冨士フィルムのデジタル一眼を考える時が来たのか?
遂に手ブレ補正ユニット搭載
冨士フィルムのデジタル一眼カメラ「X-T」シリーズは、素晴らしい色合いを出す名機で、フジノンレンズも素晴らしいレンズ群だと常々思っているが、私的に踏み込めない問題が一つあった。
それはボディ内手ブレ補正が本体に搭載されていないという事である。
一応、X-H1という機種において、ボディ内手ブレ補正が搭載されてはいるが、本命である「X-T」シリーズは手ブレ補正がなく、レンズ内手ブレ補正に頼るしかないのが実情だった。
ところが、2020年に入ってすぐ辺りに、次に発売される「X-T」シリーズにはボディ内手ブレ補正が搭載されるかもしれないという噂が流れた。
次期「X-T」シリーズとなると、おそらく機種名は「X-T4」となる(可能性として4を飛ばして5になるかもしれない)だろうが、おそらくX-T4にボディない手ブレ補正を搭載して欲しいと思っていた人はかなりいるのではないかと思う。
冨士フィルムのデジカメも、いろいろ機種が錯綜しているところがあるので、X-T4にボディない手ブレ補正機能が搭載される事によって、現状発売されている機種の全てが併売になったり、継続していくかはわからない。
とにかく、高級デジタル一眼カメラは、数が売れない時代に入ってきているので、メーカーとしてもラインナップを絞り込んだり、或いは用途別に明確に切り分けたりする事が考えられる。
それだけにX-T4が発売されて、X-H2が登場しなかった…なんて事も考えられるが、その辺りは方向性が違ったりすれば、シリーズ継続となるかもしれない。
なので未来の話でも特にシリーズ継続かどうか等の話はメーカーから何かしらの情報が出ないかぎりは答えは出ない。
よって、今はX-T4にボディ内手ブレ補正機能が搭載される事を、今は素直に喜びたい。
オリンパスより安パイ?
私はオリンパスのカメラの所有者である。
だから本来なら、次期E-M1 mk3の話を中心に持っていくのが自然なのだが、実はちょっとオリンパスの動きに納得していない部分がないわけではない。
それは、冨士フィルムのX-T3が発売された時の話である。
当時、E-M1 mk2が発売されて約1年半ほど時間が経過していた時の事だが、X-T3はボディ価格が18万円台で登場した。私はこの価格付けに恐ろしいものを感じた。
E-M1 mk2はボディ価格が約22万円での登場だったので、X-T3が圧倒的に安かったわけである。もちろん、ボディ内手ブレ補正があるE-M1 mk2の方が高くなる、という言い方もできるが、X-T3だって独自の高度な機能を搭載しているわけで、一概に優劣は付けがたい。
しかし、その状況でオリンパスよりも安い価格を付けてきた冨士フィルムの戦略にまず驚いた。レンズ交換式カメラは、手持ちのレンズがある事でなかなか他機種への転向は難しいのだが、私はオリンパスから冨士フィルムに流れる人が多数でるのではないかとすら思った。
値付けという意味で、冨士フィルムはオリンパスよりはずっと上手いと思ったわけである。
実際には、おそらくユーザー構成比はそんなに変わらなかったとも思うし、その後E-M1 mk2が思いの外、息の長い製品になっている事を考えれば、X-T3の価格が業界を動かしたとは言えないとは思うが、バックボーンにある企業の安定度を見ると、今や冨士フィルムの方がずっと安泰に感じられる状況にある。
そんな中登場するであろう次期主力製品がE-M1 mk3 vs X-T4になれば、再び値付けの段階で冨士フィルムに軍配が上がりそうな気がしてならないのである。
私個人としては、E-M1 mk3は安価かつ高性能であって欲しいと思うが、おそらくX-T4の方が安価になるだろう、と予測している。
…最近の私はどうもオリンパスに失望しているところがあって困る(-_-;)
未来は誰にもわからない
とはいいつつ、未来は誰にもわからないので、私の予測が当たるとは言い切れない。
E-M1 mk3が思いの外スゴイ機能を搭載してmk2と同価格帯で発売されるかもしれないし、X-T4が手ブレ補正ユニットを搭載した事でとんでもなく高い価格になるかもしれない。
或いは両社とも従来の価格の付け方を踏襲しない流れで次期製品の価格が決まるかも知れない。
ただ、現時点での企業の安定感を消費者サイドで見ていると、どうもオリンパスにイヤな影が見えてきていて落ち着かない。比較すれば、冨士フィルムの方が安定しているように見えて仕方が無いのである。
そういう背景から考えて、X-T4はX-T3と同様に攻めてくるんじゃないかと思っている。
攻め方にもいろいろあるので、価格的に攻めてくるのか、機能的に攻めてくるのかはわからないがAPS-Cセンサーサイズのデジタル一眼カメラとしては、他を寄せ付けない何かを持っているように思えてくる。
私は…本当はオリンパスにがんばってもらいたい。
E-M1 mk2も名機だと思うが、E-M1 mk3ではその上を遙か越えて、さらに普及させるだけの他社を寄せ付けない何かを持って開発されていると信じたい。
E-M1 mk3の噂が出てきたとき、失望しない事を今はただ願い続けている。
とりあえず、冨士フィルムのX-T4は待望のボディ内手ブレ補正が内蔵されるだろうと言われている。
今からデジタル一眼カメラの世界に入っていこうと思っている人で、フルサイズセンサーはちょっとレンズが高くて…と思っている人は、ぜひ冨士フィルムの色合いの良さを見て欲しい。
個人的にはオリンパスをオススメしたいが、今の状況では冨士フィルムをオススメした方がその人の為になりそうなので、今は冨士フィルムだと言っておく。いや、実際フジノンレンズはいいんだよ、ホントに…。
重くて大きいフルサイズ一眼レフは持ち歩くのが大変なので、ガチ撮りの時以外は初代E-M10にオールドレンズを着けたものやGRを持ち歩いてました。
が、EVFが見難いE-M10は流石に古くなったので、買い換えを考えていました。
当初はE-M10mk3も候補として挙がっていたんですが、オールドレンズを使う際に画角が半分になるのが使いにくいなぁと。
そこで候補に挙がったのが、画質と色が気になっていたフジフイルムのXシリーズ。
特にE-M10mk3とほぼ同じサイズのボディでより軽い、リトルモンスターの異名を持つX-T30が魅力的だなと。
ただ、武上さんが懸念しているのと同じくボディ内手ぶれ補正が無い事が悩ましい点でした。
それでも決断したのはレンズの良さと写真の色です。
オールドレンズとフィルムシミュレーションは相性が良いし、画角が1.5倍ちょいで済むのも使い易いです。
そして、実際に使ってみましたが、高感度にもそれなりに強いので、キッチリ構えれば夜でも撮れます!
私の好きな単焦点レンズで手ぶれ補正を搭載しているのは、巨大な80mmマクロだけなので、その事実を知った時点でキッパリ諦めました。
手ぶれ補正は気合いと根性です(笑)
噂のX-T4に手ぶれ補正が搭載されたら、オリンパスにとってかなり強力な敵になりそうですね。
ただ、X-H1でしかノウハウが無いし、搭載出来たとしてもボディサイズや重量が犠牲になりそうな気がしてます。
あと、値段も。
各社どう動くのか、CP+が楽しみですね。
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いや、気合いと根性で手ブレは押えられないよwww
ただ、X-T30は私も名機だと思います。
マイクロフォーサーズは望遠よりで使う分には最適と思いますが、広角よりで使うには悩ましい部分もあり、あと今後の安心感を考えると、オリンパスであり続ける事に一抹の不安もあります。
大丈夫とは思いますが、魅力ある製品を出し続けられるかどうかは、次のE-M1 mk3に全てがかかっているかと。
なので、今の時期にフジノンレンズ群に突貫するのは、妙計かもしれません。私もX-T4の性能が気になっているのも事実なので。
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