オリンパスプロレンズ

私が所有するデジカメ「オリンパスOM-D E-M1」のキットレンズは「M.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 Pro」と名付けられた、プロシリーズのレンズになる。
しかし、現時点でこのプロシリーズのレンズはこの1本しかラインナップされていない。

2015年はプロシリーズ拡充の年のようだが…

オリンパスのプロシリーズのレンズは、前述した通り、現時点では1本しか存在しない。
もちろん、オリンパスはこのシリーズを立ち上げた時から他のレンズを発売する事を発表しているが、一向に製品が出てこない。
では何故出てこないかというと、予測するにかなり光学設計が難しいから、と思われる。
現存する「M.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 Pro」にしても、驚くべき描写力、解像度を持ち、それでいて最短撮影距離はほぼどのレンジで撮影しても0.2mぐらいという、実に素晴らしいレンズである。
まぁ、私はそのレンズを「それでもまぁキットレンズだから…」と知人に言ったりするのだが、所謂一般的なキットレンズという位置付けとは全く異なるレンズと言える。
12-40mmだが、これを35mm判換算とすると、マイクロフォーサーズは×2になるため28-80mmと広角から中望遠までカバーする。
このレンジ幅を全ての領域でF2.8という絞り値で撮影出来る時点で、使用頻度の高いレンジを高性能でカバーするレンズという言い方もできるだろう。
そして防塵防滴という悪環境をものともしない仕様は、まさにプロレンズである。

現存する1本がこのような仕様であるため、後続として予定されているレンズ群も同じような条件を要求されている。まぁ…要求されているというか、オリンパス自身がその仕様で開発しているという事なのだが、高性能であればあるほど、当然開発は難航する。今まで他のラインナップが登場していないのは、そういう理由から発売できないという事でもある。

ところが、ここにきていろいろな情報が出てきた。
7-14mm F2.8 Proと300mm F4 Proが2015年初旬に発売されるという話が出ていた。
超広角ズームレンズと、望遠単焦点のプロシリーズがこの時期に発売されるのは当初の予定通りという感じではあるが、これに加え40-150mm F2.8 Proが2015年にずれ込むという話が出ている。

スケジュール遅れ

当初、40-150mm F2.8 Proのレンズの発売は2014年後半と発表されていた。
高性能だが私には大きすぎるな…それが製品発表は2014年内に行われても発売は2015年という話になった時点で、どう考えてもスケジュールの遅れがある事は間違いない。
まぁ、こういうものは多少遅れてもより良いものが提供されれば、消費者に納得してもらえるものだが、今回の場合は、他のプロレンズの発売日と重なる可能性が出てしまい、予算を用立てる消費者からすると困った事態になった、とする人も多いのではないかと考えられる。
その気になる40-150mm F2.8 Proの価格だが、1,200~1,300ドルと言われている。日本円にして13~14万円程度とみればよいかと思うが、これを難なく購入できる人であれば問題はないが、他の7-14mm F2.8 Proや300mm F4 Proなどと合わせて検討している人からすると、かなりの金額を想定しないといけなくなる。
ちなみに、7-14mm F2.8 Proの価格は、想定価格で1,799ドル、日本円にして19~20万円という価格になるのではないかと考えられる。
…こんなレンズを2本も揃えられる人はそもそもそんな悩みなど持たないとは思うが、それにしても高い設定だな、と言わざるを得ない。
ま、私の場合はここまでのレンズはなかなか手が出せないため、用途を絞ったレンズ選びをしていこうと思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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