Monthly Archive: 11月 2017

拡張カードの接続場所

コレ、間違えたくない事のひとつ。

CPUにもチップセットにも…

自作PCを作る際、以前から一つ気になっている事がある。
それは、最近のCPUはコアの中にいろんなコントローラーが内蔵されたのは良いが、ドコまでの機能を内包しているのか? という事。
例えば、CPUコアに内蔵してしまって他には存在しないI/O機能ならあまり困らない。何故ならCPU内部に持っているI/O機能イコールPCの全I/O機能と言い切る事ができるからだ。
ところが、CPU内にもそのI/O機能があり、チップセットにもそのI/O機能があるというものの場合、どこまでがCPU管轄で、どこからがチップセット管轄なのかがわからない。
…まぁ、簡単に言うと、現時点ではPCI Expressのコントローラーぐらいしか該当するものがないのだが、まさしくそれが私の理解できない部分だったりする。

スペック表をみると…

Core i7-8700Kのスペックシートを見ると、PCI Expressのレーン数は16と記載されている。
一方、ライバルのRyzen7のスペックシートだとPCI Expressのレーン数は20とあるが、実この表記は一部正しくないようで、20レーンの内4レーンはRyzen7の内部にあるCCX(コア4つで一つの塊になっているもの)の接続に使用されているそうで、実際は16レーンが外部に出ているという事らしい。
また、Coffee Lake-S対応のチップセットであるZ370のPCI Expressのレーン数を見ると、24レーンと記載されている。よって、CPUとチップセットで合計40レーンを確保できるとしている。
ライバルのAMD製チップセットであるX370も24レーン(但しRyzenと接続している時のみ)で、前述のレーン数で考えると40レーン(44レーン)持っている事になる。
この時点でIntelもAMDもメインストリームにおいてPCI Expressのレーン数に違いはない事になるが、問題はその40レーンの内の16レーンが、マザーボード上のどのスロットに対応しているのか? という事である。
この話になると、おそらく問題はマザーボードベンダーの設計によるところが大きいのかも知れないが、マザーボード上で拡張カードの接続場所を間違えると、データ通信帯域を著しく損失する可能性が出てくる。

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Radeon RX Vega64を購入した

先日リファレンスカードを買ったばかりなのに…。

3連ファン搭載

Sapphireというビデオカードベンダーから、独自仕様のRadeon RX Vega64搭載カードが姿を現したようだ。
スロットは2.5スロット仕様で、3基の異径空冷ファン(2基が95mmで1基は84mm)を搭載し、LEDによるイルミネーションが搭載されたカードで、リファレンス仕様から比べてかなり大型のビデオカードになるようである。

VideoCardz
http://j.mp/2jA1YKT
techPowerUp
http://j.mp/2jAZuMz

また、PCI Express電源コネクタは8ピン×3と、リファレンスの×2と比べてもまだ1本増える感じで、要求する電源容量から考えると、おそらくオーバークロック仕様ではないかと予想できる。もっとも、公式にはオーバークロックモデルかどうかもまだ発表されていないのでわからないが、3連ファンと3本の8ピン電源とくれば、これはもうほぼ間違いないのではないかと私は思う。
外部インターフェースの構成もリファレンスとは異なり、DisplayPort×2、HDMI×2が搭載されている。リファレンスはDisplayPort×3とHDMI×1という構成であった。
Sapphire以外でも、ASUSは仕様だけは先行して発表しているし、おそらくそう遠くない内にベンダーオリジナルカードが登場するのかもしれないが…正直、私はコレを待っていたのである。
ただ、今までもたらされた噂情報をかき集めると、ベンダーオリジナルビデオカードのほとんどは恐らくオーバークロック仕様のカードとなり、その要求電源仕様もリファレンスから比べて大きくなるものと想定される。
そうなると、私にはそもそも不向きとも言える仕様である。

実は…

まだBlogでは明確にしていなかったが、実は先日リファレンスのRadeon RX Vega64を購入した。
メーカーはHISで、限定のシルバーモデルである。先日、ツクモに緊急入荷したという事はBlogに書いたが、その後そのまま購入したのである。とりあえずリファレンスで行くリファレンスに手を出したのは、ベンダーオリジナルカードが待ちきれなかったという事だけでなく、ベンダーオリジナルカードであっても、元々のGPUに何かしらのテコ入れがない限りは、消費電力に差がないからである。
また、ほとんどのベンダーは性能を向上させる為にオーバークロック仕様で出してくる事が想定出来たため、そうなると当然性能も向上するものの、その向上した分の性能に対して割に合わない消費電力になる事が容易に想像出来たためである。
このあたり、もしNVIDIAのPascalだったなら、多少でも性能が上のものを狙った方がお得感が出るのだが、Vegaに関しては余りにも元々の消費電力が大きい為、オーバークロックは性能追求型の人でないと納得できない仕様とも言える。
よって、私からするとVegaという選択肢が絶対であるならば、リファレンスカードが最適になるだろうと考え、購入に踏み切ったのである。
ちなみに、Radeon RX 580をCrossFireXで2枚運用した時の性能はGeForce GTX 1080と比較してほぼ同様か若干下回るかという所なので、ほぼVega64と同等の性能になるが、その時の消費電力はVega64よりも大きい事がわかっている。マイニングを行うのならRadeon RX 580を2枚という方が結果的に演算結果は速い事になるが、そうでないなら省電力になる結果を選んだ方が幸せである。真四角なスタイルがイイ感じシルバーモデルは見るからに金属ボディといったスタイルで、実にソリッドな形をしている。側面と裏面にディップスイッチがあり、LEDの色を変えたり、動作モードを切り替えたりできる仕様になっている。
ハードウェア的スイッチがあるというのはNVIDIAにはない仕様

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光学ドライブは必要なのか?

新メインPCの為に最近の事情からちょっと考えて見た。

使用頻度を考える

私がPCの自作を始めた頃、光学ドライブはHDDと並んで非常に重要なパーツだった。それこそ、CD-RWが使えるかどうかなども重要だったが、CD-Rの書き込み速度がどれだけ速いかという技術競争も活発だった。
その当時は光ディスクと呼ばれるメディアは多数存在していて、同時に光磁気ディスクも含めればいろいろな規格が混在していた。
だから光学ドライブは場合によっては1基だけでなく、複数のドライブが1つのPCに混在していた事もあるし、そういったPCを見てもあまり珍しいものではなかった。
私はコノ手のデバイスが好きだった事もあって、当時はいろんなデバイスが利用可能なドライブを多数接続していた。
しかし、時代は変化し、2つの理由から光メディアはあまり使用されなくなった。
1つはHDDの容量単価が劇的に安くなり、さらにNANDフラッシュメモリの価格が安くなった事。それに反して光メディア(光ディスク、光磁気ディスク含めて)は、劇的に容量が増えることがなく、またそのアクセススピードも速くなかった事が問題だった。
そして2つ目に、インターネットの通信速度が劇的に増速した事。これにより、従来はCD-Rなどにデータを入れてそれで相手に大容量データを手渡すという事をしていたが、今ではクラウドストレージにアップロードし、そこで相手にデータをダウンロードしてもらう、という事が容易になった。
他にも理由はあるかもしれないが、いくつかの要因から光メディアは徐々にその影響力を弱め、今では光学ドライブを搭載しないPCも珍しいものではなくなってしまった。
実際、自分の光メディアの使用頻度を考えて見ても、時々HDDレコーダから録画した映像データを書き出す際に利用するだけで、ほとんど使わなくなってしまった事に気付く。
これでは、新メインPCに光学ドライブを搭載すべきかどうかを悩むという私の悩みも理解してもらえるのではないだろうか?

なくても困る

だが、実際に光学ドライブを全く搭載しない、となると、それはそれで困るという事もある。
前述したように、HDDレコーダで録画した映像データを書き出す際には、少なくともBD-R(もしくはBD-RW)で書き出しているので、それを取り込むにはBDドライブが必要になる。
ただ、常時使用していないのであえて電源を入れて接続し続けている意味は確かにない。
また、中途半端な数百MBのデータを他人とやり取りする時も、ネットでは多少重いか? となるが、これをUSBメモリでそのまま渡してしまえるか? となると、USBメモリ返却の手間があり、これはこれで面倒である。これがCD-Rなら640MBまで入れられ、さらにDVD-Rなら価格的にも安くそれでいて4.7GB(1層なら)まで手軽に手渡せる。
また、私の場合、テレビで映像コンテンツを見る事はあまりなく、PCで視聴する為、その時には光学ドライブがないとBDソフトなどを見る事ができない。ただ、映像ソフトを見るだけならPS4やPS3がある為、そちらで視聴する事が可能だから大きな問題ではないのだが、PCで読めるという意味はそれなりにある。
こう考えてみると、光メディアというのは実に微妙な立ち位置にある存在だな、改めてと思う。
しかし映像コンテンツを商売にしているメーカーからすると、すべての人がストリーミングでOKと考えていない以上、生産コストが安い光メディアは重要な存在だと言える。
なくしたくてもなくせない。
おそらく、今の光メディアはそんな微妙な立ち位置にある存在ではなかろうか。

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60fpsへの道

まだ製品は届いていないが予習だけはしておこう。

fps

先日、Radeon RX Vega64の購入手続きをした。
まだ現物が届いていないので、実際の運用は先の話になるのだが、私が今回Radeon系を選ぼうと判断したのは、Fluid Motionという動画フレーム補完機能の為である事は、今まで何度も書いてきた。
ではそもそもFluid Motionとは一体なんなのか?
動画のフレームを補完する機能だという事は、文字からも読み取れると思うが、そもそも動画のフレームとは何なのか? など、基本的な所が見えていないと、この機能を理解する事はできない。
そもそも、動画とは究極的な言い方をするとパラパラマンガのようなものであり、それを高速にかつ大量に流し続けて動いているように見せている。
どれぐらい高速かつ大量かというと、1秒間に24枚、もしくは29.9枚(実際は30枚に届いていない)くらいの絵を次々と連続表示している。
これが動画における24フレーム、あるいは30フレームと呼ばれるもので、フレームは秒間あたりに再生される画像の数を表している。
デジタル映像が当たり前の時代になっても、基本的に映像コンテンツはこの2種類のフレーム数だったりするのだが、ゲームなどの再生フレームは実はそれよりもずっと多い60フレームが基準になる。
ちなみに単位はfpsと表記するが、これは「フレーム・パー・セコンド」という意味で、セコンド(秒)を母数としてフレーム数を割る、つまり秒分のフレーム(フレーム/秒)という意味である。
もちろん、ゲームの場合は処理性能によって60fpsを割り込む事があり、実際には48fpsしか表示できていなかったり、或いは120fpsとして60fpsを超えてくる場合もある。
問題となるのは、表示するモニタもリフレッシュレートといって秒間あたりに表示できるフレーム数があり、それをモニタなどはHz(ヘルツ)で表記している。
たとえば60Hzなら、理論上60fpsの映像を1コマもコマ落ちせずに表示できる性能を持つ、という意味である。
なので高速応答が可能な144Hzのゲーミングモニタの場合、最高で144fpsのフレームを秒間あたりに再生できる事になり、より緻密な表示が可能という事になる。
だが、先程説明した通り、映像コンテンツのほとんどは24fpsもしくは29.9fpsであり、ほとんどのモニタで達成している性能である60Hzであっても、映像コンテンツの再生はそれよりも半分以下のフレーム数で表示しているワケである。
なので、ハードウェアとしてはそれ以上の再生能力があるのだから、映像をもっと滑らかに表示させるために、24fpsや29.9fpsの映像コンテンツの中間フレームを生成して60fpsにしてしまおうというのが、所謂「映像処理技術」であり、最近では普通にテレビでも行われている技術である。
Fluid Motionもその「映像処理技術」の事で、それをPC映像でビデオカードに処理させて表示しようという機能である。

中間フレーム

この中間フレームの生成は、映像コンテンツが29.9fps(30fps)だと、そんなに難しい話にはならない。
1枚目と2枚目のフレームを比較して、その動きの中間点にある映像を生成すれば、概ね動きに違和感のない中間フレームが生成できる。
ところがこれが24fpsだとそういう訳にはいかない。
何故なら、前述のような中間フレームの作り方をしても48fpsにしかならないからだ。60fpsだと、通常の中間フレーム生成技術なら12フレーム分だけ足りない事になる。
そこで、Fluid Motionの場合、残りの12フレームを、時間的に均等配分になるように12/60フレーム、つまり5フレーム枚に1枚追加で生成した中間フレームのさらに中間フレームを生成し、60fpsとして成立させている(らしい)。もっと技術的に難しい事をして滑らかさを出しているようだが、簡単に言うとそういう事らしい。
ちなみに24fpsはアニメで使われる事が多く、通常のテレビなどのコンテンツでは29.9fpsが一般的である。
Fluid Motionがアニメに強いと言われている理由は、この24fps映像の処理をちゃんとしたギミックで中間フレームを生成しているから、らしい。
ちなみに、この中間フレーム生成技術は、ゲームには不向きである。
理由は単純で、最初の再生タイミングが必ず1フレーム分遅れるからである。中間フレームを生成する為にどうしても一番最初のフレームを先読みし、そこから中間フレームを生成するからである。
1フレームを争うゲームの場合、最初の1フレームの遅延が勝敗を分ける事もあるため、ゲームに不向きと言われているのである。
…私には理解できない話だがw

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新製品がなくても…

Olympusの2018年3月期第2四半期の連結経営成績が発表された。

映像事業、増収増益

Olympusが11月8日に2018年3月期第2四半期、期間とすると2017年4月1日〜9月30日までの連結営業成績が発表された。
その内訳は、売上高3,694万3,100万円で前年同期比5.9%増、営業利益373万9,300万円で5.6%増、税引前利益351万6,000万円で13%増と、前年度比で言えば好結果だったと言える。
医療事業、科学事業、映像事業がいずれも増収で、営業利益は科学事業、映像事業が増益、医療事業のみが減益だった。とはいえ、結果としては上々である。
私の関心のあるデジタルカメラを含む映像事業は、売上高305億6,900万円で前年同期比7.2%増と、営業損益16億1,800万円をマークした。前年同期は13億5,200万円の営業損失だったから、その結果は完全黒字化と呼べる絶好調と言える。
これだけの黒字化を達成できたのは、経費の圧縮を進めたためだろうが、前期に発売したOM-D E-M1 Mark IIが売上を拡大したと考えられる。
今年に入り、Olympusからは大きな新製品の投入はなかったわけだが、堅実に製品が売れた事が利益を底上げした、というところだろうか。

OM-D E-M1 Mark IIは名機

発売した当初は、私的には狙っていた方向と違う事から、微妙な製品と評したOM-D E-M1 Mark IIだが、結果としては堅実かつ高速な処理から生み出される正確なプロ仕様の2代目は世間的には大評価を受け、今も確実に売れ続けていると言える。
派手な性能はないものの、その高速な処理は安定した高速AFを可能にし、スポーツ撮影などにも使用できるミラーレス機として、その後の評価を見ている私としても今や納得の性能と言わざるを得ない。
もうちょっと高感度耐性があれば…と思う時もあるが、イマドキのデジカメの高感度耐性は持っているわけで、それよりも高速AFが可能になった事の方が意味として大きかったのかも知れない。
2017年に入って、Olympusはその後新製品として目立つ製品は投入していないが、この堅実な一機とそれに連なるレンズ群のみを展開、それが結果としてユーザーを掴んで離さなかったのかも知れない。そうでなければ、この好調な売り上げを説明する事はできない。
この意味において、Olympusのカメラ作りの方向性は間違っていなかったと証明されたと言っていい。
おそらく、この結果を見てOlympus側もそう判断するに違いない。
…という事は、今後もOlympusは基本的にPRO仕様の製品の投入を中心とした製品展開をしていくと見ていいかもしれない。
個人的にはPENシリーズでカメラを楽しんでいる人に向けた製品を強化して欲しいという気持ちもあるのだが…。

ま、屋台骨が怪しくなって、製品が出てこなくなる事を考えれば、そうした最悪の状況にはならない事が確認できた。それだけでもヨシと考えるべきかもしれない。

メインPC、段階的強化

年末に向けてメインPCを入れ替える事は決まっている。

ない袖は振れぬ

メインPCを入れ替える計画を進めているが、先日構成表を作ったとき、思いのほか高額設定になっている事に気付かされ、正直、構成そのものに見直しの余地があると言わざるを得ない事実にぶつかった。
もちろん、望むスペックが以前より向上している事と、現在の自作PCパーツが高機能化している事のよる価格上昇、そしてその単価そのものが為替関係で高騰している事など、いろいろな要因がある事は間違いない。
特に価格が高騰しているのは、マザーボードとビデオカード、そしてメモリである。
また、ストレージにしても容量単価は確かに下がっているものの、速度を求めれば当然価格は上昇する。
結局はシステムが肥大化する事によって起きる速度低下を、高速アクセス可能なパーツで補い、体感速度を維持もしくは向上させる為に、選択するパーツが高級化&高騰化しているという、実に便利さが生み出した闇のスパイラルに陥っているだけの話なのだが、これが現在の状況ゆえに避けて通れないという、何ともやるせない状態である。
しかし、それでも無い袖は振れないワケで、結局は手元にある予算で一定の着地点は見つけなければならない。
そこで考えたのが、今更ながらの段階的強化である。

交換できるパーツ

現在、私はIvy Bridgeの構成で使用している関係から、CPUソケット形状、メモリ規格など、どうしてもメインシステムと切り離す事のできないクリティカルパーツのいくつかは交換する事ができない。
なので、段階的強化を実施する為には、少なくとも現行システムで交換可能な規格で成立するパーツだけであり、そうなると交換できるパーツは基本的にビデオカード、ストレージ、電源、PCケースぐらいという事になる。
この内、電源とPCケースは交換するとなると非常に大がかりなハードウェアの載せ替えが発生する為、できるなら避けて通りたい。また、ストレージにしてもIvy Bridge世代では搭載できない規格、つまりNVMe等のM.2規格によるものは選択できないし、かといってデータストレージを入れ替えても大きな強化は得られない。
そうなると、残るものはビデオカードぐらいしか残らないので、昨日迷ったVegaを、良いタイミングの情報として購入する事を決めた。ワットパフォーマンスはもうちょっと改善の余地アリかな?価格的にとんでもない高額な先行投資になるが、次のメインPCでも利用すれば良い話なので、この際覚悟を決めるのも悪くはないと判断した。

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Vega、買っちゃう?

ツクモにシルバーモデルが入荷した。

リファレンスだけど…

AKIBAのツクモにRadeon RX Vega64のシルバーモデル(限定版)が再入荷している。
価格は75,578円(税込)で、発売された当初の価格とほぼ同等価格である。何で今頃限定版が再入荷したのかはわからないが、このシルバーモデルは筐体が金属で構成されている特別版で、ボディ全体が冷却筐体になっている…のかどうかはわからないが、見た目にも特別感があるモデルである。
正直、今までVegaのベンダーオリジナルカードの登場をずっと待ちわびていたのだが、当初は9月末に、その後10月中旬に登場すると言われていたのに、いつの間にかその時期がズレる事すらアナウンスされない状況になってしまい、本当にベンダーオリジナルカードが発売されるのかが見えなくなってきた。
海外ではASUS等がオリジナルカードを発売するという発表と共に一部情報を開示しているようだが、それが国内に入ってくるかもわからない。
今後どうなるか、全く見通しのない製品を待ち続けるよりは、ここは元々入手性の悪い状況を考えて、リファレンスカードを買ってしまう…という手があるのではないかと思い始めた。

弾数が少ないというのもあるが…

だが、本当にリファレンスを購入でいいのか?
リファレンスモデルは外排気モデルであるため、その騒音はかなりうるさい。その代わり、PCケース内部に熱を籠もらせないのが外排気の特徴でもあるので、性能維持という面では利点もある。
おそらくベンダーオリジナルカードはそういったリファレンスの仕様と同じとは言い切れないし、他に特徴を持たせてくる可能性もある。
そう言った利点がある製品を待つつもりでずっとベンダーオリジナルカードを待っていたのだが…前述した通り出てくる気配が全くない。
価格的にも6~8万円という価格だけに、安い買い物ではない事から、この選択でミスはしたくない。今ある情報から覚悟を決めるか、それとも情報通りベンダーオリジナルカードを待つか…。
この選択は私のメインPCを構成する上で結構重要な位置に来るため、簡単に結論が出せない。それだけに今回の限定版が再入荷したという情報は私自身を迷わせる。
もともと、リファレンスカードも確実に手に入れられる程の数が常にあるとは限らない。特にマイニングで使用している人がいる関係で、世界的にVegaは普及してはいるが、それだけに入手性は悪い。
そうした複合的な理由を考えると、ベンダーオリジナルカードを待つという選択も不確定要素だし、リファレンスカードが今後供給されるという事も明確に言い切れない。
迷う事この上なしである。

さて…店頭にあるビデオカードの数にも限りがある。
迷い続けていては選択もできないし、どこかで覚悟を決める必要があるかも知れない。
どうしたものかな…。

Intel製GPU、再び?

そういえばLarrabeeなんてのもありましたな…。

IntelのGPU戦略

先日、当BlogでもAMDのRadeon開発グループのトップであるRaja Koduri氏がIntelに移籍した話を書いたが、その時はKaby Lake-G関係の開発という形で話を進めたが、どうもそれだけに留まらない動きらしい話が浮上している。
その話というのが、Raja Koduri氏はIntelで新しいGPU開発部門である「Core and Visual Computing Group」を率いるという事で、今までIntelが弱点としていたGPU開発そのものを根底から高性能化する事を目論んでいるような話に発展している。
今やGPUはグラフィックス分野だけでなく、GPGPUという画像処理、動画処理、人工知能といった部分で活躍するコアである事を考えると、Intelがこの分野で先行しているNVIDIAと真っ向勝負する為にRaja Koduri氏の手腕に期待していることは火を見るより明らかである。
かつてIntelもLarrabeeという自社開発GPUを手がけた事があるが、その時には性能が伸び悩み、結局AMDやNVIDIAと戦えるだけの性能を得られなかった。その後、結局Larrabeeはお蔵入りという事になったのだが、Intelはここにきて自社GPUの開発を再開するつもりなのかもしれない。

AMDはどうなる?

ただ、この話はIntelにとっては悪い話ではないのかもしれないが、AMDにとってはどうだったのだろうか?
Kaby Lake-Gの存在そのものも、AMDにとっては両手を挙げて喜べる製品ではないと私は思うのだが、とりあえずRadeonというIPをIntelコアの出荷数確保できるという意味では利点はあるのかもしれない。
しかし、このKaby Lake-Gの存在でAMDのAPUは路線をあくまでもハイエンドではなく、ローエンドからミドルレンジまでの幅で展開するしかメリットがなくなってしまう。残念だが、現在のZenではシングルコア性能でIntelコアを超える事はできない関係から、この図式は簡単に成立してしまう。実際、Kaby Lake-Gはエンスージアスト向けである事を表明しているから、想定している市場はハイエンドである事は間違いない。

このTwitter投稿は、まさにKaby Lake-Gを搭載した画像を投稿したものだが、この写真から見て取れる構成は決してローレンジのものではない。
また、Raja Koduri氏がいなくなる事で、AMDのGPU部門は今後どうなるのか? という問題もある。Intelと違い、確かなノウハウが社内にあるため、何も出来なくなるという事はないだろうが、今までのRadeonの路線は大きな転換期を迎える事になるかもしれない。
ただ、Raja Koduri氏は現在のハイエンド製品であるVegaの生みの親でもあり、そのVegaがNVIDIAコアに叶わなかったことから、人によっては「AMDは厄介払いができて、Intelは貧乏くじを引いた」なんていう事を言う人もいるが、ではRaja Koduri氏でなければNVIDIAと同等以上のコアを設計できるのか、という答えには直結しない。
NVIDIAのPascalは、現行世代においては最高の効率を生み出すコアだけに、これと真っ向勝負できるコアを作るという事がいかに難しいかを考えると、Raja Koduri氏を厄介払いしたという話は、とてもではないが考えにくい。

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目が乾燥する…

以前は乾燥するなんて事は全くなかったのだが…。

目が、目がぁぁぁ~!

もうムスカ大佐ばりに叫んでしまうぐらい、何故か最近目が乾燥する。
乾燥が気になる季節は実際はもっと寒くなってからだと思うのだが、昨年くらいから妙に目が乾くという感じに襲われるようになった。
以前は全く逆で、涙がしょっちゅう出て乾くなんて兆しは一切見えなかったのだが、ここにきて状況は一変。私の体に変化が現れた、と言って差し支えない状況である。
コンタクトレンズをしている人は、よく目が乾くというが、コンタクトレンズを嫌って一切使わない私は、今までそんな経験もしていないので、この変わりようにかなり驚いている。
もともとPC画面をほぼ一日中見ている事もあって、目に負担がかかっている事はわかっている。
以前、突然眼鏡が合わなくなった時も、結局PC画面を見る仕事が原因かもしれないという事で、その時に買い換えた眼鏡はブルーライトカットのレンズにしたのだが、ひょっとしたら今の目が乾燥するというのも、日頃の環境から来る目へのストレスが原因なのかもしれない。

目薬購入

と言うわけで、手っ取り早い対策はやはり目薬に頼る事と考え、早速目薬を購入した。
…目薬を購入するなんて実は結構久々な事だったりするのだが。ロート デジアイで、買ったのがコレ。
…知っている人は見ただけで分かると思うが、コレ、初音ミクコラボ製品…というか、ロート製薬が初音ミクをイメージとして製品化したものである。

ロート デジアイ公式ページ
http://jp.rohto.com/digieye/

この動画は、作曲者Mitchie M氏のYouTube動画だが、実際これと同じ動きをするAR Liveを配信したというから、ロートも変な所に力を入れたな、と思ってる。もう3年も前の話だが。
発売当初は、パッケージに描かれた初音ミクの右目バージョンの限定版もあったという事だが、初音ミクを使った販売効果はあったのだろうか…。ま、あるんだろうな、きっと…。

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パーツから買い始めるか?

全てが揃うまで待つか迷う所。

待っても出てこない

メインPC刷新を言い続けてもうかなりの時間が経過している。
既に主要な仕様についても大凡固めたところだが、唯一まだ確定していないものがビデオカードである。
今回、AMDのRadeonで行く事を大凡決めているが、コイツのベンダーオリジナルカードが、当初の噂では10月中旬に登場するという話だったので、コイツが市場に並ぶのを待っているのだが、未だにその気配が見えてこない。
海外の情報サイトなどを見ていると、ASUSなどがRadeon RX Vegaの製品を発表していたりする情報にもぶつかるのだが、それがいつ発売になるのかなどの情報は一切無かったりする。
これが全く見えないので、今まで他のパーツに関しても購入計画を一切進めてこなかったのだが、ここにきて、NVIDIAがGeForce GTX 1070Tiを発表し、ハイエンドクラスのGPUでもリーズナブルなものが出てきた関係から、各ベンダーがRadeon RX Vegaを発売するのかが微妙になっている可能性もあり、このまま待ち続けるのが正解なのかも分からなくなってきた。
PCは欲しいと思った時が旬。
この言葉に習うなら、Radeon RX Vegaも、リファレンスモデルを購入するぐらいの勢いで考え、他に確定しているパーツから購入していく事を検討した方がいいような…そんな風に思い始めた次第である。

AMDの変化

そして本日、AMDのRadeon部門のトップがIntelへと移籍したという話が発表された。
Intelへ移籍したのはRaja Koduri氏で、AMDではAPU、単体GPU、セミカスタムチップなどグラフィックス事業を率いていた人物だという。
ザックリと書けばこんな感じだが、突っ込んだ話で考えれば、事実上Radeonというブランドで展開しているGPUのほぼ全てを率いていた、と言って差し支えのない人物である。
ここで言う単体GPUは、まさしくRadeon RX Vegaになるだろうし、セミカスタムチップとはPS4やXbox One系に搭載されているコアそのものと言えるだろう。
そのような人物がIntelに移籍したのは、先日発表されたIntelとAMDの1パッケージ製品が関係している事はまず間違いないだろうし、これに伴ってIntelやAMDの中でも随分と大きな変化が生まれているのかもしれない。
こんな状況になったのが理由でVegaのベンダーオリジナルカードが遅れているのかどうかはわからないが、製造という面で各ベンダーに割り当てるVegaに影響が出ている可能性はゼロとは言えなそうな気がする。

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保護された通信

SSL化した時の続きの話。

Publisher Studioが表示されない

先日、当BlogをSSL化した話をしたが、その際、Amazonアソシエイトである「Publisher Studio」が利用できなくなった、という話をした。
Publisher Studioは確かに便利だが、SSL化した事でPublisher Studioが使えなくなったのか、それとも他に理由があるのかは、その時には明確にわからなかった。
ただ確実なのは、Publisher Studioは外部スクリプトを呼び出しているという事と、少なくとも私のアソシエイトIDの情報が記載され、それを起点にAmazonアソシエイト側が情報通信しているという事である。
このような通信のやり取りをしている事そのものが、保護され安全なのか? となれば、それは確実に安全とは言えない状況だと推測できる。
なので、おそらくはPublisher Studioが危険を脅かす通信をしていると判断して、現在のGoogle Chromeがスクリプトそのものを停止させているのではないかと考えている。
というか…Amazonアソシエイト側は、そのシステムかブラウザの上でこのような扱いになっているという事を理解しているのだろうか?

実験

とりあえず、本当にPublisher Studioが問題なのか、という事を実証する必要がある。
現在、当BlogをGoogle Chromeで表示させると「保護された通信|https:~」とアドレスバーには表示されている。保護された通信そのアドレスバーの右端の方を見ていくと、盾マークに赤い×が表示されているマークがある。これにマウスを重ねると「このページは承認されていないソースからのスクリプトを読み込もうとしています」と表示される。スクリプト停止そのまま、その盾マークをクリックすると今度は「このページは承認されていないソースからのスクリプトを読み込もうとしています」と小窓が表示され「安全でないスクリプトを読み込む」というリンク文が表示される。
なので、実験としてその「安全でないスクリプトを読み込む」をクリックすると、止められていたスクリプトの読込が始まる。保護されていませんすると…アドレスバーの「保護された通信|https:~」という表示が「保護されていません|https:~」という表示に切り替わり、https:の部分が二重線で消される表示に切り替わる。それと同時に…「Publisher Studio」が表示されるのである。
この実験で分かる通り、SSL化した事でGoogle Chromeが安全でないスクリプトを止めた結果が「Publisher Studio」が表示されなかった原因だった事がわかる。

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IntelとAMDの合作!?

Intel CPUとAMD GPUの融合。

アノ話は本当だった

以前、Intel CPUにAMDのRadeonを内蔵したCPU“Kaby Lake-G”が登場するかも知れないという噂話を当Blogでも書いたことがある。今年の4月13日の事である。
IntelのGPUは、内蔵するeDRAMメモリの速度でその性能を保っているようなところがあり、AMDがRadeon RX Vegaに採用しているHIGH BANDWIDE MEMORY 2(HBM2)が本格的にAMDのCPUに搭載され始めると、少なくともGPUの性能でIntelがAMDに追いつくのは今後難しくなるという見通しがあった。
そこでIntelがAMD製GPUアーキテクチャを取り込んでCPUを製造するのではないかという噂が飛び交ったわけだが、結局その後、この話は取り沙汰される事もなくなり、噂話だったんだな、と思われていた。
ところが本日、Intelより突如、Intel製CPUとAMD製ディスクリートGPU機能を1チップに融合した第8世代モバイルCoreプロセッサが発表された。
正直、アノ話が本当だったという事に私自身、驚きを隠せない状態である。

エンスージアスト向け

今回発表されたスペックは、詳細は不明なものの、分かっている範囲である程度は想像できる。
まず、今回発表されたCPUは、AMD製ディスクリートGPU機能を内包しているという事。つまり、GPU性能で言えば外付けGPUの性能だと言っている事から、どう考えてもハイスペックなエンスージアスト向けであるという事である。
また、Intelは「第8世代モバイルCoreプロセッサ」だという事を明言している。つまり、考えられるIntelアーキテクチャとしては、Kaby Lake RefreshもしくはCoffee Lakeないし今後登場するであろうCanon Lakeを採用したHプロセッサが有力とみられる。
つまり、現行性能で考えると、Kaby Lake RefreshとRadeon RX Vegaの融合CPUである可能性が高い。
また、以前の噂を現実のものとしているならば、そこに搭載されるGPUメモリは当然HBM2であり、それもCPUとGPUに接続されているものと考えられる。実際、紹介動画ではメモリがスタックされている。HBM系である事は明白である。

IPCの高いIntel CPUと広帯域なHBM2と接続されるRadeon GPUが融合したCPUともなれば、モバイル向けとはいえ、その性能は従来のモバイル向けCPUでは考えられない性能を持つ事になるのではないかと、期待せずにはいられない。

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