改めて思うノートPC

何をするのか? で決める。

Windowsであるべき理由?

ノートPCを刷新しなければならないな、と思い始めたのは昨年の中頃から。
当時はSurfaceが良いのかもしれないとか、新しいVAIOが良いのかもしれないとか、基本的にWindowsをベースに、買うかどうか分からない上でその機種選定をしてきたのだが、最近になって、果たしてWindowsであるべき理由は何なのか? という事を考えるようになった。
というのは、ノートPCで行う作業が、ほぼOffice文書の作成とWeb閲覧とメール送受信、たまに画像のちょっとした処理、という、最近ではタブレットでも出来てしまう事ばかりだからである。
それぐらいの作業なら、別にWindowsベースで考える必要がないわけで、そうなるとあえてWindowsノートPCを選択する必要はないなと思うようになった。
当初は、iPad Proとかも考えた。何故なら、iPad系はノートPCよりもペン入力に注力している部分があるので、より直感的に使えると思ったからだ。
だが、残念な事にまだ今の時代がペン入力を当たり前の世の中にしていない側面があり、また通常業務を行う上ではキーボードとマウスがほぼ必須という環境が絶対的な所があるので、結局選択肢としてはタブレットはどうしても購入候補に挙がってはこない状況にある。
で、次に考えたのが、MacBook系だった。
MacOSというWindowsとは異なるOSでの運用ではあるが、文書作成等の作業は問題なくできるし、何よりWindowsよりも基本的操作がサクサク進むところがある。
これにサブスクリプションのMicrosoft Officeを組み合わせれば、WindowsノートPCを運用するよりはずっと快適に使えるのではないか? と思えてくる。
このようにいろいろ考えると、今あえてWindowsノートPCであるべき理由が見つからない、という事に気付いた。

今なら…

そうなると、今モバイルデバイスを選ぶとしたら、何が一番良いのか? と考え直してみると、やはり評判の良いMacBook Air 2020が最適解なのではないかと思えてくる。
今までのMacBook Airの中ではダントツに買いの一品だと思うIce Lake CPUを搭載した事で、恐ろしいまでにワットパフォーマンスが上昇しているだけでなく、GPUも強化されているので、使う人の間口がかなり広い。
同じIce Lake CPUを搭載したWindowsノートPCよりも動作的には軽く、さらにフルHDよりも広い解像度を持つ液晶を持ち、どうしてもWindows稼働環境が必要なら、ストレージに余裕を持たせてBoot CampでWindowsを起動させられるようにすれば良いのだ。そう考えると、MacBook Air 2020には選ばない理由が見当たらない事になる。
ただ、そこはいろんな考え方があって然るべきだろう。
そもそもWindows環境での運用が第一だというのであれば、WindowsがインストールされたIce Lake CPU搭載ノートPCを選ぶ意味はある。
ただ、私の使い方だと、既にWindowsでなければならないという縛りがないのも事実なので、その結論からいうと完成度の高さでMacBook Air 2020が最適解のように見える。
他の選択肢も考えて見たが、価格と性能のバランスで見ても、なかなかコレをひっくり返すだけの要素を持つデバイスがないのも事実である。

ではその構成は?

もし私がMacBook Proを購入するとなったら、どのようなスペックを持たせるだろうか?
ノートPCという存在に、相当なハイスペックを求める人なら、そもそもMacBook Airを選択肢には入れないだろう。
であるなら、前述したようなOffice文書の作成、Web閲覧、メールの送受信、ちょっとした画像処理といった業務をそつなくこなせる性能があれば良い。
一番のポイントは画像処理が一番のネックかもしれない。それ以外ならCore i3のデュアルコアでも問題はないと言い切るところだが、この画像処理があるが故に最低でもCore i5が欲しい。欲を言えばCore i7が欲しいところだが、Core i5とCore i7の性能差が15,000円というコスト分の効果があるかはちょっと疑問である。というのは、現時点で予想されているMacBook Airに搭載されるCore i5もCore i7も、共に物理4コア論理4コアの8コアCPUと予想されるからである。
Intelの一般的なSKUには存在しない、Apple専用のSKUのようだが、両者の違いは、Core i7はベースクロックが0.1GHz、ブーストクロックが0.3GHz高く設定されている事と、L3キャッシュが2MB多く、8MB搭載している、というぐらいの違いしかない。これを価格差15,000円で搭載したとして、そのコスト分の性能を得られるかは結構微妙だと思う。
同じコストをかけるなら、メモリの増強やストレージの増強に使った方がより快適に使用出来る状況を作れるかも知れない。

AAPL Ch.
https://applech2.com/archives/20200319-macbook-air-2020-vs-2019.html
(記事最後の「追記」参照)

選択肢の中で

仕事中心に考えた時、もはやWindowsでなければダメなのかどうかは、結構微妙な感じになっていると言える。
それは、あらゆるPC環境でOSに依存する事なくMicrosoft Officeが普通に使われるようになった、という事と、通信手段としてWeb、メールというOS依存でない手段が当たり前に使われる時代になったからだと言える。
なので、先程も述べたが、PC媒体でなくても良い時代になったとも言える。iOSやAndroidでも、Microsoft Office文書の取扱いができる時代なので、通信環境をPCよりも問わないタブレット等の方が、より業務には向いているとも言える。
ただ、そこに人の作業性という要素が入り込むと、やはりPCでないとダメだ、などの問題が加味される。残念ながら、もう少しだけ作業性という面でPCが優位な時代は続きそうな感じではある。
では、この問題がタブレットでも問題にならなくなる時代が来るのか?
おそらく、それはもうちょっとで問題にならない時代がやってくる。
AppleはARM系CPUでMacOSが動作するように準備しているという話もあるし、最終的にはどこかのタイミングでiPad OSとMacOSの統合を考えているかもしれない。
もしそのような事があれば、もうペン入力も当たり前のデバイスとしてタブレットが業務の中心にくる時代になったと言えるだろう。
当然、ライバルとなるAndroid勢も同じような流れに向かっていくだろう。
ただ、最終的にそこに落ち着くにはまだまだ紆余曲折が必要で、しばらくはまだPCが主力の座に座っていると思う。

と言うわけで、あと5~7年を戦い抜く為に、ノートPCはまだ必要と考えている。
処理能力の稼働時間のバランスで、自分にあったノートPCを見つけていくしかない。ただ、ここにきてMacBook Airという存在が、もっともバランスの取れた製品として私の中で浮上してきた。
おそらく、同じ事を考えている人も多いのではないかと思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. 通りすがり より:

    MacBook Pro 15 Late 2017(i7/16GB/512GB PCIe/Radeon Pro 560)を使っておりますが、Microsoft OfficeのExcel、WordがWindowsに比べると非常に起動、マクロ系の操作が遅く、常用に向いていないと感じています。知り合いが先日MacBook Air Late 2020(i5/16GB/1TB PCIe)を購入したと聞き、検証してもらいましたがこちらも同様にMacBook Pro 15 Late 2017と同じくOffice系の処理が遅く、ソフト的な作りこみ、最適化が進んでいない印象です。

    仕方なくBoot CampでWindowsを動かし利用していますが、Macであるメリットがソフト的に生かせなくなるため、こういった罠にはご注意を…。

    • アバター画像 武上 より:

      なるほど、MacOS上で動作するOfficeは何か最適化されていないところがあるのかもしれませんね。
      しかも今発売されたばかりのMacBook Airでも同じ結果とは…。
      私も会社の知人がMacBook Air(発売年はわかりませんが…)で使用していましたが、そこまでの不満を見せていなかったので、問題ないと思ってイマしたが、実際は違うようですね。
      実際の状況をもっと調べて見ようと思います。
      有用な情報、ありがとうございます。

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