世間一般では今日は聖夜-Christmas Eve-である。
そして午前0時を過ぎたところでクリスマスとなる。
だが、実はこれは一般的な暦の上の話であり、本当は24日の日没から深夜0時までが聖夜であり、その後の25日の日没までがクリスマスという事になる。
つまり、聖夜は時間的に5~6時間の間の事を言う。
クリスマスは日本ではX’masとかChristmasと表記されるが、実は現在のU.S.A.ではX’masと表記する事はない(使われていたのは19世紀頃)。
単純にXmasもしくはX-masと表記されるようで、日本で使っているX’masを使っているのはアジア圏だけであり、実は誤用なのだという。
私は最近ではあるが文章にして書くときは降誕祭、もしくは聖誕祭と書く事にしている。ちなみに降誕祭はキリスト教における聖人・偉人の誕生日を意味するため、クリスマスは聖誕祭と表記する方が多い。
ま、私の事なのでどうでもいい話ではあるが。
しかし、日本は12月24日から来年1月3日ぐらいまで、お祭り続きだ。
聖夜から聖誕祭、そして大晦日の年越しイベントである除夜の鐘から新年の初詣。もうイベント続きである。
しかも、これら全てが宗教がらみであり、それもすべて統一された宗教ではない。
つまり、12月24日のキリスト教イベントから大晦日の仏教イベント、そして新年迎えて神道イベントである。
節操ないことこの上ない。
年末に有明にいく人なら、これにコミケイベントが加わるのだから、一年で一番イベントが多い週間になる。
不景気なのに忙しい話だ(爆)
コミケイベントはまぁ置いておいたとして、宗教イベントだけを取り上げてみても日本という国は実に変な国である。
私は渋谷という街はもっとも宗教戦争に近い街だと思っている。
実際には渋谷だけでなく、東京の23区内、その中でも新宿から渋谷、そのまま皇居を含めて九段下にかけての区画には、世界のあらゆる宗教寺院が集中している。
特に渋谷には日本に二つしかないユダヤ教の教会があり、またその500m圏内にイスラム教のモスクがある(らしい。詳しくは西谷史氏の小説内のあとがき参照)。
まさにこの距離は一触即発の事件が起きても不思議ではない距離としか言いようがない。
日本はまさに宗教戦争が起きた時もっともその中心にあると言っても過言ではない…と大げさだが考えてしまう事もある。
海外でも珍しい現象だと思う。
この節操のなさが平和主義とリンクしている…のかどうかは分からないが、日本人は世界的にも平和な民族、いや、おめでたい民族と言える。
そんな日本人に生まれた事を私は実にありがたいと思っている。