これって同じパネル?

MSIから3,840×1,600ドット表示のモニタが発売される。

Optix MEG381CQR Plus

MSIより、3,840×1,600ドット表示の37.5型曲面ウルトラワイドゲーミングディスプレイ「Optix MEG381CQR Plus」が12月2日に発売される。価格は225,800円。
パネルの曲率は2,300Rで、同社技術のRAPID IPSパネルを搭載、リフレッシュレートは最大175Hzの表示に対応するモニタである。
また、G-SYNC UltimateやDisplayHDR 600をサポートし、表示色数は10億7,300万色、中間色応答速度が1ms、輝度が450cd/平方m、コントラスト比が1,000:1、視野角が上下/左右ともに178度というスペックになる。
インターフェースはHDMI 2.0b×2、DisplayPort 1.4a、USB 3.0×4(うち1基アップストリーム)、音声入出力となる。
コレ、欲しいなぁリフレッシュレートに関しては、最大値は175Hzになるが、ネイティブでは144Hzになる。オーバークロック時で175Hzとなるので、オーバークロックで使用出来る条件が気になる所ではある。
4Kモニタほどの縦解像度はないが、横長というレイアウトから、非常に使いやすいモニタではないかと思う。

コレッて…

で、この「Optix MEG381CQR Plus」だが、スペックを見てふと思った。
コレ、DELLの「AW3821DW」と同じパネルを使ったものじゃないのか? と。
というのも、37.5型で、曲率2,300R、G-SYNC UltimateやDisplayHDR 600をサポートしたIPS液晶という事を考えると、同じパネルを使用した製品としか思えない。
唯一違うのは、「Optix MEG381CQR Plus」がオーバークロックで175Hz動作ができるという部分だが、それはモニタのコントローラーの問題なので、この部分でMSIは差を付けているのではないかと考えられる。
もし同じパネルを採用した製品だとしたならば「Optix MEG381CQR Plus」の価格が225,800円というのはちょっと抵抗がある人が出てくるかも知れない。
というのは、DELLの「AW3821DW」は高くても19万円、安ければ14万円台で購入できるからである。
もちろん「Optix MEG381CQR Plus」の方が後発製品なので、有利になっている部分は多々あるし、ゲーミングモニタとしては熟成されている部分もある。
だが、そこの差があまり大きく感じないのも事実で、オーバークロック時の動作として175Hzの動作までは不要、設定を素早く切替えるダイヤルは不要、という人やカメラ装着用のクレードルもマウスバンジーも不要、という事であれば「AW3821DW」の方が安く導入できるので、メリットは大きいかも知れない。

選択肢が増えた

という事で「Optix MEG381CQR Plus」の登場は「AW3821DW」の購入に対する選択肢の増加という意味ではとても良い製品と感じる。
今まで3,840×1,600ドット、144Hz以上のリフレッシュレートを持つ製品には「AW3821DW」以外の選択肢がほぼなかったワケだが「Optix MEG381CQR Plus」の登場で少なくとも選ぶ事はできるようになった。
3,440×1,440ドットの製品では比較的選択肢は広くなったものの、その上となるとそもそも製品の選択肢がなかったのである。
3,440×1,440ドット表示とは僅かな差しかないと思われるかも知れないが、3,840×1,600は、少なくともフルHDが横に2面取れるので、その利便性は3,440×1,440ドットのモニタを遙かに超える。これは使ってみないとわからない感覚かもしれない。
まぁ…3,440×1,440ドットでも、すこぶる使いやすく感じるとは思うが。

とりあえず12月2日の実際の発売を待ち、その後の価格動向をしばらくは見たいところである。大きな値動きはないだろうが、ライバルがいるので、予想しなかった動きを見せるかも知れない。
私的には43型の4K+120Hz+HDRというモニタを置くことができないので、本製品や「AW3821DW」は非常に魅力的に見える製品である。
欲しいなぁ…。

MSI Optix MEG381CQR Plus 製品情報
https://jp.msi.com/Monitor/Optix-MEG381CQR-Plus

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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