新型が出てきたが、コレでもまだ理想に届かず…。
5K2Kの曲面タイプ
Dellから新型モニタがいくつか発売される。
「U4021QW」は、5,120×2,160ドット、画面比率21:9の領域を持つモニタで40型サイズとしては世界初のモニタになる。
曲率は2500Rで、価格は2099.99ドルと安くはない。
Thunderbolt3ポートを持ち、DisplayPort Alternate Modeと、最大90W出力のUSB Power Deliveryをサポートする。
機能としてはピクチャインピクチャ、ピクチャバイビクチャ、キーボード切替機能などを持ち、パネルはIPS、視野角は上下/左右178度、輝度は300cd平方m、コントラスト比1,000:1、中間色の応答速度は5msとなっている。
前述した通り、インターフェースとしてThunderbolt3、DisplayPort1.4、HDMI2.0×2、USB Type-C、USB3.1×5、Gbit Ethernet、3.5mmオーディオジャックを持つ。
この他の情報はあまり表に出ていないが、海外サイトを調べて見ると、パネルはsRGBを100%、DCI-P3を98%をカバーする色域を備えているようだが、輝度が300cd/平方mなので、HDR400ほどには鮮やかさは届かない可能性がある。
とにかく大きくて広いモニタが欲しい、という人にはオススメできるが、情報としてリフレッシュレートがどれぐらいなのかがハッキリしないので、ゲーミングモニタとして使用する事は難しいように思える。
Dellはパネル性能の情報が出てきにくいので、この辺りの判断が非常に難しいという印象がある。
久々に見た仕様
同時に発表された「U3821DW」は久々にみた解像度の製品である。
3,840×1,600ドットという解像度を持つ「U3821DW」は、37.5型のIPSパネル仕様で、sRGBを100%、DCI-P3を95%をカバーする色域を持っているようだ(海外サイトで確認)。
リフレッシュレートは不明で、機能としてはピクチャインピクチャ、ピクチャバイビクチャ、キーボード切替機能などを持っている。
DisplayPort1.4、HDMI2.0×2、USB Type-Cを持ち、最大90Wの電力供給をサポートするが、詳細は不明。
以前LGから発売された「38WK95C-W」よりは、流石に時期的に考えても広色域対応とは思うが、リフレッシュレートに関しては情報がないので不明である。
こちらは4Kモニタほどの解像度には至っていないが、丁度4Kモニタの縦幅を映画スクリーンサイズの合せた感じのモニタになる。
この解像度のモニタは今まで数種しか発売されていないと思うが、ここに来てDellから発売されるのは予想外だった。
「U4021QW」と同じく、おそらくゲーミングモニタとは異なるジャンルになると思うので、リフレッシュレートには期待できないと思われる。
本命モニタはいつ来るのか?
ようやくビデオカードが1ランク性能向上した事で、60Hz以上のリフレッシュレートを持つQHD以上の液晶モニタの活躍の場が出てきた感じがあるが、PS5等が求めているパネル性能はさらに上のものになる。
つまり、4K解像度でありながら120Hz対応、しかもHDRにも対応という製品なわけだが、今だこれを全て実現している製品は存在しない。
これを確実に上回るには、インターフェースとしてもHDMI2.1には対応していなければ鳴らず、またDisplayPortであっても2.0の対応が必要になる。
こうなると、まだ対応製品が整っていないワケだが、今回のDellの製品でもここに届いてはいないようで、対応製品が出てくるにはもう少し時間がかかりそうである。
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