一般販売している事を考えると、そこにある差は価格差しか存在しない。
 何か、せっかく登場した新型なのに、スペックで優位に立てないというのは、どこか最近のATI系グラフィックスチップの登場の仕方に似ていて、私的にはかなりNGな感じだ。
 最新型とは謳っていても中身が量産型では、そのトキメキ度も落ちるというもの。
 評価試作機ぐらいのハイスペック仕様も出してくれれば、熱の入れようも変わるというのに…
 私と同じように考えているハイスペック信者は多いと思うが、このままでは私はIntel信者になってしまいそうだ(Intelの方が多少なりピーキーな製品を出してきてるように思える)。
 AMDにはもっとがんばってもらいたいものである。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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