新ソケットAM5も長寿になる設計なのは良いのだが。
7000シリーズへとジャンプアップ
今現在発売されているRyzenは、5000シリーズを頂点としている。
この5000シリーズには、デスクトップ版もあればモバイル版とも言われるAPUである5000Gシリーズも含まれると考えると、5000番台はデスクトップ・モバイル混合のナンバリングだとも言える。
だが、次に登場する6000シリーズは、どうも現時点ではAPUに割り振られた番号のようで、デスクトップ版は7000シリーズとなるようだ。
ま、CPUとAPUを分けるという意味ではわかりやすいと言えばわかりやすいし、今後AMDもデスクトップ版にGPUを内蔵するかもしれない、という話が事実ならば、消費電力でデスクトップ版かモバイル版かを分ける方向にシフトしていく意味で、番号そのものを分けた可能性もある。
とにかく、今のところZen4と呼ばれる次なるアーキテクチャを採用したCPUは7000シリーズとして登場する事は間違いないと思っていい。
AM5はマザーボード側にピン
現在Intelが採用しているLGA1700(第12世代Core)は、CPU側ではなくマザーボード側にピンが存在する形状をしている。
AMDのRyzenは旧来と同じCPU側にピンのある形状をそのまま使い続けていたが、AM5と呼ばれる次のソケットからはLGA1718、つまるところIntelと同様にマザーボード側にピンがあるスタイルへと変わる。
これによって、AM4等で起きていたグリス塗り直し時に発生していた事故「スッポ抜け」がなくなるといいなぁと思いつつ、完全に世代を変更する必要のある変化がRyzenにも訪れるのかと感慨深くなる。
Ryzen7000シリーズに関して、現在その内容としては詳しくはまだ語られていないのだが、判っている事はPCI Express Gen 5、DDR5メモリへの対応が行われる。
また製造プロセスに関しても、7nmから5nmへと微細化される事もわかっているが、Intelのように高性能コアと高効率コアに分けられるのか、それともOSが適切にマルチタスク処理できるようにスケジューラをハードウェアで搭載するのか等の事は一切わかっていない。
ただ、ここに来てとあるエンジニアリングサンプルのベンチマークテストから、Ryzen7000シリーズ(コードネームRaphael)のものではないか、というリーク情報があり、それによるとキャッシュに1024KBと記載があるようで、これだけだとどのレベルのキャッシュかはわからないが、Ryzen9 5950Xでは同じ場所がL2キャッシュだったことから、RaphaelはL2キャッシュが1MBになるのではないか、と予想が立てられている。
ただ、これだけの情報だと、L2キャッシュが1CCXのキャッシュなのか、2CCXのキャッシュなのかがわからない。
まだまだ謎は深く、姿が見えてこない事に違いはない。
メインPCの構成はどうするか?
2022年内にこのAMDのZen4コアが出てくるのかはわからない。出てきたとしても、年末かもしれないし、そもそも入手できるほどの流通量になるのかもわからない。
それでも、私のメインPCの更新時期はそう遠くまでは引き延ばせないと思っているので、この辺りでメインPCの最終的な構成を決めはじめる必要がある。
現時点で考えると、最有力候補は残念ながら再びIntelプラットフォームになりそうである。久々にAMDで組めるかな、と思っていたのだが、思った以上にAlder Lake-Sの性能が良い感じで、ハイエンドでなければその消費電力も驚く程高いものではなかったというのが候補選定の理由である。
PコアとEコアという使い分けに関しては、Windows11でないとその効果は発揮されないというのも問題なのだが、どのみちもうWindows11への移行は既定路線である。
であるなら、Alder Lake-Sで構成したPCはここ数年を生きていくためのスペックとして十分なものではないかと考えられる。
ただ、まだショップPCのBTOにAlder Lake-Sを使用したモデルが登場してきたショップは数える程しかないので、もし廃棄する事を想定してショップPCの購入を考えるとするならば、今しばらく待つ必要があるだろう。
自作PCなら構成を自分で考えて今すぐに突貫できるかもしれないが…。
あとはdGPUだけである。
価格が未だに高騰している現状が変わっていくのか、とにかくそこが気になる。
もし変わらないようなら…ウチのRadeon VIIはまだしばらく現役を継続しそうである。
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