FALCONのワイヤレス充電器

Noble AudioのFALCON2の際の予約特典が一般販売開始。

NEST、発売

エミライが楽天で「FALCON2」というワイヤレスイヤフォンを発売する際、数量限定の予約特典でワイヤレス充電できる機器「NEST」を付属して「FALCON2」を販売した。
私が2度目に「FALCON2」の販売サイトを見たときには、既に「NEST」が付属する旨の記載が無くなっていたので、順調に予約数を達成したのだろうと思うが、その後、ワイヤレス充電器「NEST」が発売された、という話は聞かなかった。
Qi認証を取得している「NEST」を欲しいという声が実際あったのかどうかはわからないが、私個人としては「FALCON2」を購入するなら欲しいと思ったし、その後、Noble Audioから発売が発表された上位機種「FALCON PRO」には、この「NEST」が付属する発売の告知がなかったのである。
だから「NEST」は今後手に入らないのかな? なんて思っていたら、遂に一般販売が行われる旨の発表があった。
発売日は12月18日、価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は1,800円前後になるようだ。
Qi認証の確かなヤツQi認証なので、何も「FALCON」専用のワイヤレス充電器ではない。Qi認証に対応していれば、他の機器でももちろん充電ができるわけで、iPhoneでは最大7.5W出力、Samsung製の最新機種であれば最大10W出力によるフルスピード充電が可能になるという。なお、標準的な機器であれば5W出力となるようだ。
ワイヤレス充電なので、充電機器と「NEST」の距離によって、その充電の可否が変わるのだが、スマホならケース厚は3mm以下を推奨するようだ。もちろん材質によっても可否が分かれるので、あくまでもQi充電が可能なケースでの場合の話である。
NESTへの給電端子はUSB-Cで、過電流保護、過電圧保護、温度管理、異物検知などマルチ保護機能を搭載しているという。
価格的に驚く程高いものではないので、Qi認証充電機器で確かなものが欲しい、というのなら、この「NEST」を購入するのもアリではないかと思う。

FALCON PRO

前述したが、Noble Audioは「FALCON2」の後に「FALCON PRO」を発表した。
こちらは完全上位機種として想定されていて、完全ワイヤレスイヤフォン史上最高音質を実現した、という触れ込みで発表されている。
価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は26,900円前後になり、発売日は12月18日、つまり「NEST」と同日発売である。
ノイズキャンセリングではないが…この「FALCON PRO」の充電ケースもワイヤレス充電に対応しているので「NEST」での充電が可能である。
「FALCON PRO」は、従来の「FALCON」シリーズと異なり、ユニット内にダイナミック型ドライバーだけでなく、高域用に米Knowles製の最新世代BAドライバー「SRDD」を採用している。これに合せる中低域用のダイナミック型ドライバーは6mm径のチタンコーティング振動板を採用している。いわゆるハイブリッド型のイヤフォンという事になる。
これらドライバーを使用したスペックとしては、再生周波数帯域が20Hz~24kHzとなり、いわゆるハイレゾ帯域もカバーする。
また、心臓部となるSoCにはQualcommの「QCC3040」という最新世代チップを採用している。左右1つでBluetoothアドレスを共有し、ペアリング時には接続元デバイスには1つの接続先としてペアリングされる。それでも左右イヤフォンのロールスワッピング機能に対応しているので、バッテリーの片減りを防止する機能がある。この機能はAndroidのみでなく、iOSでも利用できるので、スマホを選ばないのはありがたいところである。
この「FALCON」シリーズの音質監修は、かの“Wizard”の異名を持つジョン・モールトン博士が行いチューニングしているので、その音質の良さは折紙付である。
但し「FALCON」シリーズはノイズキャンセリングヘッドフォンではないので、ノイズキャンセルが欲しい人には不向きと言える。
一長一短があるので、よくよく製品特性を考えて購入を検討して欲しい。

コーデック

Bluetooth接続のワイヤレスイヤフォンやヘッドフォンにおいて、ここ最近、対応コーデックに変化が見られ始めている。
SBCは標準なので絶対に対応しているし、多くの機種でAACは対応しているケースがあるが、aptXはその下に繋がる新コーデックが多くなったせいか、わかりにくい事になっている。
aptX、aptX HD、aptX LL、aptX Adaptiveとあり、最新コーデックはaptX Adaptiveになる。
このaptX Adaptiveは、高音質と低遅延をハイレベルに両立させるコーデックであり、通信環境に合わせて、279kbpsから420kbpsの間でビットレートが自動的に調整され、接続安定性を確保する機能を持つ。また新たな圧縮アルゴリズムによる可変ビットレート方式を採用しているので、最高品質時はaptX HD同等の24bit/48kHzに到達するという、可変ビットレートコーデックとなっている。
おそらく、今から発売されるワイヤレスイヤフォン等は、ほとんどがaptX Adaptiveを採用するだろうと思われるので、ひょっとしたら、今後1年間ぐらいはワイヤレスイヤフォンの新世代機移行期と言えるかも知れない。

ま、自分が使う分に困らなければ、あえて新機種を購入する必要も無いのだが、少しでも高音質なものをと考えるなら、aptX Adaptiveに対応するワイヤレスイヤフォンへの移行を検討してみてもいいのではないかと思う。
ちなみに「FALCON PRO」はaptX Adaptiveに対応している製品である。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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