AMDが正式にSocket AM3に対応したPhenom IIを発表した。
従来のPhenom IIはSocket AM2+版であり、メモリはDDR2もしくはDDR3に対応した製品だったが、今回発表となった製品はメモリコントローラーそのものは従来と同じようだが物理的にDDR3に対応したコアであり、事実上初のDDR3対応である。
IntelはすでにDDR3対応のCore i7をハイエンドに据えているが、ミドルレンジはDDR2とDDR3の併用で展開している。
AMDもようやくそのプラットフォームでの展開になったワケだが、今回発表されたものに関してはハイエンド製品ではない。
いつもならハイエンドから攻めてくるAMDらしからぬ展開である。
Phenom II X4 810は2.6GHzというクロックではあるものの、HyperTransport 3.0に対応し、そのクロックは従来のPhenom IIより高速な2.00GHzで動作する。
コア速度がミドルレンジ域を超えないため、性能的にはミドルレンジ止まりではあるものの、価格的に随分と魅力がある。
初出時で18,000円レベルであり、性能比で考えればかなり安いと言える。
これも低価格化が進み始めたCore 2 Quadへの対抗策だろうと思われる。
今回発表された新Phenom IIだが、トライコア製品も発表された。
3コアという実に変則的なコア数だが、少なくとも並列処理であってもCore2 Duoより有利であり、コストと性能でIntelに対抗しようというのだろう。
世界的に不況な世の中だが、今のタイミングは実にPCを安く作れる環境にある。
新Phenom IIで1台組んでみるのもおもしろいかもしれない。
ハイエンドはいらない私はひたすらに趣味に走ります。
歴代AMDコアを並べると…
K6-2→Athlon700M(SlotA!)→Athlon3500+→Athlon4400+(DualCore)→PenomX4 9950(QuadCore)
…うん、壮観デスネ?
流石にAM3にするにはマザボ交換が必要になるんで直ぐには買いませんが、次に買うのもAMDでしょうw
頑張れAMD!
王者Intelの背後に忍び寄るのだ!(でも勝てないのがイイのだ)
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IntelはまだしばらくはCPUの王者として君臨できるでしょうが、もしこれから先CPUが向かっていく先がGPUのようなスタイルになってしまったなら、NVIDIAやAMDは今以上の存在になってしまうため、王者として君臨し続けるのが難しくなるかもしれません。
そのため、Intelは今のウチからいろいろと手を打ち始めています。
結果として王者として君臨することになるのでしょうが、その存在を脅かす存在としてのAMDは今よりも立場が良くなる可能性もあります。
掩護射撃の存在としてNVIDIAがどこまで食い込んでくるか…
今からかなり楽しみです。
…GPGPUからNVIDIAが大きく前進すれば、の話ですがw
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