安いのは良い事だが…。
4K+HDRとしてなら安い
株式会社JAPANNEXTが、HDR対応の32型4K液晶モニター「JN-IPS320UHDR-S」を5月22日から発売する。価格は59,980円(多分税別)で、発売前モニター価格として16日~26日の期間限定で49,980円にて販売するとしている。4Kなので、解像度としては3,840×2,160ドット、IPS(AHVA)パネルを採用し、10bit/10.7億色表示に対応し、sRGBを100%カバーするスペックを持つ。HDRコンテンツへの対応の他、AMDのFreeSyncもサポートするというから、イマドキの対応機能としてはほぼ及第点といったスペックである。
他に、MHL接続、PiP/PbPにも対応し、バックライトはフリッカーフリーとなっており、ブルーライト軽減機能、超解像技術も内蔵する。応答速度はGtGで6ms、輝度は350cd/平方m、コントラストは1,000:1とこのあたりも他のモニターと遜色ない性能である。
インターフェースとしては、HDMI2.0、HDMI1.4、DisplayPort、ミニD-Sub15ピンを装備し、ほぼ接続できない機器はないものになっている。
これだけのスペックで6万円以下であれば、かなり安いなと思える。まぁ…スペック通りの品質を持っているかどうかは、実際に見てみないと分からない所もあるが。
138dpi
私がこの製品で唯一気にするのは、その解像密度である。
32型というサイズの中に4Kという解像度を詰め込んでいる関係から、通常より文字が小さく見えているハズであり、そこに耐えられるかが一つのポイントになると思っている。
私がDELLのU3415Wを使用しているのは、その解像密度が「110dpi」だからである。
Windowsの標準が96dpiなので、110dpiでも実際は細かいのだが、まだフォントスケールを100%のままにしていて普通に見える。
しかし、これが32型4Kという密度になると、138dpiという細かさになる。
27型4Kの163dpiと比べればまだマシな数値ではあるものの、かなり細かい文字になるので、フォントスケールを150%等にしなければ業務等で使用するPCとしてはかなり厳しいのではないかと思う。
サイズ感としては真っ当ではあるものの、文字の見やすさという点においては、ちょっと残念な感じではないかと思う。
ただ、こういうのは他人の感覚で考えない方が良い。
実際に自分で見たものを信じるべきで、実際には32型4Kという解像密度でも何ら問題がない、という人もいるはずである。
だとしたら、本製品は安くかつ有用なモニターになると考えられるので、ぜひ一度その解像密度を実際に自分の目で確かめて欲しいと思う。