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擬似的でもいい…サラウンドに聞こえるのならば

日本の生活環境において、サラウンド環境というのは作りにくいと私は感じている。
そもそも音響を整え、それでいて近所に迷惑がかからないようにする為の部屋を作るという事が、日本の環境では難しいと思うからだが、そんな日本の生活環境など意にも介さず、サラウンド環境の進化は止まらない。最初は2.1chから始まったものが、5.1ch、そして7.1ch、8.1chと進化し、最近では10.2chなんて話も聞こえてくる。
ちなみに、整数のchはスピーカーの数を表し、0.1chと少数のchは超低音域再生専用のスピーカー、つまりサブウーファーを表す。超低音域は音というより空気振動に近い為、このサブウーファーが隣人への騒音影響に繋がる可能性もある。
当然だが、ウチでもそうした生スピーカーによるサラウンドなどというものは現実的な話ではなく、結局私はヘッドフォンを多用する事になる。
ヘッドフォンなら隣人を気にする事もなく、耳近辺の音場環境を整えるだけで臨場感ある音を再生する事ができる。
が、当然の事ながら耳近辺では多チャンネルの環境を作る事が難しい。物理的に多チャンネルのスピーカーをヘッドフォンハウジング内に持たせた製品もあるにはあるが、そもそも耳近辺の空間では音の広がりを物理的に再現するのは難しい。というか無理。
なので、米Dolby Laboratories社などが擬似的にヘッドフォンでサラウンド環境を構築できるソフトウェアを開発したりするのだが、そういうプログラムの大部分はデバイスドライバとして音声再生装置をコントロールするものであり、使用できるハードウェアを固定してしまう傾向にある。
ところが。
そうした特定のハードウェアに依存しない、既存の音声環境をサラウンド化してしまうソフトウェアが、あのゲーミングデバイスで有名なRazer社から提供されているのである。

その名も“Razer Surround”というソフトウェアで、コイツは音声デバイスをコントロールするデバイスドライバの前に入り込み、Razer Surroundから出力された音を音声デバイスのドライバが受け取り、そのまま音声デバイスから音が出るという仕組み。

Razer Surround
http://www.razerzone.com/jp-jp/surround#product_overview (現在リンク切れ)

※現在は「Razer Surround Personalized 7.1 ゲーミング オーディオ ソフトウェア」として提供されている。(2021/08/08)
http://razer.degica.com/

しかも、コイツは今年中に使用開始し登録すると無料で使えるというから素晴らしい。
来年からは19.99ドルと有料化してしまうのだが、それでも20ドルと考えればサラウンドプログラムとしては安い方である。
ただ、このRazer Surroundを使用するには、Razer Synapse 2.0を使用しなければならず、このRazer Synapse 2.0はRazerでアクティベートしなくてはならない。だからユーザー登録をする必要があるのだが、それも別に有料というワケではない。アクティベートする為に多少の英語が分かれば問題ない(ちなみにこれらのソフト自体は日本語にローカライズされている)。


で、試しに使ってみた。
通常、こうしたサラウンド環境というのは、左右均一で設定する事が多いのだが、このRazer Surroundは時計回りに一つずつ定位を設定していく。
正直、設定していても多少の違いは分からないかも知れないが、ちょっとずつ定位をズラしていくとその聞こえ方に違いがある事に気づくだろう。
このポジションがベストと思ったなら、次の定位の設定へと進めていけば、8回の設定で一回りする。
最終的にテストしてみて、その音の定位の移り変わりがハッキリと聞こえてくれば問題ない。

正直、ソフトウェアのサラウンド環境でここまで出来るとは思っていなかったが、結構違いが分かるくらいに定位が変わる。
バイノーラル録音された音は臨場感がある…なんて言うが、そうした音の定位の移り変わりで方向がハッキリ分かるというのは実に面白い。
ソフトウェアで、しかも自分の気に入っている音声デバイスでサラウンド環境が作れるというのは、実にお手頃でイイ感じだ。

今年中なら無料という事もある。
ぜひ試してみてはいかがだろうか?

ま、擬似的なのはイヤだ、というのなら、豪勢に7.1ch環境を部屋で構築するというのも悪くない。
選ぶのはアナタだ。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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