TDP 65wのCPUが登場するようだが、これを自作PC用に売ってくれるといいんだが…。
TDP 65wのZen3
AMDがZen3世代のデスクトップ向けRyzenの新製品として、いくつかのダイを使用した製品を準備しているという。
何れもRyzen 5000シリーズとして投入されるようだが、一つはGPUを内包しないZen3コアで、Ryzen9 5900、Ryzen7 5800、Ryzen5 5600とTDP 65wの製品群になるようである。
Ryzen9 5900は12コア/24スレッド、Ryzen7 5800は8コア/16スレッド、Ryzen5 5600は6コア/12スレッドになるようで、それだけのマルチコアでありながらTDP 65w枠に収まるらしい。
これらは残念な事にOEM向けに提供されるようで、市販されるかどうかはわからない。というか、現時点では単体販売されない、とされているので、個人が購入できるかは望みが薄いと考えられる。
AMDのコアは、昔から少しクロックを落としてやるだけで消費電力が劇的に下がるケースがあるので、これら新しい5000シリーズもクロックがちっょと落とされた省電力版になるだろうと私は予想しているが、それだけに個人にも販売して欲しい製品群である。
Ryzen 4000Gの後継品
そしてもう一つの製品群は、Ryzen 4000Gシリーズの後継となる製品で、Zen3を搭載したAPUであると予想される。
TDP 65wのAPUで、Ryzen7 5700GとRyzen5 5600Gの2製品が候補として挙がっているようだが、こちらもコンシューマ向けには提供されず、OEM向けのみになると予想されている。
Ryzen7 5700Gは8コア/16スレッド、Ryzen5 5600Gは6コア/12スレッドとなるようで、現時点ではその下の4コアとなるであろうRyzen3製品は言及されていない。
Ryzen7 4700Gも相当に評判のよかったAPUだが、それのZen3版と考えると、性能的にはかなり期待できるものであり、現在Ryzen7 4700G系を搭載した小型PCと同じような条件で小型PCが作れると考えると、今から期待したい製品である。
願わくば搭載するGPUとしてVega10とかVega12とかで構成してくれるとありがたいのだが、ダイサイズを考えると、GPU強化は期待として薄いかもしれない。
次期メインPCの構成で悩む
私としては、次期メインPCをいろいろと考えているのだが、ハイエンド構成にすると相当高額なセットになってしまうので、今その構成そのものについて悩んでいる。
というのは、CPUに関しては8コア/16スレッドであっても、おそらく運用上問題がないのだが、マルチに使っていこうと思えばさらなるマルチコアの必要性を考えたくなる。そもそも8コア/16スレッドだとPlayStation5やXbox Series Xと同じ構成になってしまうので、メインPCとしてはそれよりも上に行きたいという自分がいる。
かといって、12コア/24スレッドが良いのか、それともさらに上の16コア/32スレッドがいいのか? なると、価格的にどうなのさ? となる。
ここらへんのさじ加減がとても難しく、自分の理想と現実が葛藤している。
また、これはGPUにも同じ事が言えて、Radeonでいいのか? というさらに前提の話を考えている。
もともと私がRadeonを選んでいた理由は、Fluid Motionがあるから、という理由である。
レイトレーシング性能ではNVIDIAが圧倒している現状で、Fluid Motionが使えないRadeon系GPUにどこまでの魅力があるのか?
多少、電力効率が良いというのはあるが、性能的に優位というワケでもない。価格的に多少ライバルより安いという部分はあるが、機能と性能を差し引きして考えた時、何が選択肢としてベストなのか、今一つ決めかねている。
というわけで、理想と現実を前にして、今、メインPCの構成は私の中では結構波乱気味である。
Zen3コアも最新Radeonも、供給量がアヤシイ時期なので、今はじっくりと考える事ができる状態である。
来年3月くらいまでには今の状況も変わってきていると思うので、そこまでにはある程度固めたいと思うが、その前に先立つものを用意できるかどうかが問題。
まだまだ迷うだけの要素は多い様である。