AMDの次世代CPUの噂。ホントかどうかはまだ分からない?
Granie Ridge
AMDの次世代CPUである、Ryzen 8000シリーズの噂では、I/Oまわりは現行のRyzen 7000シリーズと同じものを使用するという。
既にAMDは6月上旬の段階でRyzen 8000シリーズCPUが2024年に登場するという事を発表しているが、もちろんその中身に関しては情報を公開はしていない。
ただ、ソケットは現行のAM5を用い、CPUコアはZen5、iGPUはRDNA3.5に、そしてTDPは65~170Wになると紹介していた。
TDPが170Wとなるところも、Ryzen 7000シリーズと同じなところを見ると、アーキテクチャは変わるが大部分の構成に関しては従来と同様というのもうなずける。ただ、iGPUに関しては、Ryzen 7000シリーズもRDNA2世代である事を考えると、ここに当初の発表と大きく異なる部分が出てくる。
Ryzen 8000シリーズの内蔵GPUはRDNA3.5ベースだと思っていたところ、よくよく確認してみるとRyzen 7000シリーズと同等という事ならRDNA2相当という事になってしまう。
ここを残念に思う層がどれだけいるのかは分からないが、CPU部は最新なのにiGPU部は2世代前になるという事を残念に思うというのは理解できる話である。
I/Oとしては
今回は「I/Oまわり」と大雑把に噂されているが、ここをそのまま受け止めるとすると、Ryzen 8000シリーズはPCI Express 5.0を28レーン持ち、2ch DDR5のメモリコントローラを持つという事になる。対応する動作クロックに関しては上昇する事はあるだろうが、レース数も増えなければチャンネル数も変わらないという事が考えられる。
あとは追加されるコントローラとしてUSB4への対応があるが、これはチップセットで対応する、という可能性もある。
そうなると、新チップセットが登場するという事も考えられる。正直言えばX670Eチップセットはもっと息が長い可能性もあるかとも思ったのだが、X770チップセット(仮)も登場する可能性は高そうである。
Ryzen AIの搭載は?
Ryzen 8000シリーズにはもう一つ、ノートPC用とされる“Strix Point”と呼ばれるコアが存在する。
こちらはAPUと呼ばれるものだが、このAPUには「Ryzen AI」と呼ばれるAI処理用のユニットが搭載されると言われている。
実際、Ryzen 7040シリーズにも搭載されており、Apple Siliconのような高度な深層学習などにも利用できる専用ユニットの搭載で、全体的なパフォーマンス向上を狙っている。
このRyzen AIだが、個人的にはノート用のAPUのみでなく、Ryzen全体に搭載してほしいと思っている。
そう考えている人は、私だけでなくかなり多数なのではないかと思う。
おそらく、これからはAIの活用が頻繁に必要になる事を考えれば、このAIに関するユニットをCPUに実装する事こそ、今後のプロセッサ性能を左右するように思える。
…しかし、なぜモバイルばかりが先行するのだろうか?
デスクトップ版にも載せてくれてもいいのに…。それともデスクトップ版はCPUのコア数を延ばす方が効率が良い、という判断なのだろうか?
…その割には1CCDあたり8コアというのは変わっていないのだが。
どちらにしてもまだ先の話ではあり、しかも噂レベルの話である。
この先、方針はいくらでも変わっていくだろうし、世間のトレンドも変わっていく。
より高性能化していく事は間違いないが、効率よく動作していくれるコアにしてくれると有りがたいと思うのは私だけではあるまい。
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