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Daily Archive: 6月 4, 2022

五等分の花嫁

今更ながらコミックスを全巻制覇。

人気作なのは知っていたが

五等分の花嫁、という講談社「週間少年マガジン」に2017年から2020年まで連載されていた作品を読んだ。全122話との事だが、2022年25号に読み切りが掲載され、現在は122+1話と数えられているそうだが、ちょうど先月から劇場版も公開された事で、よく名前を聞く作品ではないかと思う。
五等分の花嫁、人気作なのもわかるちょっと前から気になってはいた作品だったのだが、私自身、人気作に飛びついてまで読む、という事をしないタチなので、今までなかなか読む機会がなかった。
読んだのは単行本14冊で、イマドキ風にKindleの電子書籍版である。フルカラー版も存在しているようだが、作者である春場ねぎ氏の作風はスクリーントーン(今はそう言わないかも知れないが)を巧みに使っているように見えたので、あえてフルカラー版は購入しなかった。
実はこの作品に関して、私の場合、周辺の人からアニメ版の話ばかりを聞いていて、存在はそちらから知ったというのが大きい。
なので、とにかく超豪華声優の作品だ、という認識がまずあって、それだけの予算をつぎ込める作品なんだな、と最初から大作である事を知った上での購読である。
ちなみに、同時にアニメも見ている。
ちょうどAmazon Prime Videoで、第一期と第二期が視聴可能になっていて、アニメを最初に見て、実際にアニメは原作と同じように作られているのか、という確認を込めてコミックスを読み始めた。
ほぼ同じ作りだという事は理解したが、細かい部分で情報省略があったりと、適度にシェイプアップされていて、アニメは実に見やすいと感じた。
…コチラの方がオススメかもしれない。

結論が出たラブコメ

で、本作を見ていない人のために、中身に関して深掘りするつもりはないのだが、一つ明確にしておきたい事がある。
それは、ラブコメという三角関係やそれ以上の関係となるジャンルの割に、結論が出た(出てしまっている)作品だったという事である。
…正確に言えば結論は最初に出ていて、そこに至るまでが語られているのだが、この時には結ばれる相手が正確に誰なのかまでは語られていないので、一種の謎解きのように見せかけている体でもある。
そして通常、ラブコメの王道は、時間に閉鎖的になり、終わりの見えない状況で終わる事が多い。
どういう事かというと、登場人物たちの三角関係は終わったように見せかけて終わっておらず、最終的な結論を見ずにその後の展開がいろいろあるであろう事を示唆して終劇を迎える事が多い、という事である。
だが、本作は完全に結婚という形で幕を閉じる事が最初から語られていて、ヒロインが一卵性の五姉妹という、だれが結ばれても不思議ではない状況でありながら、その中にあって一つの結論を最初から魅せているという、実に変わった作風となっている。
正直、これにはちょっと驚いたし、作者として結論へと導くのはかなりしんどい作りだったのではないかと思う。
いや、プロットが最初からちゃんと作られていれば、そうでもない話なのかもしれないが、こういった作品はキャラクターに個性が芽生えた瞬間からキャラクターが一人歩きしていく事が多々有り、五姉妹という、5人それぞれに明確な個性を持たせないとキャラ立ちしない中にあって、よく勝手に動き出す部分を制御したな、と思ったわけである。
しかも…本作は最初の間、単行本にして1巻目の終わりぐらいまでは、ラブコメの要素が限りなく薄い(あるにはあるが非常に薄い)。いや、要素としては持ち合わせているのかも知れないが、どこをどうするとキャラ同士の関係が良くなるのか、という方向が2人を除いて見えにくいのである。
これで、最後には完全なラブコメ要素を結論を見せているのだから、作り方としては上手いなぁ、と思ってしまった。
いや、多分いろんな人に指摘される部分はあるかもしれないし、そもそも世の中のコンテンツでそういった批判的指摘を受けない作品というのは存在しないのだが、その中にあって私としては感心した作品である。

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