使うかどうかはわからない。しかし状況が変わってきてしまった。
名機C920tを今のウチに…
基本的に私はWebカメラを使わない。
最近全く行っていないが、ニコ生で放送するのも、基本的にはゲーム映像のみで、Webカメラの映像を放送したりする事はない。
しかし、何かしら手元にあるものを映したりする可能性はあるかもしれない…と、200万画素の格安Webカメラは準備している。まぁ、使わないが。
このWebカメラを準備している、という面で、実はどうせ準備するならもうちょっと良いWebカメラを用意しておいた方がいいかな? と、実はちょっと前から考えていた。
何故そう考えていたのか? というと、それが今週受けていたFDA査察と関係がある。
FDA査察を会社が受ける、となった時、状況をバックヤードに連絡する為にWebカメラを設置して映すという運びとなり、会社ではマイクロソフト社製のWebカメラを導入した。
会社で用意したWebカメラは、“LifeCam Cinema”という製品で、価格的には5,700円と意外とお手軽なものである。
しかし、今のWebカメラはこれぐらいの価格でも720pのHD撮影が可能で、最上位機種の“LifeCam Studio”ともなれば7,600円で1080pの撮影が可能と、私が知っているWebカメラ常識も随分と変わってしまったという事を認識した。
しかも査察時に実際に使ってみたが、結構良い感じで撮影が出来ていたりして、使い勝手も良い事が解った。
となれば、私が持っているWebカメラも、買換時かもしれない…そう思ったのである。
しかし、そうなれば私としては拘る所は拘りたい…いつもの悪い癖が出た感じである。
私ならロジクール?
残念ながら、昔ほどWebカメラは活気のあるデバイスとは言い難い。
何故なら、今のノートPCのほとんどがフロントカメラを装備していたり、タブレットやスマホにもカメラは当たり前のように付くようになったからだ。
デスクトップでもメーカー製PCはモニターにカメラを付けている所も少なくない。
だから、外付けのWebカメラを取り扱っているメーカーは昔ほど多くないのである。
そんな中からベストなものを探すとなると、私の中ではマイクロソフトかロジクールという選択肢しか出てこない。
ロジクールは昔から高画質Webカメラをラインナップに持っている所であり、私の中では最初に名前が出てくるメーカーである。
当時、私がWebカメラが欲しいなぁ…と思っていた頃はちょうとC910からC920に切り替わる頃で、500万画素から300万画素へとセンサー解像度が落ちる事が話題になっていた頃である。
その時、本当はC910を買おうか迷ったのだが、結局使う頻度などから買わなかったのだが、その後C920はさらにその後継機へと移り変わり、C920tという製品が世に出回った。
ところが、つい最近さらなる後継機が出回るという話が出てきた。それがC920rである。
C920とC920tは、実は表記が異なるぐらいで中身は全く同じという製品だったのだが、C920rは従来品と明らかに異なる点がある。
それが、レンズがCarl Zeissではなくなった、という事である。従来のC920tまでは“Carl Zeiss Tessar”のブランド表記があり、実際本国ではないどこかのライセンスレンズとは思うが、それでもCarl Zeiss品質のレンズを搭載していたのだが、今回からそのレンズユニットを採用しなくなった、という事なのだろう。三脚穴があるなど、使い勝手そのものは変わってはいないのだが、レンズユニットが変化した事で、多少今までと異なる映りになるようである。
こういう経緯があるおかげで、私的にはC920rよりもC920tの方が商品価値が高いように思えてならない。なので、もしロジクール製品のWebカメラを購入するなら、現時点で店頭に残っているC920tを購入したいところである。あくまでもロジクール製品に拘るのなら、の話だが。
進化の少ない製品
前述のC920系のWebカメラは、数年おきに新パッケージ版が発売されるのだが、目下私がC920系のライバルと思っているマイクロソフト製品は、実にここ3年は新しいデバイスが発売されていない。
LifeCam Studioは2012年発売という事で、それ以降新しいモデルが出ていない。
つまり、もともとあまり進化の激しい市場ではない、という事でもある。
しかし、センサー自体はスマホに使われている以上、ものすごい進化をしているハズである。現在のスマホでは4K…なんて話もつい先日の新型iPhoneでも出てきた話である。
そうなると、Webカメラでもそろそろ新しい製品が投入される時期なのかな? という感じも受ける。
特に高解像度になればなるほど、その通信帯域に問題が出てくるワケで、まして4Kなどの映像を取り扱うなら、既にUSB2.0接続というのは時代遅れである。
となれば、そろそろUSB3.0接続の製品が出てきてもおかしくない…と私などは思ってしまうのだが、どんな感じなのだろうか?
もっとも、こういうのは消費ニーズがあってはじめて商品化されるため、そのニーズがなければ発売される事はない。
しかし、小さな高性能高集積センサーが現実化し、接続規格も新しいUSB3.1というのもあるわけだから、そろそろUSB3.0対応のWebカメラが出てきても不思議ではないだろう。
そう考えると、現存するC920tに突貫する、というのもどうなのかな? と思ったりする。
そもそも使用頻度が低い為、ここに突貫するのはあまりお得ではない、という事である。
ま、これに投資するぐらいなら、他に投資しろ、という事なワケだが。
とりあえずロジクール製品から新型が出た。しかもそれは商品価値的に前機種の方が良い感じである、という類いのものである。
できるなら、魅力ある製品を投入して欲しい所なのだが、ロジクールとしても、今の品質だとCarl Zeiss Tessarの必要性がない、と踏んだのかもしれない。
今後の新製品に期待しつつ、USB3.0製品が投入される事に期待しよう。