PS VRの起爆剤となるか?

やはりきたか…

実験要素?

7月7日に放送されたニコニコ生放送の緊急特番「願いをかなえて!アイドルマスター シンデレラガールズ七夕特番」でPlayStation VRのローンチタイトルとして「アイドルマスターシンデレラガールズ ビューイングレボリューション」が発売される事が発表された。

アイドルマスターシンデレラガールズ ビューイングレボリューション
公式サイト
http://cinderella.idolmaster.jp/dere-viewingrev/

VR向けという事で、仮想現実内に再現されるライブ会場をベースにしたタイトルになるようだが…まぁ、来る可くして来た、というタイトルと言える。
以前から一部でアイマスをVR化した場合どうなるか? なんて話はよく出ていたワケだが、それがほぼそのまま形になった、と言える内容ではないかと思う。
ただ、ゲーム要素がどれだけ入るか? というのは、まだまだ疑問の余地がある。
大凡の人は想像しているかもしれないが、PlayStation Moveをサイリウム替わりにしてリズムをとるゲームになるのではないか? という予測はあながち間違っていないとは私も予測するが、現時点ではそれすらもまだ確実と見えないようである。
ただ、いろいろな情報を総合して考えると、どうもまだまだ実験的要素が多い感じがしてならない。今の段階ではライブを見る、感じるという要素を全面的に押し出していて、視聴する事が主にあるように見えるのである。

もっとも、最初は実験的ゲームでも良いのかも知れない。まだVRで何ができるのか、あるいは何に広がりの可能性があるのかが見えないため、とにかくライブを疑似体験できるというだけでも、このソフトそのものに意味はあるのかもしれない。

問題は買えるのかという事

今回の「アイドルマスターシンデレラガールズ ビューイングレボリューション」の発表で一番問題視されるのは、多数のプロデューサーがこのタイミングでPlayStation VRを購入する事ができるのか? という事である。
しかも未だPS4本体を購入していない人もいるため、場合によっては本体の品薄も想定される。
PS4は上位版が北米で準備される話も出ているが、それが国内で年内に販売されるかどうかは未だ分かっていない。だから現状では現行機種とPS VRを購入する事しかできないワケだが、今回発表があった「アイドルマスターシンデレラガールズ ビューイングレボリューション」以外でも、もともとPS VRが発表された時から、PS VRの注目度が高く、まして先にあった予約さわぎから考えて、間違いなく品薄になり、十分な数を確保できないと考えられる。
ここに来てアイマスという固定ファンの多いタイトルを持ってきた事で、この品薄戦争はより激化するだろう。

ライブ体験でなくても…

ココからは私の考えている事だが、正直、私はライブ体験をベースとする事にあまり意味を感じていない。
というのは、もし「アイドルマスターシンデレラガールズ ビューイングレボリューション」がライブ体験型ゲームだったとして、そのVRによる視点が観客席からのものだったとするならば、見え方として随分と迫力のないものになるのではないかと思えて仕方が無いのである。
仮にステージ最前列の視点だったとしても、臨場感こそあれ、画面の迫力という点においてはそれが大迫力であるとはちょっと考えられない。
ただ、自分の視点によって普段は真っ正面からしか見えない各キャラクターがローアングルから見えるようになる臨場感が感じられるのであれば、それなりに迫力も増すのかも知れないが、それってそもそも方向性が違うように思えて仕方が無いのである。
…だってローアングルですよ?(爆)
となると、本来の臨場感を捨てて、どこかで見栄えのある演出を加えていかないと、面白味に欠ける事になる。つまり、リアリティとは真逆の方向にシフトさせないと、面白さを演出できないという事である。
あと、ちょっと心配なのは、現在公開されているPVは、ほぼほぼスマホ版のスターライトステージのキャラクターをそのまま使っている。
実の所、スターライトステージで使用されているキャラクターのポリゴンは、キャラクターによって使い分けられていない。PS3版のワンフォーオールと同じで、全キャラクターが同じポリゴンデータを使用して、ボディサイズを変更し、後は顔データを変えているのみである。
10月発売のアイドルマスターシンデレラガールズ ビューイングレボリューションにおいて、現時点のPVでその状態になっているという事は、仕様がスターライトステージと同じなのではないか? と勘ぐってしまう。
せっかくPS4というパワーのあるプラットフォームで発売するなら、全キャラクターのポリゴンデータを共有化なんてしみったれた事をせず、各キャラクターの個性をもっと出して欲しいと願わずにはいられない。また、同じ意味で衣装に関してもコーディネートしたいと思う人も多いハズである。
もし、衣装コントロールができないなら、アイドルマスターシンデレラガールズ ビューイングレボリューションではプレイヤーはプロデューサーという立ち位置ではなく、一人のファンという立ち位置になるゲームになるのではないかと思えて仕方が無い。
それはそれでユーザーが求めているものと異なるのではないかと思うのだが…

とりあえず、今はまだ発表されたばかりで、情報が足りなさすぎる。
もっと情報が出てきた段階で再吟味したいところである。

【追記】
ニコニコ生放送の緊急特番を見たところ、どうもこのソフトはゲームではないとの事。

https://www.youtube.com/watch?v=M59zkWjAWcc

1st Liveを再現したアプリケーションという事らしいので、私の中ではちょっと微妙な立ち位置に。
ゲームを期待した人は次のターンを待つ必要があるよだ。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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