NVIDIAがようやくDirectX11対応GPUである“GeForce GTX 400”シリーズを発表した。
AMDのRadeon HD 5xxx系から遅れること半年。
その遅れた分の性能を持っているのかどうか、今、各PC系サイトでその性能がいろいろとレビューされている。
絶対的性能は、前回同様やはりNVIDIAに軍配が上がりそうな感じではあるものの、ワットあたりの性能はRadeon系の方が上回るかもしれないような感じで、個人的には予想通りの結果。
絶対性能を追い求める人は、ようやく道がひらけた感じかもしれない。
ただ、時代はエコを推奨する時代であり、必要な性能を必要な消費電力で得られるビデオカードが持て囃される時代。そういう意味では、NVIDIAのビデオカードは大艦巨砲主義的性能と言えるかもしれない。
このGeforce GTX 480から繰り出される性能は、単純に考えてもRadeon HD 5870よりも上だが、消費電力も圧倒的で、ピーク時に250wというモンスター級の消費電力となる。
下位モデルのGeforce GTX 470でもピーク時215wという消費電力で、個人的には470ぐらいに収めておくのが最適解かなと思ったり。
性能は圧倒的なのは前述の通りだが、やはり問題なのはその価格。
現時点で480は6万円前後という話であり、4万円前後のRadeon HD 5870と比較しても価格分だけの性能を得られないかもしれない。
このあたり、かなりユーザーの嗜好や思い込みが必要な部分ではないかと思われる。
どちらにしても、これで比較対象ができるわけで、全体的な価格競争が始まる事は間違いない。
NVIDIAからすれば、半年先行しているRadeon HD 5xxx系は市場を独占している状態であり、今からそれをどう崩していくか? というところに腕の見せどころがある。
価格ではまず勝てないだろうから、コンテンツにどうやって食いついていくか? が今後の課題になるだろう。
多少なり興味がある話である。
2010/03/27 • コメントなし