私が前々職にいた頃だから…もう既にかなりの年月が経っているが、今更ながらFate/stay nightを観た。
何で今なのかという理由はないが、むしろ今まで観ていなかったことの方が変わっているかもしれない。
だが、実のところFateは避けていた部分もある。
何故避けていたのか?
単純に言えば“引きづられたくなかった”からだ。
同じTYPE MOONの作品に“月姫”というのがあるが、実はこれと出会ってからというもの、私の創作イメージがかなり引っ張られている事に後から気づいた事がある。
原作者の奈須きのこ氏の魔力なのかどうかはわからないが、仮にも元クリエイターとしての自分を考えたとき、あまりにも引きづられるのは良くない…という思いが、私からFateを遠ざけた。
結果、数年に渡りFateという作品を全く見なかった。
だから世間でいろいろ騒がれている事を知っていても、その話を聞いてもロクにわからないという状態が続き、既にアニメもTVで放送され、そこに私が元いた会社が絡んでいる事も知っていたが、結局今まで観ることもなく今日に至っている。
で、先日劇場版のBDが発売される話が出た為、あーそういえばFateって全く観てないなと思い出し、既に業界人ではなくなった今なら観ても問題ないかと、観ようと決意した。
聖杯戦争、サーヴァント等々、奈須きのこ氏独特の世界観と言い回しが多分に感じられる作品。
世間で言われていたとおり、かなり面白いかもしれないなと第1話を観て思った。
ちなみに…観たのはまだ第1話のみ。
コレ、現役時代に観ていたら、間違いなく侵食されていたに違いない。
ま、そんなワケでとりあえず24話観きってしまいたいと思っている。
しかし…やはり私は腰が重いなと思わざるをえない。
何か新しい作品を観ようと決意するまでに結構な時間がかかる。
どこかに残っているクリエイターの血が、その作品を観てしまうと自分が自分でいられなくなるぞ的な予感を与えるからなのか、ブームを過ぎてからその作品を観る事が多い。
とある魔術の禁書目録やとある科学の超電磁砲もそうだったが、旬の時期を過ぎてから観るケースが多い。もっとも、この「とある」シリーズは比較的世間が騒いでから観るまでに時間は空かなかったが、涼宮ハルヒシリーズもそうだし、ほとんどの作品がタイムラグをもって観るという状態。
唯一、タイムラグなく観ることが出来るのは、ガンダムシリーズぐらい…いや、ガンダムシリーズでもユニコーンは観るまでにタイムラグがあった。
そう考えると、ホント腰が重いとしか言いようがない。
ま、別にそれで困っているわけではないから、別にいいのだが…
とりあえず、今更…という感じが渡しの場合は付き物なので、このblogを見ている人はそのズレだけは覚悟しておいて頂きたい。