フォトキナでシルバーのE-M1が公開され、それとほぼ同時に既存のE-M1にもファームウェアのver2.0が公開された。
使用感として…
オリンパスのデジカメはファームウェアを専用のソフトを使ってアップデートするのだが、その操作そのものは実にわかりやすく、間違いのない作業ができる。
こういう部分は、初心者視点で作られていてとても良いのだが、カメラそのものの設定となると、ちょっと敷居が高かったりする。
今回のファームウェアアップは非常に大きな変化点で、更新された内容も実に多い。ver1.4からver2.0へと変化し、さすがはメジャーアップデートといったところ。
特徴的なものでは、ライブコンポジットが追加され、新しくアートフィルターも追加されている。
アートフィルターに関して言えば、単にフィルターが追加されただけであるため、モードボタンをアートフィルターにすればその中に新しいフィルターが追加されていてすぐにわかる。
ところがライブコンポジットは、機能として追加されたものであるから、どこから呼び出して使用するのかが分からない。
もともとカメラのメニューもわかりにくい…というか、機能が多すぎてわかりにくいのかも知れないが、目的の機能をサッと呼び出す事ができるような作りになっていない。
それをファンクションボタンなどに割り当てて使いやすいようにするのだろうが、何をするにしても敷居がちょっと高いという印象があって、今回のファームウェアアップver2.0も今の所私ではその真価を発揮させられずにいる。
EVFのリフレッシュレートが向上していたりして、使いやすくなっているハズなのだが…まだ日が浅い事もあって、そのあたりがよくわからない。
こういう設定周りは、要するに使い込んでいる人であれば難なく対応できるわけで、まだまだ私が未熟である事を明確に浮き彫りにしているな、と感じる。
それに、今回はプロからの要望という事で、PCとカメラをUSB接続しPCから直接カメラをコントロールできる機能も追加されていて、できる事が相当拡大されている。
メジャーアップデートというだけあって、E-M1が大改革されたと言っても過言ではないかもしれない。
ただ単に私がそれを使いこなせていないというだけの事である。
ソフトウェアの力は偉大
今回のフォトキナでオリンパスが公開したカメラに、もう一つE-PL7がある。
PENシリーズのLite版でありながら、その機能の豊富さは既にPENシリーズと肩を並べるレベルになっているし、事実、変な拘りがなければPENの現行機種であるE-P5よりも機能豊富で使いやすいのではないかと思う。
このE-PL7の機能を支えているのは、別段ハードウェアという事ではない。ハード的な事を言えば、シャッタースピードも最高1/4000秒だし、手ぶれ補正も3軸補正だから、従来のLite版とあまりかわらない。しかし、実装された機能はとても豊富で、アートフィルターは最新のものを含めてかなりのものを収めているし、ライブコンポジット機能も搭載している。ハッキリ言って、EVFが付いていないだけで、その機能はほぼOM-D E-M10と変わらない。
デジカメの宿命と言ってしまえばそれまでだが、最新機種は最新のソフトが載せられるため、価格低めで機能豊富という結果になりやすい。
E-PL7は、そのスタイルもE-P5のようなクラシックスタイルになっていて見た目も良いため、今ミラーレス一眼カメラを購入したい、という人には私的にはお薦めできる機種である。
但し、動画を撮りたいなら他社メーカーのものにした方がいいだろう。オリンパスはあくまでもスチル写真向けとだけ言っておく。
ソフトウェアだからこそ実現
ソフトウェアの力でE-PL7が現存機種を超える性能を手に入れたのと同じく、今回のE-M1のファームウェアアップによる機能強化はまさにソフトならではの恩恵と言える。
これがもし銀塩フィルム時代だったならまず考えられない事であり、機能が増え、またもっているハードウェアの能力を引き出す事ができるのは、すべてソフトウェアならではの恩恵である。
今回、新たにライブコンポジット機能が追加されたワケだが、同じようにE-P5にも実装できるのではないかと思うのだが、実際問題どうなんだろうか?
とりあえず、今のE-P5は2014年の5月に一度ファームウェアアップを行っているが、まだまだ伸び代はあるのではないかと思う。オリンパスにはぜひともライブコンポジット等の実装をお願いしたいところである。
また、私はまだ一度も経験した事はないが、交換レンズのソフトウェアでも補正等が変わって、得られる結果が異なってくる。
直接的な性能アップとは異なるが、歪曲収差などで威力を発揮してくれるだろうから、そういったものも更新してほしいものである。
一つ気になっているのは、私が持つ“パナソニック LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH.”だが、アップデータが公開されていない。
オリンパス公式にも掲載されていなければ、Panasonicのサイトにも情報が載っていないのである。コレ、一体どうすればよいのだろうか?
Leicaの許可がなければアップデータが作れない…とかそういう縛りでもあるのだろうか?
組み合わせられるものが多ければ多いほど、こうした問題は残っていく。
だが、同時に可能性も広がっていく。
ソフトで得られるものには限界ももちろんあるが、可能性の広さは誰も否定できない。
そういったものをユーザーにぜひとも提供してもらいたいものである。
さて…私はこんな事を言いながらもE-M1を使えるようにもっと慣れていかないとダメだな…。
ライブコンポジットのモードにするにはどうすりゃいいんだ???
と、E-M10買った当初は私も説明書を読み返しました。
説明書に載ってないならなおのこと分からなそう。
恐らくE-M1でも同じ動作にしていると思うけど、E-M10ではMモードにしてから露光時間を増やしていくと、一番最後に(最も露光時間を伸ばす方向に回しきると)ライブコンポジットになります。
お試しあれ~
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そういう方法でライブコンポジット機能を使うのか…。
マニュアルとかないからサッパリわからなかった。
公式にマニュアル改訂したPDFデータとかないのかなぁ。
シルバーモデルが発売されたら公開されるかもしれないから、ちょっと調べて見よう。
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