何故このような様式にしたのか?
オンラインもダメで
新型コロナウィルス感染症の緊急経済対策として、政府が国民に一律10万円を給付するという「特別定額給付金」だが、これにまつわる話があまりにもお粗末すぎて、正直何やってるの? と思えてならない。
実際に手続き等に関わる公務員は、指示された業務をこなす為、ある意味この人たちも被害者なんだろうな、とは思うが、申請に関してのそのお粗末さは「お役所仕事だよね」と、昔から良く言われる言葉通りの対応ではないかと、非常に残念で仕方が無い。
まず、オンライン申請だが…マイナンバーカードの暗証番号でトラブルが大量発生。最初からマイナンバーカードを申請していた人だと、ちょうど更新時期になる5年後に重なった事も不運だが、この暗証番号に関する問合せだけでも一日13万件というから、そもそも手続きを楽にする為に始めた制度にも関わらず、逆に業務に支障が出ているという体たらくである。
しかも、仮に更新と重なっていなかったとしてもオンライン申請の為にサーバが不安定になり、役所そのものはオンライン申請でなく郵送申請にしてくれ、と言い出す始末。
マイナンバーカードの為に投じた税金は何だったのか? と激しく言いたい。
また、この給付金の郵送申請にしても、その申請書にトラブルを呼びそうな問題がある。
それは、この申請書は各世帯の世帯主のところに届くのだが、世帯構成(家族)が書かれている欄に、チェックボックスが書かれている。
このチェックボックスは、今回の給付金を辞退する際にチェックする欄なのだが、どう考えても間違えてチェックを入れてしまいそうなチェックボックスになっている。
別に辞退チェックボックスを置くな、とは言わないが、それならもっとわかりやすく辞退するチェックボックスを記載しないと、逆に給付を受ける為にチェックするものと勘違いするケースが多発しそうな感じである。
こうした、間違いを誘発しそうな内容も、ある意味「お役所仕事だな」という事なのかもしれないが、では間違ってしまったらその間違いを修正できるのか? というのが気になる所である。
各地方自治体次第
総務省の話では、間違って「辞退する」チェックを入れた場合、それを撤回できるかは各市区町村の対応次第、としている。
そもそも、給付金の手続きが各市区町村の対応になっているので、修正そのものも各市区町村に依存しているという事らしい。なので総務省からすると「市区町村によるが修正は可能かと思われる」としか言いようがないようだ。
また、なぜこのようなチェック襴を設けたのか? という事に関しては、辞退する人もいる可能性がある為、辞退の意思を確認する為にチェック襴を設けた、としている。
だが、不思議なのはココからである。
勘違いで、チェック襴に記入するケースを想定していなかった、というのである。
どう考えてもおかしいだろ、これは。
総務省のリスクマネジメントってそんなレベルなのか?
これは私個人の感想ではあるが、エリートの職場とはとても思えないのである。
また、ココからがさらに問題で、辞退にチェックが記入されている場合、それが勘違いかどうかは、各市区町村が確認する事になるのか? という事に関しては、そもそも申請書に記入されていることが「正しい」として処理すると思われるが、対応は各市区町村に任せている、という事らしい。
つまり、間違ってチェックしてしまったら、ほとんどのケースでチェックは正しいものとして処理され、とても親切な市区町村職員の場合なら、確認されるかもしれない、と暗に言っているのである。
まぁ、申請書に書かれている内容が「正しい」として処理するという事そのものは確かにそうなのかもしれないが、国民の生活がかかっている事に対して、あまりにもお粗末な対応である。
このような対応となるのなら、やはりチェック襴はもっと考えて設置するなり、そもそもチェックしないで、辞退したい人は返金させる手順にすればよかったのである。
市区町村はかなり迷惑
では実際に市区町村で対応する職員はどうか、となると、こちらは私からみても総務省対応の被害者という感じである。
職員からすると、勘違いが考えられる場合は個別に相談して欲しい、とした上で、辞退にチェックが入っていると申請者の意思としてそのまま処理するのが原則という事らしい。
しかし勘違いによるチェックも否定できない事はわかっているので、対応に困っているという。
確かに困るだろう。何故なら、電話で確認しようとしても詐欺の可能性があるため、電話だけでは確認できないからである。
申請者側で勘違いに気付いて連絡した場合、修正は可能か? という事に関しては、給付の決定移行は基本的に出来ない、としている。なので、返信用封筒に申請書を入れる前にとにかく間違いがないか確認して欲しい、というのが、窓口の対応の基本らしい。
この窓口の職員を責める事はできない。何故なら、このような仕組みを上(総務省)から迫られている以上、できる事はどうしても限られるからだ。
となれば、やはり一番の問題は、そもそも申請書の様式を作成する段階で、何故あのようなチェックボックスを配置したのか? という事である。
国民に対しての配慮が完全に欠けているとしか言いようがない。
税金の運用
政府や地方自治体の業務というのは、基本的に国民から徴収した税金を正しく運用し、社会性の高い事業や活動に税金を投入して国民の生活や福祉を運用する事にある。
だが、集まってくる金額がとてつもなく大きくなるため、端的に見るとものすごく雑な扱いになる場合がある。
私は、安倍政権のマスク配布に関しては、全くの失策だと思っていて、あれに投じた税金は大きく無駄だったと思っている。何しろ、実際にまだ配布されていないところも多いのが実情で、私のところにも配布はまだされていない。
しかもマスクは配布した後に不適合が発見され、回収などの対応でさらに8億円かかっているとか言っている始末である。ではその8億円はどこから出ているというのか?
国民の血税を正しくムダなく運用しようと考えれば、こんなバカげた使われ方はしないのではないだろうか?
もちろん、職員だって人間なので、ミスはある。そんな事は百も承知だが、とにかく管理が杜撰だからこそ、問題が起きた時の被害があまりにも大きいのである。しかもその大きさに対して担当者やその責任者が麻痺してしまっているところが見受けられる。
学業としてはエリートだった人たちがそうした公務員になっているハズなのに、実際の業務ではとんでもないミスをやらかしているとしか思えず、そもそも日本の試験制度におけるエリートって何なのか? と疑いたくなるほどである。
とりあえず、給付金の申請書に関しては間違える可能性のある要素がある。
私も実は本日申請書を投函したのだが、チェック襴にチェックがない事を確認して投函した。だが、投函してもなお、内容に不備がなかったかと不安になる。
これぐらい慎重にならないと、正しく申請できない申請書に、意味はあるのだろうか?
とにかく、まだ申請していない人は、間違いのないよう確実に確認し、申請して欲しい。
うちは、埼玉に転勤して転入した際、役所に勧められてマイナンバーカードつくったんで、先週末にオンライン申請してしまいました。
オンラインだと、申請内容の控えがメール添付、もしくはダウンロードで残せるので、おくった後チェックできるかと思ってみてみたら、控えには、辞退するかどうかの項目がなかった…orz
郵送側の書類とかいつ来るかわからないのでだしちゃいましたが、不安しかない…( ̄∇ ̄)
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マイナンバーカード、通知カードが使えなくなるので、そろそろウチも申請しないといけないな、と思ってる。
ただ、マイナンバーカードってそのセキュリティの複雑さから、扱いが難しいというイメージしかなくて、ウチの母親とかに勧めにくいのが問題。
というか、アレだけの税金使って何でこんなモンしか作れないのよ、と(-_-;)
でも通知カード使えないとなれば申請するしかないしなぁ…
どっちにしても、給付金はどういう形式で申請しても不安要素しか残らないのが問題。郵送は郵送で不安はあるのだよ。
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