東京ゲームショー2011

 今現在、幕張メッセにて行われている東京ゲームショー2011。
 そこでいろいろな発表が行われ、また展示されているが、その中で私なりにコレと思えるものをちょっと書き出してみたい。

 まず一番最初にPS3/Xbox360版の「METAL GEAR SOLID HD EDITION」だが、これについてちょっと残念に思っていたりする。
 Xbox360版はまだ未定だそうだが、PS3版はこのタイトルの中にMSX版から「メタルギア」と「メタルギア2 ソリッドスネーク」、PS2版から「メタルギアソリッド2」および「メタルギアソリッド3」がHDリメイクされて収録されている。そしてPS3版にはこれにゲームアーカイブス版の「メタルギアソリッド」のプロダクトコードが付属するのだが、ここに私の残念感があったりする。
 なんで「メタルギアソリッド」はHD化してくれないのだろうか?
 個人的には「メタルギアソリッド」は物語の中でも中核をなすものと思っているだけに、非常に残念である。

 コナミスタイル限定でプレミアムパックが発売される事も発表されたが、こうしたおまけ的要素よりも肝心のソフトの面でイマイチ感があるのが非常に残念でならない。
 ただ、このMETAL GEAR SOLID HD EDITIONだけでなく、PeaceWalker HD版もZOE HD版もPS VITA用が2012年に発売されるという事は喜ばしい事である。

 次にゴッドイーター2の件だが、制作されるのは喜ばしい話だが、これもPSP版のみの発表であり、PS VITA版が制作されるという話が出てこないのは実に残念でならない。
 個人的にはPSP版とPS VITA版のマルチプラットフォームで発売し、双方でマルチプレイができるようにして欲しかった。
 画面表示は各々の性能によるだろうが、通信するデータ内容やキャラクターデータなどは類似したものにできるだろうし、そこに互換性を持たせる事もそんなに難しくないのではないかと思うのだが、やはりそこはHDクォリティのグラフィックスを作るだけの余力がない、という事なのだろうか?
 面白い新要素が次々と搭載されるという所は実に楽しみな話なのだが、そうした環境面で残念な感じがするのは実に惜しい。
 …私の言い分はワガママだろうか?


 また、PS VITAの新機能…というか、可能な技術がいくつか公開された中で、感じた事もある。
 AR、つまり拡張現実の技術で、PS VITAでは二つ、新しい技術が紹介されている所が興味深い。
 ひとつは「ワイドエリアAR」で、テーブルの上程度の広さでほぼ確実にマーカーを認識し、画面上に表示可能というもの。従来はこのマーカーの認識が非常に甘く、なかなか表示されないといった事があったが、今回の「ワイドエリアAR」では、マーカー認識の精度がずば抜けて高いようだ。高低差も認識できるようで、いろいろな使い方が想像できる。
 また、もう一つは「マーカーレスAR」で、表示されている環境を3Dで認識して取り込み、空間の中で真マーカーがない状態でオブジェクトを表示することができるというもの。
 これは従来のマーカー必須という状況から一変する機能であり、一気にARを利用したアイディアが広がりそうな技術である。ジャイロセンサーと連動していて、PS VITAを動かせばその通りの挙動をみせるなど、高度なAR技術を可能にしている所も期待できるポイントである。

 また、PS VITAをPS3のコントローラーとして使用できるという点は、普通に考えてスゴイとは思わない機能だが、PS VITAに搭載されたインターフェースをPS3上で使用できるという事らしいので、これはある意味スゴイ事だなと言える。
 また、従来PSPでもリモートプレイが可能だったが、操作できるソフトは限られていたし、ほとんどが視聴用という感じだった。
 しかしPS VITAを使用する事で、ほぼ全てのPS3の操作が可能になるらしい。まだアプリケーションレベルでいろいろと問題はあるようだが、PSPの時と違い、操作と表示が共にPS VITA上で可能になれば、任天堂のWii Uの利点をまるまるPS3でも可能にしてしまう事になる。
 さらにアプリケーションソフトによっては、PS3のコントローラーでPS3上の操作を行い、PS VITA上では同じアプリの別操作をする事もできるらしい。つまり、例えばFPSにおいて、プレイヤーの操作をPS3で、別の人がキャラクターが乗った戦車などの操作を行う、なんて別操作が可能になるようだ。
 具体的な所はまだこれからかもしれないが、かなり期待できる技術のようである。
 Wii Uの利点が消えていくような気がしないでもないが…。

 PS VITAはローンチタイトルとして26タイトルを用意しているという。
 これなら、最初に好きなジャンルのソフトを本体と同時に揃えられるのではないかと思う。
 かなりSCEが力を入れているところが窺えるが、そうならそうで3G通信はもっといろいろ考えて欲しかったところである。
 ま、何はともあれ、年末あたりはかなり騒がしい事になりそうである。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. 関西の人 より:

    あまりにショックだったのか、
    『風呂ダクトコード』
    になってまっせw

  2. 武上 より:

    ああ、久々に誤字ったね。
    見直しかけても落ちる時は落ちるな…

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