Adobeの写真家向けプログラムに参加して早4ヶ月が過ぎた。
しかし、未だに納得できない使い勝手が存在する。
SSD使用者の事を考えようよ…
AdobeのPhotoshop CCとLightroomの最新版を常に使い続ける事ができるサービスが月額980円で利用出来るという事で、今年の3月末、事実上4月から使い始めたCreative Cloudだが、どうもAdobeのアプリーションの作り方が悪いのか、それともWindowsというOSと相性が悪いのか、上手くインストールやアンインストールができない状態になる。
単純に手順を説明すると、まずWeb上からインストールしたい(というか契約した)アプリケーションを選択し、インストールを開始する。そうすると、まずCreative Cloudというデスクトップ上でAdobeソフトをコントロールするアプリケーションのインストーラーがダウンロードされ、それのインストールから始まる。そのインストールが終了すると、Web上でインストールしたいと選択していたアプリがCreative Cloudツール上で自動的にインストールされるのだが、この時、インストール先などを選ぶ事が出来ず、勝手にAdobeが定めたデフォルト設定でインストールされるのである。
コレ、SSDなどにシステムをインストールしている人からすると結構迷惑千万な方法で、Cドライブに余裕のある人はまだ良いが、余裕がないとあっという間にシステムドライブを圧迫してしまう。
また、このCreative Cloud上でAdobeソフトのアンインストールをサポートしていないため、Windows標準のコントロールパネルからアンインストールを行うと、時にCreative Cloud上でそのアンインストール情報を誤認していたりして、非常に使い勝手が悪い。
昨今、システムドライブにSSDを選択する人は増えているワケで、それらの全ての人が起動ドライブに余裕を持たせた設計をしているとは限らない。せめてインストール先を最初からコントロールできるようにしてもらえないものだろうか?
まだまだ問題はある
それと…さらに問題なのは、Photoshop CCなど、シリーズ名がCCと銘打ったものはまだ良いのだが、LightroomなどのアプリケーションはそうしたCCというシリーズ名に属していないせいもあって、Photoshop CCとLightroomの扱いが若干異なっている。だから、インストールに関する決まり事などにも一貫性が見られず、同じコントロール下で取り扱うアプリケーションという感じがしないのである。
感覚的に…初期のMicrosoft Officeのような、各アプリケーション間の連携が出来ていない作りになっているのである。
おそらく、MacOS上のCreative Cloudではこんな問題は起きていないのではないかと思うのだが、Windows版はとにかく作りが粗雑で、インストールやアンインストールという、もっとも基本的な所で問題が多発する。
そのおかげで、私は手持ちのVAIO Duo 13を工場出荷状態にしなければならない事態にまで発展したのだから、この問題は深刻としか言いようがない。
VAIOのリカバリー
VAIO Duo 13のリカバリーを行う事になった背景には、このCreative Cloud管理下のPhotoshop CCに問題があったからである。
こんな事を言うと、AdobeのCreative Cloudを使うのを辞めようとか思ってしまう人も出てくるかもしれないので、あくまでも今はそんな事はない、とした上で読んでもらいたい。
実はサービス開始直後くらいからCreative Cloudを使用してPhotoshop CC等をインストールしている人は、今のPhotoshop CCとは内部バージョンの異なるアプリケーションをインストールしていた関係から、インストール後のアプリケーションの取扱が今とは異なっていた。それが6月くらいのアップデートで今の新しいものになったワケだが、その際、32bit版と64bit版の廃統合か何かが行われ、Creative Cloud上では、また新たにPhotoshop CCをインストールするように促されたのである。
だから当然以前のPhotoshop CCをアンインストールする必要があったワケで、それでもCreative Cloud上ではアンインストールを行えない為、結局コントロールパネルでアンインストールを行った。
ところが…これがシステムに重大な問題をもたらしたのである。
再起動を行った後、Windows8.1 Updateは起動時にPC診断を行い始め、通常起動しなくなったのである。
この後はもちろん再起動してもダメで、私に残された選択肢は2つしかなかった。一つはシステムの復元を行い、旧Photoshop CCのアンインストール前に戻す方法で、もう一つがPCのリカバリーであった。
無論、システムの復元で戻すこともできたのだが、また旧Photoshop CCの問題が残る関係から、私はPCのリカバリーを選択した。
結局、全くまっさらな状態に戻す方が後々の憂いを残さないと判断したのである。
そして今
で、結局今、まさにリカバリー中である。
リカバリーそのものはそんなに時間はかからないのだが、Windows8.1 Updateを適用できるかどうかが一つの問題として浮上している。
私の記憶が間違っていなければ、たしか6月中にWindows 8.1 Updateを適用しないと、その後できなくなる…なんて話があったようななかったような…。
なので、もしUpdateが適用できなかったら、今後Windows Updateのサポートを受けられなくなるのだが…まぁ、Microsoftがそこまで酷い事はしないだろう的な安直な考えで今はいるのだが、もしできなかったらさてどうするか?
本来なら、こんな事考える必要もなかった事だが、現在起きている問題の起因はAdobeにある、という事だけは間違いがない事をここに記しておく。
私自身、Adobeがこのようなサービスを続けている事自体を論外だ、というつもりはない。正直、Microsoftを発端に、今のソフトウェアはバグがあってもネットで修正パッチを配付すれば良いという、悪しき慣例に則っているのは、Adobeだけではない為、それをAdobeのせいにするつもりはない。
しかし、ユーザビリティを考えるに、AdobeのCreative Cloudの取扱はちょっと酷すぎると思う。
せめてインストール先としてデフォルト以外を選択する人がいる、という事実はメーカーとして認識する必要はあるし、また、動作不良の結果、アプリケーションを一時的にアンインストールする必要に迫られる状態だってあり得る。
そうした各ユーザーのケースバイケースに合わせた対応が行われないと、月額で料金を支払っているユーザーは流石に納得できないと思うのである。
Creative Cloudというサービスを開始して早2年が経過しようとしているが、未だその辺りに死角があるという状態は非常に好ましくない。
せめて、Creative Cloudのツール上でアンインストールを行える機能を実装し、安全にアンインストールできるようにしてもらいたいものである。もしくは、それに類似する機能でも構わない。とにかくシステムに関する部分で謎仕様を残さないようにして欲しいものである。
私もPhotoshopCCとLightroomが上手くインストールされなかったので、インストール→アンインストールしたら、再インストールしてもCC上に表示されなかったり異常終了したりと動作が不安定になりました。
Win8.1タブレットにも入れたんですが、結局不安定なんで消しました。
これらのアプリ群は、確かに昔のMS製品の匂いが感じられますね。
特に、これはOSの標準機能なんですと言わんばかりにCドライブに居座り、ユーザーのドライブ(My~)を勝手に使う辺りが。
恐らく、レジストリもガリガリ書き込んでるんだろうなぁ。
写真家プログラムはユーザーにとって利点の多い素晴らしいものだと思いますが、ソフトウェアの品質は高めて欲しいと、私も思いました。
頼むぜAdobe。
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既に2年経過していてこの状態というのが如何にも残念な話。
ツールが優秀なだけに、こういうツマラナイ部分でマイナスになるのは残念極まりない。
早い所、この問題を解決し、なくてはならない便利アプリの一番手を名乗れるぐらいになってもらいたいものである。
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