Daily Archive: 3月 31, 2012

F-35、量産化は2019年と2年遅れに

 米国防総省(ペンタゴン)が、F-35戦闘機の開発、生産費の総額は約3,957億ドル(約32兆円)になり、2010年末の見積もりより約4.3%増加すると30日に発表した。ペンタゴンはF-35がフル生産に入る時期は当初より2年遅れの2019年になるとしている。
 2年遅れ。
 たしかF-35とF/A-18、ユーロファイターの三つ巴の制式争いの時、もともとF-35は配備が遅れるという話だったが、それでも制式採用はF-35に決まり、そしてそれよりさらに2年も遅れるという事がどの程度重要なものと我々は捉えるべきなのだろうか?

 防衛庁が最新機が重要だとする意味も分からなくはない。
 周辺諸国の急激な発展により、軍備もここ数年で一気に近代化、高性能化している事を考えれば、国防としてもステルス機をはじめとした最新機に拘りを持つのは当然と言える。
 しかし、それらは配備されていて初めて意味を成す。いくら最新機でも配備されていなければ国防にならない。
 まして、予算はさらに膨れあがるとなると、日本の低下し続ける国民総生産(GNP)にさらなる負担をかける事になる。
 もう一度問う。本当にF-35で良いのだろうか? 

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