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Category: AV/PA機器

自宅放送局高品位化

先日ブロードキャスティングの話をしたが、その機材の事。

アナログミキサーもデジタルに

先日のBlogの記事にTASCAMのMiNiSTUDIO CREATOR US-42を紹介したが、このミキサーはアナログミキサーになる。
だが、昨今のミキサー、少なくともネットによるブロードキャスティングを想定したミキサーは少なからずデジタルである部分がある。
それはUSB接続によってループバックする機能を持っている、という事である。
基本機能がPCにある関係で、PCからの音をUSB経由でミキサーに入力、ミキサーにてマイク等の音とPCの音をミキシングし、その結果の音声をPCへUSB経由で送信する…そういう機能を持っていて、そのやり取りをデジタルデータで行っている以上、ミキサー内ではデジタル信号を扱う必要がある。だからアナログミキサーと言っていても、完全なアナログではなくデジタルミキサーの要素を内包しているという事である。
ここ最近、TASCAMやYAMAHAの製品には、そうしたアナログミキサーでありながらデジタル要素を内包する製品が投入されている。
これらは、全てUstreamが話題になった頃に企画され、それが洗練された製品群である。家庭内が放送局になる。
そうした事を意図した製品という事である。
だが、各メーカーで多少思惑が異なるのか、製品に関する仕様でいろいろと違いがあるという事を知った。生放送を手軽に行いたい、という人にはそうした違いによる製品選びの一つとして参考にしてもらいたい。

YAMAHA AGシリーズ

YAMAHAがウェブキャスティングミキサーとして展開している製品がAGシリーズである。
AG03とAG06という製品があり、それぞれ3チャンネル仕様か6チャンネル仕様かで異なっている。
AG03は派生品としてAG03-MIKUという製品があり、こちらは初音ミクモデルとして本体のビジュアルデザインと付属ソフトに違いがある。
AG03の3チャンネル仕様と聞くと、チャンネルが少ないな、と思うかも知れないが、これはマイク1chとステレオ接続(Lで1ch、Rで1ch)を想定した構成であり、完全に一人用と考えるべき製品である。
対してAG06は6チャンネル仕様で、マイク系統、ステレオ2系統で合計6チャンネルという内容になっている。ちょうどAG03のチャンネル構成を2倍にした、と考えれば良いだろう。
だが、完全にAG03構成を2倍にしていないところが問題。
というのは、マイクを接続する端子はXLR端子だが、AG03はこのXLR端子に+48Vのファンタム電圧を通電させる機能があり、当然AG06にもその機能は搭載しているが、どちらも+48Vの電圧をかけられるのは1つのXLR端子のみ、となっている。だからAG06ならファンタム電源を必要とするマイクを2本接続できる、という事ではない事に注意が必要である。なかなか良い製品ではあるのだが…ただ、その問題以外の部分については、さすがはYAMAHAである。
コンプレッサー、イコライザー、エフェクト、ギターアンプシミュレータ等々、実に多彩な機能を盛り込んでいて、自宅で配信するにあたって機能的に不足する、という事は前述の件以外に全くない。
だからファンタム電源が必要なマイクを1本しか使わない、という事であるならば、この製品でクリエイティブな部分は全て賄えると考えて問題はない。

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ブロードキャスティング

放送って意味だけど身近になったな…。

ニコ生

一応…ニコ生を放送できる環境は作ってある。
特に「ゲーム実況」を可能にする為の環境を整備していて、HDMIによるフルHD、60fps再生を放送できる状態にしてある。
これは、声を大にして言えないがDHCPによる保護が行われている映像であっても放送できる環境で、HDCPを切る事ができるPS4のゲーム映像のみならず、それができないPS3の映像をHDMIで放送できるという事でもある。
この映像には当然だが映像と音声が含まれていて、HDMIに含まれている音声とPC内で再生している音声、そしてマイクという外部入力からの音声をPC内でミキシングしてブロードキャスティングする、という仕組みで成り立っている。
このミキシングという処理は、この構成上PC内のソフトウェアによって実現可能にしているのだが、当然だがそうなるとPC負荷が高くなる事は言う迄も無い。
私がこのHDMIという接続に拘った理由はただ一つ、映像のクリアさを追求した結果である。
フレームレートももちろん重要だが、映像がクリアでないと放送していてもスッキリしないものになる。これは私が一人の視聴者として、他人の放送を観ていて感じる事なのだが、眠い映像ほど観ていてスッキリしないものはない。細かすぎて読みにくいならまだ許せても、ぼやけていてハッキリしないというのはどうにも耐えられないのである。
その結果がHDMI映像をブロードキャスティングする、という結論であり、あえてDHCP信号を除去して放送するという手段を執った理由である。
そこまでして揃えた環境だが、実際はニコ生をやっているのかというと、実はほとんどやっていない。
今までテスト放送として3回ほど行っただけで、それ以降はできていないのが現状である。
放送しない理由は、放送しないのではなくできない、というのが正しく、単に私がさぼっているだけの事である。
だが、放送したくないのとは違っていて、いつでも簡単に放送できるならやりたいとは思っているのである。

環境にまだ不満足

HDMI映像による放送環境を準備してあったとしても、実の所まだそれで満足していないというのが私の本音である。
映像はそれで整ったのだが、問題は音声にある。
HDMI信号の中に含まれている音声データは良いとしても、自分の声を入力するマイクや、全体のミキシングに対してまだ満足しているわけではないのである。
前述したように、ミキシングという処理はPC内のソフトウェアで行っている関係から、どうしてもPC負荷が上がってしまっている。
また、マイクはPCのアナログ音声入力端子へと入力しているので、一応安価なコンデンサマイクを使ってはいるものの、クリアな音声といえるかといえば、まだまだ手の入れようがある環境である。
以前のテスト放送では、テストに付き合って貰った人からは映像も音声も十分クリア…と言われたは言われたが、マイクに関しては自分が満足出来る環境ではないので、できればミキシングと同時に解決したい課題だと思っている。

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ポタフェス2016

イイ音をポータブルで。

最近流行のポータブルハイレゾ

7月16日~17日の2日間、秋葉原のベルサール秋葉原で「ポータブルオーディオフェスティバル2016東京」が開催される。ポータブルオンリーというのがまた…イヤフォンやヘッドフォンの専門店である「e☆イヤホン」によってスタートしたこのポタフェスには、166のブランドが参加し、ベルサール秋葉原の地下1Fと地上1~2Fを使って行われるイベント。目標は来場者50,000人という事だが、前回行われたポタフェス2015冬では、2日間で52,000人を集客するという盛況ぶりである事から、今年も目標は超えると予想される。
この予想はおそらく外れる事はなく、それは年々ポータブル製品でもハイレゾ対応製品が増え続けている事でも容易に想像が付く。
今年私が注目しているのは、何と言ってもアユートのブースに出展される「AK70」である。
コイツはAstell&KernのハイレゾプレーヤーAK380の系列に入る新エントリーモデルで、今まで10万円以上する高級ハイレゾプレーヤーの中にあって、このAK70は直販価格69,980円(税込)というリーズナブルな価格なのが特徴。まぁ…リーズナブルといいつつ高いが、今までの製品と比べれば格安と言える。
デザインはAK380と似ているが、よりコンパクトになっていて、4極バランス出力など上位機種の特徴もちゃんと受け継いでいる。また、まだ上位機種には搭載されていない、外部アンプとUSB接続してプレーヤー部分だけを利用する「USBオーディオデジタル出力」機能なども搭載している。
既に7月15日に発売した製品のようだが、ポタフェスではいろいろと試す事ができるかもしれないので、気になる人は足を運ぶのもアリだと思う。

一番気になるのは…

AK70も気になる製品ではあるものの、実はもっと気になる製品がある。
それがオンキヨーの「W800BT」という、完全ケーブルレスイヤフォンである。コイツは気になる!ケーブルがないので、何かしらの通信デバイスで左右のイヤフォンを接続しているのだが、その無線システムはBluetoothのようである。
ユニットは8.6mm径のダイナミック型で、6Hz~22kHzの再生が可能。インピーダンスは16Ωで、出力音圧レベルは107db/mWという製品になる。
耳から外れやすいというのがケーブルレスイヤフォンの宿命でもあるが、それをスタビライザーを搭載する事で回避している。マイクも搭載していて、スマホと連動させてハンズフリー通話もできるという。
一番気になるのはその動作時間だが、内蔵バッテリで3時間の再生が可能との事。但し、待ち受けでは40時間で、通学や通勤で使用している人は一度の移動で代替バッテリーを使い切る感じと考えれば良いかも知れない。
それじゃダメじゃないかと思うかも知れないが、収納するケースが充電ケースも兼ねていて、5回充電可能なバッテリーを内蔵している。ケースはUSBで充電する方式になっている。だから、通勤の片道で使い切ってケースに仕舞って充電してまた帰りに使う…という使い方になる。そう考えれば、そんなに悪い使い方ではないように思う。
一応年内に発売予定だが、問題はその価格。こちらもまだ未定となっているのだが、実に気になる話である。

他にもいろいろ気になる製品は多いのだが、こういうのは実際に見て感じるのが一番である。
気になる人は、ベルサール秋葉原に行って試すのが良いだろう。

手軽にハイレゾ

フォステクスから自作スピーカーキット、登場。

これでハイレゾ対応

フォステクスから、「KANSPI-HiRes かんすぴハイレゾセット」が6月下旬より発売される。価格は27,000円。
これは、同社が以前発売していた、スピーカー自作キット「かんすぴ P802-S」に、ハイレゾ対応のUSB DAC「PC200USB-HR」をセットにしたもので、それぞれ単体で購入するよりは多少安く設定されている。
スピーカー部分は、専用設計の木製エンクロージャを採用し、8cm径のコーン形ウーファと、20mm径ソフトドームツイータを搭載。全体での再生周波数帯域は150Hz~40kHzとなっている。最大入力は24Wで、インピーダンスは8Ω。ツィータの振動板はUFLCソフトドームで、ウーファのコーン紙には適度な剛性と内部損失を持つ木材パルプを採用している。外形寸法は100×120×195mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1台1.1kgとなっている。これが自作キットとしてバラで部品が梱包されている、というものである。
DAC部分は、96kHz/24bitのハイレゾ対応DACと15W×2ch(8Ω)のパワーアンプを搭載している。DACといいながら、その実アンプでもある。USBでWindowsもしくはMacと接続し、標準ドライバで動作するよう設計されている。対応スピーカーインピーダンスは4Ω~8Ωで、当然だが今回のキットに入っているスピーカーは対応可能。他にも15mW×2ch(32Ω)のステレオミニのヘッドフォン出力も備えている。ボリューム部は、大型のアルミ削り出しノブを採用しているため、見た目は結構質感がシッカリしている。外形寸法は95×86×52mm(幅×奥行×高さ)、重量は約363g。手軽にハイレゾを始められるキット

パッシブスピーカーのみ

この「KANSPI-HiRes かんすぴハイレゾセット」を購入すれば基本的に音を出すという事に関してはすべて完結できるのだが、キットに含まれているDACは、実は単体でも発売されている。
USB DAC「PC200USB-HR」として17,800円で発売されているのだが、コイツはパワーアンプを内蔵しているため、その出力としてはステレオミニのヘッドフォン出力以外ではパッシブスピーカーを接続できるのみになっている。パッシブスビーカーのみの接続なのでもし単体でUSB DAC「PC200USB-HR」を購入する、という人はその点に気をつけた方が良い。
もともとヘッドフォンしか使わない、なんて人もこのUSB DAC「PC200USB-HR」ではちょっと手に余る製品になってしまうかもしれない。
そんな時は、別でアンプを省略したハイレゾ対応のDAC搭載USBボリュームコントローラ「PC100d-HR」という製品が既に発売されているので、そちらを選ぶという選択肢もある。

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音響系自作をしなくなったな…

以前は雑誌付録アンプに興味津々だったが…

バランス駆動

5月30日発売の「DigiFi 第22号」に、バランス駆動対応のヘッドフォンアンプが付録として付いてくる。
雑誌価格は5,500円と高いが、バランス駆動対応のヘッドフォンアンプがついてくると思えば極端に高い買い物ではない。
ただ…残念な事にこの5,500円で購入できる雑誌だけでは実際にはバランス駆動にならない。そう、雑誌付録として付いてくるのは、あくまでも“バランス駆動対応”のヘッドフォンアンプなのである。
実際には、オペアンプがあと2個必要になり、それを追加してやる事でバランス駆動になる。
このアンプの開発は、Olasonicが担当していて、3極のボリューム付きステレオミニとRCA端子をインターフェースとして持っている。これらは切り替えで利用できるアナログ入力で、出力は3ピンXLRバランス端子と3極のステレオミニ端子ととなっている。
ヘッドフォンアンプそのものは13V昇圧駆動になっていて、いろいろなヘッドフォンを駆動させられる。もちろんインピーダンスの切り替えも可能だ。
前述したように、このヘッドフォンアンプをバランス駆動させるには、オペアンプが2個必要になるが、基板上では3個のオペアンプが搭載できるソケットが付けられている。つまり、最初から1個オペアンプが搭載されていて、標準ではそのオペアンプでアンバランス駆動させる事ができる。
搭載しているオペアンプはバーブラウンの「OPA2134PA」で、雑誌付録としては破格の部品が載せられていると言える。バランス駆動対応ヘッドフォンアンプ

追加でさらなる機能強化

このバランス駆動対応のヘッドフォンアンプには、追加基板が用意されていて、3ピンXLRバランス端子ではない、4ピンXLR端子、3.5mmの3極ミニ端子×2、アイリス端子、2.5mmの4 極ミニミニにも対応する機能を持たせられるようになっている。
その追加基板「DF22-EXP」も3,000円で用意されていて、今回のバランス駆動対応のヘッドフォンアンプと横並びに接続させる事ができる。
さらに、入力端子が全てアナログであるため、この状態だとただのバランス駆動対応のヘッドフォンアンプにしかならないが、DigiFi No15と16でハイレゾ対応のD/DコンバータとD/Aコンバータが既に雑誌付録として存在していて、それらと組み合わせる事でハイレゾ対応USB DACとして使用する事もできる。
DigiFiの雑誌社であるステレオサウンドでは、これらを組み合わせて使用できるようなシャーシなども販売している。

ステレオサウンドストア
http://store.stereosound.co.jp/

基盤剥き出しで使用する分には格安でハイレゾ対応システムを作る事ができるが、販売しているシャーシなどを組み合わせるとかなり高額なものになるため、ここらへんは市販品と相談してどちらが自分として面白く使えるか? という事を検討する必要はあるだろう。

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春のヘッドフォン祭

今年もこの時期がやってきた。

パン祭じゃないよ?

春といえば…ヤマザキ春のパン祭というぐらい、このイベントはよく知られたものになったが、私にとってはコチラよりもフジヤエービックが主催する「春のヘッドフォン祭」の方が気になるイベントだったりする。
まぁ…パン祭も嫌いじゃないけどさw

この「春のヘッドフォン祭」は、毎年GW時期に行われるイベントで、東京中野の中野サンプラザで開催される。
AV機器メーカーが最新機器や開発中の機器を展示し、今後の音響シーンに登場するであろう製品を公開するイベントで、登場する機器はどちらかというとハイエンド製品ばかりで、とても私などでは手がでない製品ばかりではあるものの、それらを試用するチャンスもあったり、またその最新機器の廉価機器が今後発売される可能性もあったりと、中々にして面白いイベントである。

春のヘッドフォンまつり2016
http://www.fujiya-avic.jp/user_data/headphone_fes_sale.php

個人的目玉はKORG

今回の春のヘッドフォン祭2016で、私が個人的に注目しているのはKORGである。
KORGは2015年1月に、ノリタケカンパニーリミテドと音楽機器用の新しい真空管“Nutube(ニューチューブ)”を共同開発したと発表した。らしくないけど…新型真空管真空管特有の豊かな音を持ちながら、省電力化や小型化を実現した…というこのNutubeは、ノリタケ伊勢電子が製造する蛍光表示管の技術を応用して作られている。
音楽関係での真空管といえば、デジタルにはない柔らかさや暖かさがある音を提供する…などと言われているが、楽器や再生機器がデジタル化している今、デジタルとアナログの間にあってなかなか利用されにくい所もある。
発表されたNutubeは基盤に直付けが可能で、消費電力も従来の真空管の2%程度で動作し、連続期待寿命3万時間という耐久性もある、実に魅力的な新型真空管だという。

そんなNutubeを採用した製品を、KORGは2015年の発表を目指すとしていたのだが、今回の春のヘッドフォン祭2016で、オーディオ用ハイブリッド・パワーアンプの試作機を展示するというのである。
ぜひ見てみたい…というのが本音で、どんな音が出てくるのだろう? と気になっている。
まぁ…実際は搭載製品を購入する事など出来はしないだろうが、Nutube搭載ヘッドフォン・プリアンプ試作機も展示予定だというし、KORGは結構本気で攻めてくるのではないかと期待している。

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単純だが効果がある音質改善策

この存在、全く知らなかったのだが…

Windowsの音質問題

私がこのBlogでハイレゾ音楽の話をしていたちょっと前、同じくこのBlogでWindowsの音質は悪いという話を書いた。
この事はもちろん事実で、だからこそ音に拘る人はWindowsでもASIOドライバを使ったり、WASAPI排他モードを使用して音楽を聴いたりするのだが、もちろんそういう聴き方をすると、その音しか聞こえなくなり、他のWindows上で動作しているアプリケーションの音が一切聞こえなくなる。
これはWindowsの仕様であり、音質劣化を避けながら通常のWindowsの音環境を実現する方法は存在しない。
Windows10になったとき、この音問題は解決してくれるもの、と思っていたのだが、実のところ未だに解決しておらず、PCオーディオを楽しむWindowsユーザーとしては、未だ限定的な方法でオーディオを楽しむしかない状況が続いている。
Windowsは、通常利用しているとオーディオエンジンを通った音が再生される。このエンジンによって、Windowsはサンプリングレートを自動変換したり、音のbit数を変換したり、或いは複数の音を再生する際に音をミックスするが、そのミックスによって最大音量である0dbを超えて歪まないように調整をしたりしている。
この3つの行為は、どれも必要な事ではあるが、やり過ぎると音質劣化を招く。いや、もっと正確に言えば、精度の高い変換をすれば著しい劣化になったりしないのだが、Windowsが処理する精度では劣化にしかならなかったりする事が原因である。
だからサンプリングレートやbit数の変換に関しては自動変換しないようにしたり、或いは上位の設定に固定しておけば、悪さはしない。
だが、問題は複数の音をミックスする行為である。
この行為によって、Windowsはピークリミッターをかけて対応するのだが、このピークリミッターを調整する術がWindowsには存在しない。この事が、Windowsオーディオが劣化した音を出しているという事を言われる所以である。

ピークリミッターを外す?

この問題に対し、解決策の一端となる情報が、impressのAV Watchに掲載された。

AV Watch 藤本健のDigital Audio Laboratory
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20160411_752552.html

この情報によると、2013年にはある方法でピークリミッターを解除、音質改善が可能だったようだ。
詳しい話は上記サイトを参照してもらうとして、ここで紹介されている「Disable Peak Limiter in Windows Audio Engine」というフリーソフトは、物理メモリに常駐するWindows Audio Engineのコードを書き換え、一つのアプリケーションのみから出ている音の時にはピークリミッターを働かないようにし、0dbを超える音が再生される時にピークリミッターを働くように作用させるソフトだという。
確かに単一のアプリケーションでは0dbを超えるような音は再生されないし、ギリギリまでピークリミッターが働かないようにできれば、音質劣化は避けられる。
さらに万が一複数のアプリケーションから音が出て、0dbを超えるような事があっても、リミッターが作動して問題回避できる。実に理にかなったソフトと言える。
記事にも書いてあったが、本来はこういう機能こそ、Microsoftから提供されなければならないものだと思うのだが…ま、いつもの事である。

とりあえず、Windowsで少しでも良い音を求めたい人は、このフリーソフトを使わせてもらうのが良いのではないかと思う。
注意すべきは、このフリーソフトはあくまでも物理メモリ上のコードを書き換える為のものなので、PCをシャットダウンしたり、再起動したりすると、メモリがクリアされてしまうため効果がなくなる。なので毎回起動した後にフリーソフトをローディングしなければならない。
面倒だと思えば、コイツの起動プログラムもしくはショートカットをスタートアップに組み込んで自動起動するようにしても良いかも知れない。

3D Audio Headphone

立体感を感じるオーディオの世界。

VRは視覚だけじゃない

昨年末ぐらいからだろうか。
途端にIT系の話題がVRという仮想現実空間の話に向かい始めた。
有名どころの話で行けば、「Oculus Rift」や「PlayStation VR」というヘッドマウントディスプレイが現実味を帯びてきた事に端を発すると思うのだが、仮想現実の世界でよりリアルにその仮想現実を体験するには、視覚情報だけではダメである。
人間は実際には視覚情報と同じくらいに音声情報も知覚していて、それらが伴って初めて仮想現実はより具体的なリアルへと近づいていく。
ところが、VR(Virtual Reality)の話となると、真っ先に話題に出るのが視覚情報を司るヘッドマウントディスプレイの事であり、意外と音声の事に触れる事はない。
音の世界ではかなり昔からよりリアルに聞こえる研究が行われていて、バイノーラル録音などは既にニコ生で採用している人もいるぐらいの身近な存在になっているにも関わらず、それでもVRとなるとどうしても視覚の話に進みがちになる。
そんな状況下にあって、3Dオーディオに特化したヘッドホンを謳う“OSSIC X”というところが、3Dオーディオを体験するにあたり、簡単にそれらを実現できるヘッドフォンを開発するとして、kickstarter.comに出資を求める活動を開始した。
先月2月22日の事である。
すると、僅か開始後2.5時間には、目標額である10万ドルに達成し、3日後の2月25日には目標額の4倍である40万ドルを突破、そして本日には10倍の100万ドルを超える資金を集めるに至った(OSSIC Xのkickstarterページはコチラ)。

OSSIC X

このOSSIC Xは、各個人の頭や耳の形状に合わせた没入感の高い3Dオーディオの実現を目指しているもので、ステレオサラウンドのさらに先にある「空間」に焦点を当て、深みのある完璧な3Dオーディオを実現するとしている。
具体的には、頭の幅を自動的にセンサーで探知し、また頭の動きに合わせて音が変化するヘッドトラッキングを行う事によって、あたかもその空間に自分が存在していて、その空間内に発生した音声の定位を変えずにヘッドフォン装着者に音を届ける仕組みとなっている。
具体的な仕組みなどは前述のOSSICXのkickstarterページの動画を観てもらうのが早いだろう。

OSSIC X: The first 3D audio headphones calibrated to you

片側4つのドライバーがヘッドフォンの中に仕組まれていて、ヘッドバンド内にあるセンサーで装着者の頭の大きさや耳の詳細な位置を把握、そしてジャイロのようなセンサーで向きなどを検知、その結果で音の空間定位を合わせて4つのドライバーを調整して音を装着者の耳に届けるという、仕組みのようである。
もう少し具体的な話をすると、例えばOSSIC Xを装着した右耳に右方向から音楽が聞こえている環境だとして、そこでこのOSSIC Xを装着したまま180度右周りで回ると、今度は左耳の左方向から音楽が聞こえてくるようになる、という事である。音の定位は変わらず、ただ自分の耳に聞こえてくる方向が自分の位置に合わせて変わった、という事である。
ある種、とても自然な事なのだが、それが仮想空間上の出来事でも同じような自然な音の変化を実現できる、というシロモノなのである。

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ハイレゾという名の下に

最近、妙に「ハイレゾ」という言葉を耳にする。

ハイレゾに踊らされている?

Stereoという雑誌は、毎年1月号と8月号に何かしらの大型付録が付くというのが定番になっている。
大体1月号はアンプやUSB DACで、8月号はスピーカーという流れで来ているのだが、2015年1月号はUSBからデジタルデータで音楽データを抽出する際に発生するノイズを抑えるノイズフィルターが付録についた。
最近、オーディオもPC中心に動いている所があって、そこから音データを抽出する際のどうしても電気信号的ノイズが発生しやすい傾向にある。
よい音を出す為には発生しているノイズをフィルタリングするしか方法がないワケだが、その為のデジタル基板を付録にした、というワケである。
アンプが付録の時には、その設計がLUXMANだった事もあって、かなり好評だったが、その後USB DACもLUXMAN設計で登場、しかし、このUSB DACが意外や意外、結構なノイズが乗るシロモノで、その翌年にUSBノイズフィルターが付録についたのは、LUXMAN設計のUSB DACがノイズの酷い製品だったからじゃないか? などと私は邪推したものである。

で、音楽之友社は12月19日に…なんと、1年前の付録と中身はほぼ同じというUSBノイズフィルターに、専用カバーと短めのUSBケーブル、取付けネジなどが加わったものを付録にした「極上のハイレゾサウンド抽出法」という本を発売したそうである。昨年と同じって……これ、昨年の在庫が大量に余ったからそれにカバーとか付けて付録にしておこう…的な安易な考えでこうなったワケじゃないだろうな?w
とりあえず、今年は何に付けても「ハイレゾ」という言葉が叫ばれていた年だったわけだが、PCからハイレゾ音楽を取り出す場合、やはり気になるのはそのノイズ。
だからこの昨年と同じものをまた付録にした、という事のようだが、とても安易に思えるのは私だけだろうか?
世間一般がハイレゾという言葉に踊らされているように思えてならないのだが…。

使ってみなければわからない

正直、この付録になる「ES-OT4」というUSBノイズフィルターは、使ってみなければその効果はわからない。残念だが、私は2015年1月号も見送ったし、このES-OT4の性能がどの程度のものなのはわからない。
しかし、今年もそれを付録にしたという事は、それなりの効果がある、と判断したからではなかろうか?
…もしそんなに効果がないという事であれば、ホントに大量に余った在庫を再度付録にした、という事になるワケだが、実際どんなものなのだろうか?
そもそも、どういう原理でノイズをフィルタリングしているのか?
そうした構造を知ることで、この付録の意味が見えてくるかも知れない。

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耳栓タイプのイヤフォン

遂に発売に漕ぎ着けたか…。

夢のイヤフォン発売

2014年6月17日にもこのBlogで記事にした事があるのだが、スウェーデンのEARINがクラウドファインディングのKickstarterで150万ドルを集めた、夢のBluetoothイヤフォン“EARIN”が、遂にこの12月下旬に発売を開始する。
完全コードレスのEARINは、独立型のイヤフォンで、左右一対の耳栓のような形のイヤフォンである。本体内にBluetoothチップとアンテナ、バッテリーなどを内蔵し、左右互いをペア構成、そのままBluetoothイヤフォンとして機能する。
Earinの開発は、元ノキアやソニーエリクソンの技術者が関わっていて、今まではプロトタイプは存在していたものの、量産する為の資金がなく、その資金を集める為にKickstarterで資金調達していた。
個人的には、もっと早い段階で量産されるもの…と思っていた。何しろKickstarterで資金を調達していた時には既にプロトタイプが存在していたワケで、量産する為の資金が集まれば、あとは製造工場を決め、ラインを確立すれば良いわけだから、時間的にはそんな1年以上かかるという事はないだろうと思っていたのである。
ひょっとしたら、評価量産(工場で少量生産した後に行う検証評価)の際に何か問題が出たのかも知れないが、ここにきてようやくの発売である。

もう少し再生時間が…

このEARIN、その大きさのインパクトが強烈すぎて、それだけで「Excellent!」と評価してしまいがちだが、ちょっと技術的な側面を見てみたい。
搭載するBluetoothチップが扱うコーデックは、AAC、aptX、SBCで、周波数特性は20Hz~20kHz、感度は105db、インピーダンスは25Ωと、性能自体は普通のBluetoothイヤフォンとあまり違いがない。画期的ではあるが、もう一歩詰めて欲しいところもあるただ、搭載できるバッテリ容量が小さい事もあって、連続再生時間が2.5~3時間と短いのが問題。大きさを考えれば当たり前と言えば当たり前からもしれないが、これが6~8時間くらい連続再生ができればまた違った製品評価となるとは思うが、これは開発したお国柄も関係する所かもしれない。
個人的には、サイズがもう少し大きくなってもいいからバッテリ容量を大きくして連続再生時間を長くして欲しかったところである。
充電は専用の携帯用カプセルにいれて行うそうだが、このカプセルに搭載されているバッテリーに関しても600mAhとあまり大きくない容量のものが搭載されている。充電カプセルの仕様を見てもその使い方はあくまでも単位的使用として3~4時間ベースの製品といったところを想定しているのではないかと思う。

どちらにしても、これだけの大きさにハードウェアを収めた、という所はスゴイと思う。
これでコードが絡まるとか切断してしまうとかいう問題からは開放されるワケで、コードがらみの諸問題は解決できた事になる。
まぁ…新たに“なくなる”という問題は発生するかもしれないが(爆)

U501-SP

一世代前だがまだまだ現役。

スペシャルパッケージ

TEACのUSB DACである「UD-501」と「UD-301」に、サエクコマース製USBケーブルを同梱したスペシャルパッケージ版が11月下旬より発売される。
価格は「UD-501-SP」が72,000円前後、「UD-301-SP」が42,000円前後という設定だが、この価格設定は元々の「UD-501」や「UD-301」よりも安い設定となっている。

TEAC ニュースリリース
https://teac.jp/jp/support/news/236/

どうして安い設定になっているかというと、予測だが、上位機種である「UD-503」が既に発売されていて、商品価値としても前世代機となってしまった為と思われる。
スペックは元々の「UD-501」や「UD-301」と全く同じで、DSD 5.6MHzのネイティブ再生、バーブラウン製DACチップ“PCM1795”の搭載している。
「UD-501」は384kHz/32bitまでのPCMに対応し、「UD-301」は192kHz/24bitまでのPCMに対応という部分も、全く変化がない。
要するに、単純にサエクコマース製USBケーブルを同梱し、パッケージを変えたという製品と言える。
これで「スペシャルパッケージ」と言ってしまうのか? とちょっと思わなくもないが、もともと上位機種の「UD-503」が発売された際に「UD-501」「UD-301」がディスコンとなったわけではなく継続販売している為、確かに「特別版」と言えなくはないと言える。

個人的には…

上位機種が存在している中での追加パッケージという売り方を否定するつもりはないし、当然アリだとは思うが、どうせなら中身に多少テコ入れして欲しかったところである。
「UD-501」や「UD-301」のDACチップは元々固定されていてハンダ付けされており、自由に交換する事ができない仕様になっている。
今回、スペシャルパッケージと銘打つなら、このDACチップの部分をソケット仕様にしてDACチップをユーザー責任の下、交換できるようにするとか、そういうテコ入れが欲しかった所である。
おそらくメーカー保証という点から、DACチップの交換等のリスクを背負う事はできない、という判断があるのかもしれないが、より上位のDACチップを搭載したい、という人もいるわけで、そういう仕様を組み込んでこそのスペシャルパッケージではないか? と私は思ったりする。
Dr.DAC2などは、もともとソケット仕様だし、DACを高級品に変えたバッケージも発売している。それだけでなく、コンデンサすら高級品に交換したDr.DAC2 TEというパッケージも存在する。
音に拘る高級オーディオの部類に入る製品だからこそ、そうしたユーザーの嗜好を視野に入れた製品を作っていくという姿勢も必要ではないかと思うのだが…。

とりあえず、スペシャルパッケージは価格が下がっているという点は評価できる。
UD-503ほどの高級品は買えないが、UD-501やUD-301なら…と考えていた人にとっては、今回のスペシャルパッケージは一つの選択肢になるのではないだろうか?

木の音を聴く

ウッドコーンスピーカーを持つ私として無視できないものが出た。

40mm口径の振動板

JVCからWOODシリーズのヘッドフォンが発表された。
ウッドコーンスピーカーという木という材質を使ったスピーカーがあったが、それのヘッドフォン版である。
JVCはもともとインナーイヤー型のウッドドームユニットを採用したイヤフォンを製造しているが、それはインナーイヤー型という事でユニットそのものは11mm径だった。使われているウッドシートの厚みは80μmで、当時はこれでも十分スゴイ製品と言えた。
しかし、今回は40mmという大きなユニットを持つヘッドフォンであり、同じ製造方法では作る事ができない。まして重量のあるウッドシートを使う以上、80μmの厚みでも重さで音圧や高域特性が低下して性能が出せない。そこで今度はウッドシートを50μmで製造する技術を確立、今回の製品化に成功したという。
木というのは、思いの外柔軟性があり、そうかと思えば堅くなったりして割れたりもする。ウッドコーンスピーカーの時もそうだが、そういう木の特性を部分的に超越しないと音を扱う製品を作ることはできないのだが、JVCはその超越しなければならない所を実に上手く解決してくる。
そもそも、木と音の親和性というのは昔から非常に高く、それは楽器などでも木製のものがある事で説明がつく。弦楽器のほとんどはボディが木製だし、吹奏楽器にも木製楽器が多数存在する。だから音を響かせるという役割に関しては、木というのは非常に馴染みやすい。
ただ、だからといってそれがスピーカーやヘッドフォンにそのまま使えるか? となると話は変わる。それが前述の超越しなければならない部分であり、ヘッドフォンの場合はウッドシートの厚みがそれに当たるのである。

しなやかさだけではない

そんな木の特性を多分に取り入れたWOODシリーズのヘッドフォンだが、しなやかな音だけでなく、実にシャープかつハイスピードな音を出してくるようだ。
これはウッドコーンスピーカーの時も全く同じである。木で作られているとは思えないほどシャープな音が聞こえる事に、最初は驚いた。
慣れてくると、木で作られている事を忘れてしまうぐらい普通に聞こえてくるのだが、その繊細さは他材質のヘッドフォンやスピーカーでは感じる事のできない特徴である。
スピーカーの時ですらそう感じたのである。
耳元の空間で音を再現するヘッドフォンなら、より繊細に聞こえてくる事が容易に想像出来る。

今回発表されたWOODシリーズは、プレミアムモデルの「HA-SW01」通称WOOD 01と通常モデルの「HA-SW02」通称WOOD 02だが、ウッドドームユニットを使っているという面ではどちらのモデルも違いがない。
ただ、WOOD 01はウッドバッフル、響棒、整振ウッドプラグなどの音響ウッドパーツを採用し、より繊細な音を表現するモデルとなっている。
だからWOOD 01はその価格が70,000円前後と非常に高価な設定になっている。WOOD 02も50,000円前後と価格としては高価な部類だが、よりプレミアムなWOOD 01はその品質も価格もワンランク上という構成である。
ただ、この価格だけの価値は確実にあると思う。
昨今の高級志向から考えれば、この価格は決して高いものではなく、価格に見合った、場合によっては割安感すら感じる設定ではないかと思う。
但し、絶対価格としては高く感じる事は間違いないがw

野村ケンジ氏のレビュー
http://av.watch.impress.co.jp/topics/jvc1511/

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