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JN-i375C144UQR-H

JAPANNEXTから発売されたモニタを考える。

デスクトップが広いということ

私は2015年8月から、PCモニタとしてウルトラワイド液晶を使用している。
一番最初に使用したのはDELLのU3415Wという機種で、まだHDRにも対応していない頃のモニタである。

そう考えると、私がウルトラワイド液晶を使用しはじめたのは、時期的にも早い段階の頃だったといえるかもしれない。
その時使用していたU3415Wは、解像度としては3,440×1,440ドットと、21:9の中では比較的標準的な解像度のものだたが、当時はまだウルトラワイド液晶でも縦幅が1,080ドットのモデルも当たり前にあった時代で、それから考えると当初から結構なスペックの製品を使用していた、といえるかもしれない。
その後、モニタをどうしてもHDR対応にしたくて、DELLのAW3821DWを入手した。

AW3821DWは、解像度がさらに高くなり、3,840×1,600にまで拡大した。
横幅は4Kと同等となり、縦幅のみ560ドット少ない、というのがこの解像度の特徴である。
4Kモニタより狭いが、横幅に広い特徴からPCゲームなどでは見渡せる広さが特に広く感じられるという特徴がある。PCゲームなどで画面を広く感じるのは、解像度の高さよりも先に画面比率が優先されるという特徴がある。そうなると4Kモニタはあくまでも16:9のモニタとなるので、きめ細かい表示はできるが見え方はフルHDとあまり変わらない、なんて事がよく起きる。しかし21:9という比率のウルトラワイド液晶などだと、単純に横の視野が広くなるので開放感が高まる。そういう意味で私はウルトラワイド液晶を昔から優先して検討しているところがある。
ゲーム以外の用途でいっても、ブラウザなどの画面を横に複数表示させる事で情報量を増やしたりする事が簡単なので、使い勝手がとても良い。
マルチモニタでも同じ事が出来る、という人もいるかもしれないが、画面が分かれていない事のメリットは情報を配置する場所を選ばないという事に直結するので、人によっては大きなメリットになるだろう。

それなりの価格には意味がある

だが、そうした広いデスクトップを持つウルトラワイド液晶モニタの中でも、3,840×1,600ドットを表示できるモニタの価格は比較的高めの事が多い。またそれらに高リフレッシュレートという付加価値やHDRという付加価値、また10bit表示といった特徴が加わると、途端に価格が跳ね上がる。
昨今では、リフレッシュートが144Hzというのが標準的と言われるようになってきた、というが、それぐらいの性能を持つウルトラワイド液晶モニタだと、それなりの価格を覚悟する必要がある。
必要十分な機能を持つ名機かと思うそんな中、JAPANNEXTから「JN-i375C144UQR-H」というモニタが発売された。直販価格は109,800円と極端に安い部類ではないものの、同性能を持つ製品の中では比較的安めであると言える。

USB Type-Cによる映像と給電を同時に行える機能を持つ事で、ノートPCとの相性もよく、それでいて入力ソースを2画面に分割して表示する「Picture By Picture」、入力ソースを画面の上に重ねて表示する「Picture In Picture」といった機能も持つ。
また、ちょっと驚いたのがPS5の120Hz表示対応である。あくまでも表示解像度をWQHDに限定した時に限るが、リフレッシュレートを120Hzにする事ができるという。
元々PS5はWQHD表示に未対応だったが、現在のファームウェアではWQHD表示が可能になっており、そのモードでリフレッシュレートを120Hzに引き上げられるのだという。
正直、4K表示はきめ細かい表示はできるが、臨場感という意味ではフルHDよりも上、ぐらいの感じしかしない。まして動いているものを見ている時の感覚なので、どちらかというとリフレッシュレートが高い方が映像は綺麗に見えるはずである。
こうした機能が10万円超で買えるという事の意味は、私としては大きいと思う。

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