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楽天証券からSBI証券?

NISA関係の話を見ていると楽天証券からSBI証券への移管の話ばかりに。

大改悪

最近、X(旧Twitter)などでNISA関係の話題を見ていると、楽天証券からSBI証券への移管の話ばかりを目にする。
というのも、12月1日から楽天サービスが大改悪するから、というのが理由で、少しでもお得に資産運用するならSBI証券に乗り換えた方が良い、というのがその理由のようだ。
たしかに、還元されるポイントだけ見ていると、楽天証券よりもSBI証券の方がもらえるポイントが多かったり、全体的なお得感は高いという事がわかるのだが、私は今の所楽天証券からSBI証券に乗り換えるという事を想定していない。


楽天が大改悪となるのは、楽天ポイントの獲得に関して上限が引き下げられたりする事に起因しているのだが、実の所、よくよく見てみると単に楽天モバイルに誘導する事を目的とした改正とみる方が正しいのかもしれない。
楽天がプラチナバンドを獲得したのは、もう既に周知の事実だが、そのプラチナバンドが利用可能になるのは、どうも2024年の春頃になるだろうとの事。
つまり、楽天モバイルが普通に繋がるケータイ回線として確立する事に合わせ、ユーザーを完全に楽天サービスに取り込んでしまえるなら、その方向に持っていこうというのが、今回の狙いではないかと。
楽天モバイルありきの楽天サービス。
楽天経済圏を効率よく使って行く上では、楽天モバイルへの加入を必須とする動きに舵を切った、と見るべきではないかと考えられる。

ポイントありきの考え方

このような大改悪があった事で、ポイント含めた投資を効率良く運用している人々は、次々と楽天証券からSBI証券へと移管する話をしている。
SBI証券で獲得できるポイントは、三井住友系の各種ポイントなワケだが、その獲得数などが楽天を大きく上回り、どうみても楽天よりも利幅が大きい。
この利幅の動きは、今回の大改悪が発表される前から大きかったのだが、それでも楽天証券を使う意味があると考えていた人は、楽天経済圏に残っていたのだが、大改悪で獲得できるポイントが激減した事で、改めて楽天経済圏に留まるのか、それとも新天地のSBI経済圏に移行するのか、改めて問われたわけである。
ポイントを活用する事でネット証券を使っていく事を前提としている人からすると、このポイントにおける大改悪は投資そのものの比効率に繋がると判断するだろうから、このような移行を考える人が増える事になるわけだが、そもそも投資とポイントを別モノと考えると、そこまで大騒ぎする話ではない、と私は思っている。
というのは、私はポイント欲しさに楽天証券を使っているわけではないからだ。
たしかにポイントが溜まって、そのポイントを利用する事でより利益に繋げられるという意味ではありがたい話であるが、私がネット証券として楽天を利用しているのは、元々楽天銀行をネット銀行として利用していたというのと、楽天サービスとして纏まっているから使いやすいという事、そして楽天ポイントと三井住友系ポイントだと、私の生活圏では楽天ポイントの方が使いやすいというのが理由である。
そもそもポイントはオマケ程度にしか考えていないので、楽天銀行繋がりでいろいろ使えるという事に利点を見出している。
だからポイントで大改悪になったとしても、それはオマケ部分でのマイナスにしかなっていないので、私からすると獲得ポイントが無くなったとしても、サービスを切替えるかどうか怪しいものである。
どうも、NISAにかこつけてポイント活用する事ばかりが取り沙汰されていて、何が得で何が損なのかという事ばかりに話が誘導されているように思えて仕方が無い。
そもそも、NISAでの投資は、ポイントとは全く別のものであり、ポイントはその副産物で得られるものでしかないという事を、もう一度再認識した方が良いように思う。

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