4月1日は言わずと知れたエイプリルフールだが、Wikipediaによると悲劇が起源とも言われているようで、実のところあまり笑える話ではない。
ちなみに日本の古くからの慣習では、4月1日は“日頃の不義理を詫びる日”であった。現在では全く逆の意味になっているというのもどうかと思うが。
このようなエイプリルフールだが、ネット上でも昨今は加熱ぎみであり、私がよく見るサイトであるImpress Watchは数年前からネタサイトを公開しているが、去年あたりからはいろいろなサイトがネタサイトを公開するのが恒例になってきた。
そうしたネタサイトもいろいろ趣向を凝らしているのだが、個人的に今年最も大きなネタと思われるのはさくらインターネットのネタ。
とある科学の超電磁砲のキャラクターを使ったサイトで、よくまぁ作ったものだと思わせる内容だ。
美琴の台詞に「4月1日ってどこも張り切りすぎなのよね」とあるが、一番張り切ったのがさくらインターネットではないかと思ったりする。
前述したImpress WatchがImpress Peachと称したサイトを公開、米Gooqle社による「Antroidケータイ」などを公開している。Impressグループの怖いところは、このネタに今回は動画まで用意するという展開。ギャグにココまで力を入れる事をどう考えるかは人それぞれだが、よくやるなぁ…と思わざるを得ない。
他にも、ニコニコ動画(時間経過と共に元に戻ると思われる)は「とうとうサービスが黒字化」と称して、サイトの文字が全部黒字になっていたり、Googleマップのストリートビューの人形に3Dメガネを取り付けられるようになっていて、画像が3D化したりするネタもあり、どこまで本気でどこまで冗談なのかわからないようなネタもあったりする。
もう一つ笑ってしまったネタは、サイボウズから社内恋愛促進を図る新製品のグループウェア「サイボウズ Office ラブ」というネタ。製品概要や導入事例など結構細かく作り込まれているのだが、どうみても結婚情報サイトでしかないのが笑える。
あとちとヲタクっぽいネタだと、メロンブックスのサイトはこんな感じだった。もう書いてある内容は、自分で読んでいただくしかない(爆)
もちろん他にも多数のネタサイトが展開されている。
もちろん、ジョークなのは分かるのだが、こんなにも世の中が笑いに満ちている日本はある意味お気楽極楽な国としか思えない。
この世界的不況の中、こんな事でしか笑えないという事なのかもしれないが、真剣に明日を生きる事に精一杯な人が見たら、いろいろな感情が溢れるのではないかと思う。
まぁ、こういうジョークサイトは、米国や欧州の方が本場であり、もっと過激でもっと洒落にならないような内容も展開されていたりするため、日本だけの特色ではないのだが、世界中に複雑な気持ちになる人がたくさんいるという現実を考えたとき、私個人としては「なんだかなぁ…」と思うわけである。
ま、楽しむ事を否定するわけではないのだが。
何はともあれ、来年が果たしてどうなるのか、今のウチから結構気にしてたりする。
純粋に喜んでいい時代になっていればいいのだが…