考え方はいろいろかもしれないが

 中国という国はある意味すごい。
 主張する内容はまず自分が中心にいるところから始まるのだから、その内容はどうしても自己中心的になるというか何というか…。
 とりあえずこの記事を読んでもらえばわかりやすい。
中国ユーザー、Microsoftの海賊版対策に激怒
 これは海賊版Windowsへの対策ツールが原因で中国ユーザーが激怒しているという内容の記事。
 海賊版だと発覚すると画面を真っ黒に変えてしまうのである。
 中国では2億人のコンピュータユーザーの大多数が、そうと知りながら、あるいは知らずに海賊版ソフトを使っていると考えられているため、Microsoftとしても対策が必要という事で施策したワケだが…受ける側からするといろいろ言い分があるのかもしれない。
 もちろん、その言い分が正しいとは限らないワケで…。


「どうしてMicrosoftが自動的にわたしのコンピュータに接続するのか。このコンピュータはわたしのものだ!」
 …まぁ確かにハードはそうなんですよ、ええ。
 でもさ、ハードだけであなたは何をするつもりなのよ?
 だったらWindows使わずにライセンスフリーのLinuxでも使えばいいじゃない。
「正規版が海賊版より安ければ、海賊版を買う人などいない」
 …いや、正規版を海賊版の価格にしたら、海賊版はさらに安くなるから(爆)
 たしかにMicrosoftが勝手にユーザーのPCに進入し海賊版かどうかを調べるというのはハッキング行為になるかもしれない。
 しかし、受動的な施策にすると中国ユーザーはおそらくその起動キーとなる行動を調べ上げ、そこへたどり着かないような使い方をするに違いない。
 だからMicrosoftは能動的な施策を始めた…と私は考える。
「Microsoftが自社の知的財産を守る権利は尊重するが、同社は間違った方法で誤ったところに狙いを付けている。ユーザーではなく、海賊版の製造者と販売者を標的にするべきだ」
 これもたしかにそうかもしれないが、海賊版と知ってて使ってる事に問題があるワケであり、中国ユーザーはその事を問題視していない。
 日本でもかつてあった問題ではあるが、国民性がまるで違うため、施策方法がより能動的になってしまうのは仕方のない話である。
 中国がどうしてもMicrosoftに文句があるなら、Windowsに対抗するOSを自国開発すべきだろう。
 Windowsが利用するファイルにはフォーマットのいくつかはフリー状態のものもある。
 だから互換性のあるフォーマットを扱えるOSを自国で開発し、それを中国内で広めればいいのである。
 もちろん、利用する中国ユーザーの納得のいく形で、である。
 少なくともMicrosoftのOSを使っていくのなら、自分の主張を通す前に利用規約読んで承諾する気持ちを持たねばなるまい。
 そのことに不服があるのなら…独自の道を歩むべきだ。
 私はMicrosoftを擁護するつもりは無い。
 だが間違った主張を支持するつもりも無い。
 何が正しくて、何が間違っているのか?
 双方の主張が平行線をたどる場合、落し所で決着を付けるしか道はない。
 だが、今回の問題に関しては明らかに落し所を決めるという話以前の問題…と私は思っている。
 皆さんはどうだろう?

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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