ショップPCは販売するのね…。
Coffee Lake-S搭載PC
第8世代Coreプロセッサの中でもデスクトップ向けに発表された「Coffee Lake-S」だが、発表はされてもまだCPU単体での発売は、日本国内では始まっていない。いろんな情報を集めると、どうも11月中旬以降になりそうな話のようだが、海外では一応発売はされているという。
だが、そんな状況の中、日本国内でもショップが販売するショップオリジナルPCでは、明日10月13日から一斉に発売されるようだ。
少なくとも、現在はマウスコンピュータ、サードウェーブデジノス、iiyama、Project Whiteなどがそれぞれのブランドで発売を表明している。
搭載するCPUはそのほとんどがCore i7-8700Kの最上位モデルで、一部下位CPUのCore i7-8700搭載PCが存在するようだ。
最近はメーカーPCのほとんどはノートPCへと商品の主力が移行してしまっているが、ショップブランドPCはゲームPCというジャンルでデスクトップPCを販売している。
私自信は、実の所ショップブランドPCは購入したことがない。というか、ショップが組み立てたPCは購入した事があるが、そのパーツ構成はショップ内で私が決めて、その構成で組み立てて貰ったことはあるが、当時はまだショップブランドPCという存在そのものがメジャーではなかった時代で、ほとんどの人が自作していた時代でもあった。
しかし、昨今は自作する人が激減し、かわりにショップブランドPCを購入する人が増えているという。
おそらくマウスコンピュータのCMで乃木坂46が起用されたりと、そういった事で知名度を上げている事も寄与しているのではないかと思うが、昔と違って「自分で作る」という事をしない世代になってきたというのが、ショップブランドPCを購入するという流れを生み出したのではないかと思う。
GeForceとの組合せばかり
明日発売される8700Kを搭載したショップブランドPCのラインナップを見てみると、そのほぼ全てがビデオカードとしてGeForce系ビデオカードとの組合せで販売するようだ。これはもう今の流れだから仕方のない話かもしれないが、あまりにも圧倒的すぎて、自分で組合せを考えたい人からすると、結構複雑な思いになってしまう。
最近は、目的重視で中身の性能はその目的を達成できればそれでよし、という考えで商品を選ぶ人がほとんどだろうから、イマドキのGeForce系ビデオカードを搭載していても商品としては何ら問題はないのかもしれないが、個性がないというか、面白味に欠けるラインナップだな、と思わざるを得ない。
ま、定番なんだろうから、仕方のない話だが、ほぼ全てがストレージとしてSSD(価格出M.2仕様かどうか分かれる)、1TB以上のHDD、GeForceのビデオカード(価格で1080か1070、1060と分かれている)、Windows10 HomeのOS、という組合せである。あとは容量だとかグレードが違うだけである。
もし、これらのショップブランドPCに違いがあるとすれば、ケースがブランドによってデザインが違う、という事ぐらいである。
まぁ…知識なく自作PCに挑戦するよりは、ショップがパーツを構成して組み上げて動作を保証してくれるほうが楽でいい…というのが今のトレンドなんだろうから、商品としてこうしたものが販売されるのは真っ当な流れなのだろうが、ちょっとした事ハードトラブルが発生したとき、わざわざショップのサポートを経由しなきゃならないというのも面倒だと思う。
ま、それを面倒だから自分で何とかしたい、という気概のある人は、最初から自作に挑戦したりするのだろうが、今はそういうのも専門家行きにするのが普通なんだろうと思う。
自作に挑戦してホシイ…
私としては、ぜひ自作に挑戦して欲しいと思っている。
ハッキリ言ってしまえば、イマドキのPCはプラモデルよりも簡単である。
…ま、最近はプラモデルも簡単になってきてるが。
もしちょっとだけハードルが高いとするならば、CPUとCPUクーラーとの間にサーマルグリスを付けなきゃならないという事ぐらいで、あとは接続できるケーブルなどは規格が決まっていて他には挿せない状態だし、電源と接続するケーブルだって、ホンの数種類を知るだけで接続完了してしまうようになっている。これらを纏めてるためにPCケースがあり、そのPCケースにマザーボードを組み付けるにしても、決まった場所にビス留めするだけの話である。
私が自作を始めた頃は、マザーボードを取り付けるガイドもなかった時代だったし、まだFDDが存在していた頃だから、ケーブルの上下逆挿しトラブルがあった時代である。
また、HDDなどもパラレルATAの時代で、プライマリとセカンダリをDIPスイッチでショートさせたりしていた時代である。
それから比べれば今はそうしたハード的な設定は一切不要になっているし、自作するための情報もネットで公開されている時代である。
まぁ、実際は近くにちょっと詳しい人がいるのが一番良いのだが、今は情報はネットにある時代だから分からなければ調べられる。それだけでも昔と大違いである。
なので、店員さんに情報を貰いながら組み立ててみるというのも手だし、最初はショップが用意している自作キットを買って作ってみるという手もある。多分、自作キットを買って作ってみれば分かると思うが、あっけないぐらいに簡単に作れるハズである。
そこからパーツの善し悪しを知ってくと、自分で好きな機能などを搭載したパーツと交換していき、次第に自分の個性を出せるようになってくる。こういう知識は一度に全ては習得できない。ミスをやらかすと一気に覚えるが、それはリスクが高すぎる話なので、そうしたリスクを背負う必要など無く、少しずつ知っていくだけで気がつけば結構な知識量を得られている事に後から気付くはずである。
基本は昔と今は何も変わっていない。ただ昔より今の方がより簡単になって面倒な設定が不要になったぐらいである。
ま、そうは言っても自作PCをイキナリ一人で作るのはハードルが高い、という人は、こうしたサイトを読んでみるのもいいかもしれない。
ゲーミングPC徹底解剖サイト
http://gamingpcs.jp/
多分、このサイトの管理人は私より後の世代の人だと思うが、それなりにイタイ思いもしているようなので、知識はかなりあると思える。
このサイトは自作PCを紹介しているサイトではないが、ショップブランドPCを選ぶ際のポイントを押さえているので、パーツ選びの基準にはなるし、最低限の知識を得るには向いている。
その上で、今度は自作自体を説明しているサイトを見てみることで、今度は組み立てるための知識を得られる。
パソコン自作の作り方!自作パーツでPC組み立て!
http://amapc.p2pzen.com/
基本的な自作PCの作り方などの説明がこのサイトで行われている。
ホントはもっと写真とかあるといいのかもしれないが…。
全てがそうではない
ただ、人によっては自作PCを薦めないという人もいる。
これは、私も全く理解できないという事ではない。
昔と違い、今は実のところ自作PCは割高になりがちである。ショップブランドの激安PCと比べれば、間違いなく割高になる。
なのでコスト最重視という人は自作PCをお薦めできない。
だが、ゲーム用途だったり、動画や画像などのCreativeな事をやろうと思ったなら、自作PCの方が自由に高機能を絞り込む事ができる。
そうしたお薦めできない理由を説明している記事もある。
自作PC(パソコンの自作)を安易におすすめしない8つの理由
https://www.haruru29.net/blog/post-6641/
このサイトは個人の生活情報ブログで、上記記事はその中で語られた部分だが、私的にも共感できる部分が多い。
私的には多くの人に自作PCに挑戦して欲しいという思いはあるが、あくまでも自作は自己責任の領域となる部分が多いので、サポート云々という話になると弱いのが実情である。薦めておきながら薦められない場合もある、なんて矛盾した話を…と思うかも知れないが、自由度の高さというのは、常にこうしたメリットとデメリットの狭間にあるという事である。
いろいろ覚えるのが面倒…という場合は、やはりお薦めはできない。自作PCはパーツの特性を知識として持って初めて成立するので、最初は知識がなくても覚えていこうという気概がないと、やはりお薦めできないものである。
私としては…もっと知って欲しいとは思うのだが。
何はともあれ、Core i7-8700Kの単体売りが早く始まって欲しいものである。
おそらくその頃にはRadeon RX Vegaのサードパーティ製ビデオカードも発売されているだろうから、今よりは私の計画がより実質的になっていることだろう。
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