迷ってはいたものの、実はもう申し込んでいた。
2日かかるって聞いてたのに…
昨日、光回線のプランを変更して下り1Gbpsに対応する局内工事が実施され、実測値として予想を超える数値が出ていた話をしたが、その後、PPPoE接続でこれだけの速度が出ているのにIPoE接続にする意味があるのか? と悩んでいた。
実際、400Mbpsを超える速度が出ていれば何ら問題のない環境と言えるのだが、その後、21~23時頃のもっとも回線が混み合う時間帯で実測値を図った結果、下りで100Mbpsを下回る事がある事が判明した。
ただ、それでも下り80Mbpsとか悪い時でも60Mbpsという状態だったので、おそらく使用上は問題はないのだが、IPoE接続という、速度が今よりも下がらない手段がある、という事を知っている今となっては、そこに進むべきかどうかを悩んでいた。
で、結局その後、契約しているプロバイダのオプションプランとして、IPoE接続への切り替えを申し込んだ。
申し込みつつも、心情としては「必要があったのかなぁ」と思いながら、とりあえず2日間ほど悩むか、と思っていたら、今朝、スマホがネットに繋がらない事に気付いた。
アレ? と思ったのだが、今日は会社が休みではなかったのでそのまま家を出てきた。その後、別のところでメールを確認したところ、申し込んだ当日(午前1時くらいに申請した)の午前3時過ぎに、DTIから「IPv6(IPoE)方式対応サービスご利用開始のご案内」というメールが届いていた(爆)
DTIさん、仕事早すぎwww
どうも、今朝スマホがネットワークに繋がらなかったのは、回線が既にIPoE接続に切り替わったのに、ルーターの準備が出来ていなかったが故にネットから切断していた為らしい。
そりゃ、繋がるワケがない。
いざルーター設定
というわけで、自宅に戻ってきてからは早速ルーターの設定切り替えの準備である。
といっても、IPoE接続の場合、ルーター側にIDやパスワードを入力する必要は一切ない。単にIPv6に接続するよう、ルーターそのものの機器設定をするぐらいで、それ以外にやる事はない。
だが、私が自宅に設置しているルーター「WXR-5950AX12」は、私が長年使ってきたNECのルーターと異なって、私的には非常に分かりづらく、また動作安定感の期待値が低い。何か動作が不安定に思えて仕方が無い。不安になる挙動ばかり見せるのである。
そんな中でIPoE接続への変更を行わねばならないので、いろいろと調べたりする必要がある。
ま、おそらくは回線の自動判別機能を使って設定していく事になるだろうとは思うが、Buffaloの機器は「Internet@start」という設定名にすると、その設定から起動させられる機能があり、現時点ではその設定にPPPoE接続の機能を割り当てている。なので自動判別機能を使ってしまうと、どういった挙動になるのかがわからない。
いろいろ不安がありつつも自宅に戻ってきてルーターを見てみると、何もしてなくてもネットに繋がっている…。
何で? と思ったが、要するにまだしばらくの間はPPPoE接続が許可されていて、数日後にPPPoE接続が出来なくなるという事らしい。
…取り越し苦労だな、これは。
なので、今のウチにネットで調べてIPv6接続の情報をかき集めた。
「WXR-5950AX12」の「Internet@Start」の設定は、やはりOFFにしないとPPPoE接続を優先してしまうという事なので、とりあえず設定値を残したままOFFにした。すると、インターネットのリンクが切れ、今度こそ本当の意味でのIPv6による接続を始めた。
この画像はDTIのIPv6接続を推進するページの一部で、これでIPv6で接続しているかどうかが判別できる。
紆余曲折はあったものの、結果的には、ちゃんとIPv6接続した事を確認した。
安定しない!
結論は前述したようにIPv6接続はできたのだが、実はココまでくるのには随分とヤキモキさせられた。
というのも、ルーターが自動判別で回線判別をする中で、とにかく失敗するのである。また回線種別をOCNバーチャルコネクトと判別した後にも、IPアドレスを自動取得するのだが、そのデフォルトゲートウェイを見失っていたり、最終的にはサーバにアクセスできずに接続失敗とか…何かしらが原因でリンクが確立しないという事が随分と続いた。
とりあえず、今はちょっと安定して接続できているので、しばらくはこのまま設定値を変えずにルーターを運用しようと思うが、とにかく不安定。もう私的には不安で仕方が無い。NECのルーターの時には感じなかった事である。
Buffaloのルーターって、いつもこんな感じなのだろうか?
ハードウェアとしていろいろできるのは有りがたいのだが、もっとファームウェアで動作安定させて欲しいと思うのだが、Buffaloというメーカーではそれは高望みなのだろうか?
せめてメーカー推奨の自動設定の時ぐらいは安定して欲しいと思うのだが…。
現在ファームウェアバージョンは3.03だが、今後これはアップデートされていくのだろうか?
混雑時にスピードテスト
いろいろあったが、とりあえずIPv6 – IPoE接続が完了した。
これで、混雑時でも安定して一定の速度は出るだろうと思われるが、問題は実測としてどれだけの速度がでるのか? という事である。
PPPoE接続時では、一番酷い時、時間にして22:00~23:00あたりで下り50Mbpsあたりになる事があった。50Mbpsもでてるのかよ、という人もいる一方、それだけしかでてないのか、という人もいるだろう。
だが、実際問題として50Mbpsが混雑時に出ているという事はそう悪い数字ではない。
この環境からIPoE接続にした事で、どのような変化があったかというと…
これが大凡の数字である。計測した時間は22:20ごろなので、まさに混雑のど真ん中である。
特筆すべきは、IPv4で下りで150Mbpsを下回る事がないという事である。
IPv6に至っては200Mbpsを下回る事がない。これが混雑時での結果である。
また、ping値に関しては大凡3~20ms程度だという事。結構早めにサーバが反応するので、データ通信速度だけでなく、初動がキビキビ動いている感じが体感でわかる。ただ、我が家の環境の場合、PPPoE接続の時もping値は5~50ms程度は出ていたので、初動の速度はちょっと早くなったかな、という感じでしかない。
どちらにしても、改善はしている事は間違いなく、安定してこれぐらいの速度が出る事の意味は大きい。
思っていたよりもずっとカンタンに移行できたので、コレはコレで良しとしよう。
混雑時に光回線が重いな、と感じている人は、一度このIPoE接続に挑戦してみる事をお薦めする。
但し、IPoE接続にする事でできなくなる事もある。例えば固定IPを利用したサービスなどである。そういう特別な事をしていないのなら、IPoE接続はネット回線の速度を改善するには良い解決方法と思われる。
ぜひ調査して挑戦してみてもらいたい。