昨日の無線伝送技術によるモニターは近未来の話ではあるが、今日のはもっと身近な話。
NECディスプレイソリューションズが、ICCプロファイルエミュレーション機能を搭載した10bit対応24.1型ワイドディスプレイ“LCD-PA241W”を2月22日に発売すると発表した。
NECディスプレイソリューションズの製品と言えば、CGクリエイターなどが業務用として使用するというイメージがあるが、近年価格も手頃になり(もちろんそれでも高いが)、デジタル一眼でハイアマチュアなどが利用したりする事も増えてきた。
今回発表された新型は、名機“LCD2690WUXi2”の後継機で、広色域10bit対応のp-IPS(H-IPS)パネルを採用し、DisplayPort接続時で最大約10億7,374万色の発色が可能というモデルである。
しかも新開発の画像処理専用ICと、独自の色変換アルゴリズムによる“SpectraViewエンジン”を備えており、色域を三次元に捉える“3Dルックアップテーブル(LUT)”を搭載した事で14bitのガンマ補正機能と合わせ、AdobeRGBやsRGBなどの色再現性をより高めたモデルとなっている。
前機種であるLCD2690WUXi2もプロ用としては極端に高い製品ではなかったが、今回のLCD-PA241Wはさらに身近に感じるほどの価格設定で、基本はオープンプライスとしてはいるものの、店頭予想価格は13万円前後と、2年前の高級VA方式液晶モニタとほぼ変わらない価格設定となった。
…安い、安すぎる(爆)
もちろん、絶対価格としては高いワケだが、これだけの性能を持ったモニタがこの価格というのは安すぎるように思えてならない。
ちなみに今回の新型は、色味を調整するキャリブレーションにおいて外部のカラーセンサーを使用する事なく、内部のみで行う事が可能になっている。まぁ、その精度がプロの満足できる領域なのかは分からないが、どちらにしても便利になったものである。
最近、妙にIPSパネルのモニタが安くなっているように思えてならない。
やはり3Dテレビの動向然り、モニタのパネル周りで大きな変革期に来ているという事なのかもしれない。
今モニタを買い換えなきゃと思っている人で、さらにハイエンドを求めている人は、今回の“LCD-PA241W”はひとつの選択肢になるだろう。
2010/01/13 • no comments