噂のNintendo Switch Proの片鱗が見えた?
10月8日に有機ELモデル
今週末に発売が予定されている新型Nintendo Switchは、有機ELパネルを搭載したモデルではあるが、上位機種という存在ではない。
今まで、Switchの上位機種が出るのではないか? という噂はいろいろ出てきていたが、結果的には上位機種ではなく、あくまでも性能は据え置いた上で、その他の部分でブラッシュアップしたモデルを発売してきた。
それでも上位機種の噂が絶えないSwitchに対し、任天堂も都度上記種の存在を否定してきた。
興味深いのは、提供されたファームウェアから「開発コード名は「Aula」、SoCとして「Mariko」を搭載し、携帯モードとTV接続モード(ドックに挿したモード)にも対応していると分析できるような情報が噂された事があるという事。この時、その噂ではパネルに有機ELパネルを採用しているという話だったので、結果的には10月8日に発売される新型の事を指しているものと判明し、上位機種の噂は否定されたワケだが、その後、再び上位機種の噂が出る。
それが「少なくとも11ものゲーム会社が4Kゲーム開発のためのキットを保有している」という情報が出た、というものである。
任天堂は、この噂も公式に否定した事で、その時は沈静化したのだが、再び上位機種を匂わせる情報が登場した。
それは何と、10月8日に発売される新型Switchに同梱されるTV接続用ドックに原因があるという。
HDMI2.0ポートを搭載?
今度の新型は、とりあえずTV接続モードであっても、その出力は最大1,920×1,080ドット、60fpsという事になっていて、現行Switchと変化がない、とされている。
しかし、新型Switchに同梱されるドックを分解すると、新型ドックに採用されているHDMIポートは、なんとHDMI2.0ポートであり、仕様上は4K+60fpsの出力が可能になっている事が判明した。
しかも、製品に同梱されるHDMIケーブルも4K、60fps、HDRに対応しているケーブルが同梱されているようで、普通に考えれば原価の無駄にしかならないような部品構成と言える。
もし仮に任天堂が次に上位機種を目論んでいたとするなら、部品に付けられる製品番号を共通化する為に、今後発売される上位機種と同じものを同梱した、という考え方もできる。
ただ、その一方でHDMI2.0ポートの部品を使ったのは、単に大量購入する上でこの規格のものが安く購入できたから、という考え方もできる。HDMIケーブルも同様である。
ただ、どう考えても大量購入したから上位の部品を揃えて同梱した、というのは無理がある。
Switchは、その性能からPS5やXbox Series X/Sと比較しても弱いので、製品を小出しにしてバリエーション展開を図る戦略を採る可能性もある。
ま、あくまでも憶測の域を出ない話である事は間違いないが。
こんな戦略をしなくても勝てるSwitch
ただ…私は今のコンシューマ機の市場では、Switchがもっとも勝ち組にいるのではないかと思っている。
少なくとも、日本国内では絶対的にSwitchの方が勝ち組である。
逆にPlayStation5やXbox Series X/Sは、完全に負け組と言ってもいい。
ハードの普及もソフトの供給も、どちらをとっても、Switchが圧倒的有利な状況だと思う。
PlayStation5に関しては、今後新作ソフトを出して巻き返しを計る動きもあるわけだが、残念ながらだからといって起爆剤になるだけのものなのか? というところが見えにくい。
それに比べ、Switchは実に順当な展開を見せている。
ゲーム機としてもっとも安心できる部分があるし、実に手堅い展開をしている。
唯一の欠点は、サードパーティがファーストパーティに比べて弱い、というところだが、それは何も任天堂に限った話ではない。
正直、Switchは今のスペックでも十分戦っていける状況にあるとは思うが、同名タイトルを他プラットフォームと同時発売すると、Switch版だけ見劣りする部分があるのも事実で、任天堂はそういった事がなくなるように、上位機種をひた隠しにしながら開発を進めているのかも知れない。
ひた隠しにしなくても…と思うかもしれないが、少なくとも新型Switchを発売する以上、次の製品が見えていれば、今発売する製品の販売数に影響がでるので、公に次を開発しています、とは言えないのが普通である。
噂レベルでしかない話だが、私個人としては、ぜひとも上位機種の登場を期待したい。おそらくそう願っている人は多いと思う。
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