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60fpsのアウトラン

ニンテンドー3DSにかの名作「アウトラン」が発売される。
しかもオリジナルを超える60fpsで…。

権利関係なのね…

嗚呼…赤い車と表記しなければならない悲しみは、きっとオリジナルを知っている人だけなんだろうな、と悲観的な話から切り込んだが、まずはアウトランが復刻した事は喜ばねばなるまい。
アウトランは1986年にアーケード用ゲームとしてセガから発売された疑似3Dドライブゲーム。
普通のドライブゲームと違うのは、明らかにレーシングシーンという見た目ではなく、非常にカジュアルなスタイルを採っていた事。
このカジュアル感がすばらしい何しろ、メインカーはオープンのフェラーリテスタロッサで、乗っているのも運転手の男と長い髪の女という、今までとは全く異なるパターンだった。
BGMも当時としては良く出来ていて、YAMAHAのFM音源「YM-2151」と独自のPCM音源を組み合わせた構成で作られていた。リズム系の音はほぼ全てPCMサンプリングによるもので、それに少数倍変調のYM-2151の音が加わり、実に軽快な音楽を奏でていた。
大型筐体のゲームであったため、筐体にも可動筐体と非可動筐体があり、可動筐体にはデラックスタイプとスタンダードタイプ、非可動筐体にはボックス型のコックピット版と立ってプレイするアップライト版という、計4種類が存在していた。ただ、アップライト版は私の記憶が正しければシフトノブ右側についていた。おそらく輸出モデルをそのまま国内で使用していたという事ではないかと考えられる。
結構バリエーションがあるゲームの内容はドライブゲームで、制限時間内に一定のゴールに到達すると次のステージに行けるのだが、その前に左右の分岐が存在し、その分岐によってコースの難易度や景色が変わる。最終的には5ステージ16ルートがあり、5つのゴールでそれぞれのエンディングが異なっていた。

ドライブゲームなので当然全て上手く走れるワケでなく、途中でクラッシュしたりすることもある。当時のレース(ドライブ含む)ゲームのほとんどはクラッシュすると爆発する、というパターンだったが、アウトランはクラッシュすると派手にテスタロッサが吹っ飛び、ドライバーと女性が投げ出されるのみである。演出として血だらけになるとか大けがするとかそういうのは用意されていない。この二人、私の周辺ではゾンビではないかという話が出たほどである(爆)

滑らかに走る赤い車

そのアウトランは当時30fpsで作られていた。これはアーケード版そのものが30fpsで、セガサターン版が発売された時に、隠し要素で“スムーズモード”という60fpsで動くバージョンが追加されていた。
今回のニンテンドー3DS版は当然立体視に対応しているワケだが、それに加えて60fpsを実現している。これはもう驚異的な技術力としか言いようがない。
この3D復刻シリーズ全てに言えることだが、3DSの立体視を実現しているという事は、右画面と左画面別々に描画し、それを60fpsで動作させるという事は、30fpsの画面を4画面描画するという事に他ならない。
3DSという小さな筐体でこれらをやってしまうという事は、多分普通にゲームをするだけの人には解らないかも知れないがプログラム技術はとんでもなくギリギリの所で実現していると言える。
しかも、今回のアウトランは音楽データもストリーミングでなくエミュレーションで実現しているため、ゲームで使われるアウトプットは全て演算結果である。
いやはや、凄い処理をしているものである。

追加要素でターボアウトラン?

まぁ、毎回この3D復刻シリーズは必ず何かしらの追加要素があるのだが、今回のアウトランではマシンの強化が加わっている。
エンジンを強化すれば最高速が上がり、ハンドルを強化すれば曲がりが良くなり、タイヤを強化すればグリップが良くなる…とそんな感じである。
この辺りの変化点を見ると、アウトランにターボアウトランの要素を追加した感じ、という事かもしれない。
さらに、自車も赤い車だけでなく、黒い車や青い車、緑の車と車種も変えられるようになっていて、アウトランの雰囲気を根底から変える事もできる。
私などはアウトラン=赤い車(ホントはテスタロッサだけど…)というイメージが普通なのだが、それも今は昔。まぁ時代に合わせた追加要素という事である。

レトロゲームであるため、万人にオススメできるゲームとは言わない。
多分、昔を知っている人でないとアウトランの良さは解らないかも知れないし、今のゲームが当たり前の人にとっては面白さの要素を見つけるのが難しいかもしれない。
しかし、ドライブゲームでここまでカジュアルなゲームも珍しく、そういった雰囲気が面白いという人もいるかもしれない。
アウトランを知らない人はまずその動画をニンテンドーeショップで確認し、購入する事をお薦めしたい。
価格762円では普通考えられない技術力を投下しているゲーム。
そういう視点でゲームを見てみるのも面白いかも知れない。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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