バルク品にのみ付いてくる純正FANって…。
Ryzenのバルク品、登場
来週にはRyzen 5シリーズが発売になるこのタイミングで、秋葉原ではRyzen 7シリーズのX付き(1800X及び1700X)のバルク品販売が先週末に始まった。元々X付きは純正クーラー「Wraith MAX 140W RGB(P/N 712-0000050 Rev:A)」が付属しないという形でリテール品が販売されていたが、今回販売が始まったバルク品は、不思議な事に純正クーラーが付属するという形で販売開始となった。
純正品は純粋にコアのみの販売で、バルク品には純正クーラーとエンブレムが付いてくるが箱がない…なんとも矛盾を感じる販売体制である。
リテール品とバルク品では、その価格差が約3,000円で、単純に考えれば純正クーラーが3,000円で購入できるという計算。純正クーラーの性能がどれほどのものかにもよるが、高性能なら結構割安な感じかもしれない。
今の所、1800Xが税込67,824円、1700Xが53,784円となっていて、製品保証はリテール品と同じく3年間となっている。
正直、1800Xぐらいの製品を購入しようという人は、その冷却性能にも拘りがあるだろうから、社外製の高効率クーラーをチョイスするかもしれない。
だが、現時点で入手製のあまり高くない純正クーラーが付いて品薄のRyzen 7が購入できる、という事であれば、このバルク品の価値はそこそこあると言えるかもしれない。
但し、このバルク品はマザーボードと同時購入が基本原則で、ショップがバルクCPUを購入したマザーボードにセット、純正クーラーをセットするところまでが含まれるので注意である。
16コア製品
以前から噂されていたRyzenの16コア製品だが、その後また新たな情報が出てきた。
Ryzen 7シリーズは、4コアを一つの単位としたCCXを2つ同じダイに載せたものだったが、16コア製品はこのCCXを4つ搭載した単一のダイになるのか、或いはRyzen 7コアのダイを2つ、MCM(Multi-Chip Module)で実装するのかが疑問視されていた。
単純に考えれば4つのCCXを同じダイにするのはハイリスクと言えるが、より高性能化できるとすれば4つのCCXを同一ダイに載せる事である。
だが、最終的には2つのCCXで構成されたダイを2つ、MCMによって実装するという方法になりそうである。
また、12コア製品は、3コアが有効化されたCCXを2つ同一ダイに載せたRyzen 5シリーズに使われる6コアダイを2つ、MCMによって実装して製品化されるらしい。
まぁ、生産状況を考えれば、MCMで製造する方が妥当というべきだし、納得のできる話である。
拡張されるPCI Expressレーン
また、12コア以上のZen製品に関しては、搭載されるPCI Express 3.0のレーン数はRyzenシリーズよりは多くなると言われている。
その根拠は、32コア64スレッドを可能とするNaplesが128レーンのPCI Express3.0を可能にしているというところから来ているのだが、この計算でいくと、16コア製品は64レーン前後が実現可能という事になる。
これらの製品を実装するソケットは、今の所4000-pinを超えるLGAパッケージになると予想されていて、完全にAM4とは互換性がない、と考えられる。
Intelで言えばXeonはCore i7とは違う存在という立ち位置だが、12コア以上のZen製品もそうした上位製品という存在になる事は間違いない。
コンシューマとしてのハイエンド、つまりエンスージアストという立ち位置というよりは完全にサーバ用途のビジネス用と考えるべき製品かもしれない。
では、Intelで言うところの「Xeon E3-1200」のような製品はAMDからは発売しないのか? と考えてしまうのだが、実際はどうなのだろうか?
私としては、12コアおよび16コア製品は、まさにこの立ち位置にくる製品だと思っていただけに、想定以上に12コア以上のZen製品が高性能化してしまい、アテが外れたという感じ。
この「Xeon E3-1200」の位置に来るのは、やはりRyzen 7シリーズが発売される前に噂されていた、高クロック耐性を持つという製品になるのだろうか?
そもそも、その高クロック耐性を持つ製品というのは、登場するのだろうか?
発売して既に1ヶ月が経過した今でも、謎はまだまだ残るばかりである。
16コアのRyzen…
番号の空きから察するに、Ryzen 9 1900(X)にでもなるのでしょう。
もしこの製品が10万円未満になりさえすればAMDの大勝利になるはずですが、価格の情報が出てこないので、どうなるかは全くわかりません。
とはいえ、AMDは8コアCPUを4万円ちょっとで実現した(Intelだと10万円超)ので、今回も(特に価格の面で)期待できますね。
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16コア…というか、12コア以上のZenアーキテクチャコアの価格は、恐らく全く別のラインで考えられるものではないかと思っています。
そもそも搭載してくるであろうインターフェース系のコントローラーが、Ryzenとは比べものにならないので、IntelでいうところのXeon E3-1200系ともクロスしない製品ではないかと思っています。
予価10万円。私の予想もそんなところです。
Intelは、製造ラインの開発費も回収しないといけないので、コア価格がバカ高くなっているような気がします。AMDはそこをぜひ突いて市場を引っかき回して欲しいところです。
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