夢の車がこんな姿に…

 Mr.ビーンでおなじみのローワン・アトキンソンが自前の車“McLaren F1”で事故を起こしたようだ。
 McLaren F1は価格にして63万5,000ポンド(約8,128万円)の高級車で、普通の人が乗ろうと思っても乗れない車、ある意味“夢の車”と言える。

 McLaren F1に関しての詳細はコチラを見てもらうとして…車好きから見たMcLaren F1についてちょっと語っておきたい。
 私が知る限り、McLaren F1ほど乗り手を選ぶ車はない。というのも、これだけの高出力・ハイスペックカーでありながら、ABSやトラクションコントロールシステムが搭載されていない為である。ド素人が乗ればトラクションがかかりすぎて走り出すのも大変な車のハズである。
 あと、これはたしかそうだったという記憶に頼る部分だが、McLaren F1は購入者の希望のカラーリングにできない、と言われていた事がある。McLaren側からカラーコーディネーターが購入予定者の元に行き、その人にもっとも似合う色を選別、そのカラーで塗装されるらしい。…カラーコーディネーターが「あなたはファッションピンクが似合う」とか言われて、ファッションピンク色のMcLaren F1になったらどうするんだろう…とか思ってた時期がある。
 ま、どのみち私には一生縁のない車なので、どうでもいい事ではあるのだが。


 ローワン・アトキンソンは今回大破させる事故を起こしたが、実は今回が初めての事故ではない。前にも一度追突事故を起こしていて(起こしたのか起こされたのかは不明)、ボディのカーボンファイバーコンポジット材の修復に新車同様の修理費がかかったらしい。
 金持ちの道楽である事に違いはないが、話によるとこのMcLaren F1は売れば売るほど赤字になる車らしい。というのは、あらゆる所にコストがかけられているため。空調やオーディオにも妥協のない車で、快適性は抜群らしい。30秒で社内の空気が入れ替わると言われる空調システムなども搭載しているようで、これだけのハイスペックエンジンをミッドシップに配置しているにもかかわらず、社内が暑くならないらしい。
 実に素晴らしい車ではある。

 ただ…私がもしMcLaren F1を購入できるとしても、私は多分買わないだろう。
 日本ではその性能を活かす道がないというのもあるが、性能を使い切るようにして楽しむスタイルだと、こういう車はもてあましてしまう。
 ビートに乗っていた時、そのパワーを使い切るという楽しみ方を知ってしまい、それ以降排気量の大きな車に魅力を感じなくなってしまった。大排気量車が嫌いというワケではないが、乗るなら小さな排気量でエンジンをガンガン回していきたいというのが、私の好みである(エコには程遠いな orz)。
 幸い…ビートは数年でHONDAが新車を発表するという事を表明している。排気量は軽の660ccではなくなるようだが、それでもあのときの面白さを感じさせてくれるような車になる事を祈りたい。

 ま、話はそれたが、McLaren F1という車はそんな車で、今回の事故はとてももったいない話だという事はおわかり戴けただろう。
 フェラーリもそうだが、高い車に乗るにはそれなりの技量を伴った人でないと乗れないし、また維持もできないという事である。
 ローワン・アトキンソンは…まぁ技量があるかどうかはわからないが、少なくとも維持できる経済力はあるという事だ。
 実にうらやましい話である。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Share
アバター画像

武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

You may also like...

2 Responses

  1. XEGASY より:

    ニコニコ動画にアップされているイギリスの車番組
    Tog Gear の最新回にローワン・アトキンソンがゲストで出ていました。そこでもMcLaren F1を持っているという話をしていたと思います。
    リンクを張っておきます。
    http://www.nicovideo.jp/watch/sm15119567

  2. 武上 より:

    ああ、この動画は私も見ました。
    ローワン氏は車好きで有名だし、いろいろな車を所有している事も知ってました。
    ま、そういう人だからこそMcLaren F1に乗ってるんでしょうが、この人の一番スゴイ所は真面目にやってても顔で笑わせられるという所w
    実際スゴイ人だとは思いますよ。
    McLaren F1を持ってるだけでなく、修理できるという所でも十分スゴイ人ではありますけどねw

XEGASY へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントは承認待ちです。表示されるまでしばらく時間がかかるかもしれません。

Desktop Version | Switch To Mobile Version