Zalmanの簡易水冷キットで失敗した私からすると、ちょっと微妙な思いもあるのだが、Antecから従来とは異なる簡易水冷キットが発売になる。
“Kuhler H2O”というシリーズで3タイプが発売になるが、この“Kuhler H2O”シリーズの何が従来と異なるかというと、そのポンプの取り付いている位置。
従来はウォーターブロック(別名水枕)とポンプが一体になっているケースが多い。実際、私が購入して失敗したReserator3 Maxもウォーターブロックとポンプが一体になっていた。
“Kuhler H2O”シリーズは、このポンプの取り付いている位置がラジエータのファンの所に付いている。つまり、ウォーターブロック一体型でなく、ファン一体型のポンプというワケだ。
ポンプの付いている位置が違うだけで、効果は同じじゃないかと思う人もいるかもしれないが、ウォーターブロック一体型だと、その設置スペースからポンプを大型化できないというデメリットがある。
しかしファンの位置だとよほどの事がない限り干渉する事はないため、ポンプを大型化できるというメリットが生まれるのである。
私が失敗したReserator3 Maxは、ウォーターブロック一体型ではあったものの、ラジエーター部分も独自構造だったため、結構なスペースを必要とした。それを考えれば、“Kuhler H2O”シリーズはもっとスペース的には余裕がある製品と言えるかも知れない。
これは“Kuhler H2O”シリーズの中の1250で最大サイズ。店頭価格は12,980円程度。
他に、ファンは1基&ポンプ1基構成の650(7,980円程度)と、650と同じ構成だがラジエーター部の厚みが50mmと冷却を強化した950(11,480円程度)が存在する。
製品情報
http://www.links.co.jp/item/kuhler-h2o-650/
http://www.links.co.jp/item/kuhler-h2o-950/
http://www.links.co.jp/item/kuhler-h2o-1250/
注意だが、この“Kuhler H2O”シリーズはファンの上下が多少出っ張っている。クーラント液を吐出するホースが接続されている部分だ。これによって場合によっては取付けられないケースがあるかもしれない。そこだけは注意が必要。ま、こういう製品を取付ける人はその程度分かっているとは思うが…。
私は結局水冷は諦めてしまったが、正直、夏場はもっと冷却できるものの方が良いかも…と思う事があった。
簡単に水冷にしたい、と思う人はこの“Kuhler H2O”シリーズは選択肢の一つになるかもしれない。
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