本日は大接近日。
15年ぶりの大接近
2003年、火星が地球に大接近した。
あれから15年の今年、その火星が再び地球に大接近する年だったのだが、本日7月31日、火星がもっとも近づく日だったりする。
その距離5,759万kmと、肉眼でも明るい赤い星が見えるくらいの距離なのだが、元々地球と火星はその公転周期から2年2ヶ月毎に大接近する。その時を会合というのだが、今年の会合はちょっと意味合いが違う。
火星はもともと太陽に対して楕円軌道を取っているため、通常の2年2ヶ月毎の会合では近づくといっても、公転軌道の違いから距離が空いてしまう。その公転軌道を含めた上での大接近は、前述した通り15年に一度であり、今年2018年はスーパーマーズと言われるほど近づく大接近だったりするのである。
この大接近時は、明るさはマイナス2等級を超えるほどの明るさになり、南の空に明るい赤い星を見ることができる。今の時期だと、南の空に見えるという事らしいが…都会に住んでいると街の明るさでハッキリ見えないかもしれない。
こういう時こそNikonのカメラ
さて…こうした天体観測が話題になると、必ず引っ張られるように話題になるのが、高倍率カメラである。
当Blogでも、先日Nikonの「COOLPIX P1000」の話をしたが、倍率125倍のこのカメラなら、結構な天体撮影ができるのではないだろうか?
というか、最近はセンサーサイズが小さくてもそれなりの写真が撮れる時代なので、昔よりずっと天体撮影がやりやすい状況と言える。
望遠鏡と組み合わせて撮影するスタイルが当たり前だった時代からすると、夢のような時代ではないかと思うが、COOLPIX P1000なら、単体で35mm判換算で3,000mm相当の焦点距離撮影が可能なので、今までよりはずっと天体撮影に向いていると言えるように思う。
もっとも、もちろんこれだけの焦点距離だけでは、まだまだ小さい火星しか撮影できないとは思うが、有利な撮影にはなると思う。
もしこれがフルサイズセンサーのカメラだったら…とか考えると、恐ろしいほどのレンズが必要になるだろうし、現実的な話ではなくなってしまう。
そう思うと、今は良い時代になったな、と思ったりもする。
長期的観測が可能
今回の火星大接近は何も本日だけという話ではない。
9月上旬くらいまでは今の明るさが続くし、年内は観測する事は可能である。
ただ、観測できる時間帯が変わってくる。段々時間が早くなり、今は真夜中だが、8月中旬には21時頃、9月上旬頃だと20時頃が観測できる時間帯になる。
年内中は暗くなってきたとしても一等星よりも明るく光っているらしいので、肉眼でも見えるだろうと思うが…多分9月上旬頃になると、赤い点がぽつんと見えるだけだろうから、できれば明るく見えるウチに何かしらの手段で見る方がよいだろう。
次回観測できるのは、17年後の2035年と言われている。
天体ショーは人間のスケールとは異なっているので、興味があるなら今の内に見ておくことを強くオススメしたい。
最近のカメラの性能ってすごいんですね。
なんか地上から月を撮影したら、クレーターまではっきり見えたりとか・・・
そういう高性能なカメラでUFOを撮影すれば、はっきりくっきり写せるんだろうなぁって思ったりしますがw
返信
イメージセンサーを相当に小さくしても、かなり高解像度での撮影ができるようになったので、こういう高倍率な焦点距離での撮影が可能になった、という事ですね。
以前の銀塩フィルム時代だと、35mm判サイズで高解像度を狙う必要があったので、まず望遠レンズの大きさ的に無理でしたから、撮像面積が小さくて済むという事のメリットは、こうした望遠撮影でもっとも威力を発揮する、と言えるでしょう。
でも確かにイマドキのカメラでUFOを撮影できれば、結構ハッキリ写るんじゃないかと思いますw
フェイクも当然見破られやすくなるだろうし、オカルト分野では楽しみが減るかも(爆)
返信