このソフト、前々から存在だけは知っていたんだが、今の情勢を考えると、Mac使いにとって、かなり有用なソフトになったんじゃないかと思う。
CrossOver Mac 6.1
http://www.netjapan.co.jp/r/product_mac/item006/(現在リンク切れ)
Intel CPU搭載のMacでしか動作しないものだが、CPUがIntel製であればx86コードが普通に動いて当たり前なワケで、Mac使いにとってこのソフトの有用性は計り知れないハズ。
Mac使いにとって一番辛いところは、一緒に仕事している人のほとんどがWindows使いであったりして、共有できるデータに多少なり難があるという事だ。
かつて私がそうであったように、Mac使いにとってこの部分は致命的でもあったりして、Macで存在しないアプリケーションデータとか渡されて「これ、どうすりゃいいのよ?」という事が稀に起きたりする。
そういう時はどうする事もできないので、私の時はWindowsマシンを自前で用意したりして対応していた。
時期的には、Windowsが95から98へとアップし、2000が登場する頃までの話。実にそういう事が多かったのである。
しかし、今は事情が違う。
MacにはIntel CPUが搭載される時代になり、AppleからBootCampなるWindowsXPをデュアルブートできる環境まで登場し、WindowsとMacの壁はベルリンの壁にかなり近づいた。
しかし、デュアルブート環境の最大の問題は、1つのクライアントPCに対しMacOSとWindowsという二つのライセンスが必要だという事であり、経済的にはどうなのよ?という部分がついて回る。
実際、Mac使いにとって必要な部分は、WindowsというOSでなく、WindowsというOSの上で動いているアプリケーションであったり、そのアプリケーションから生成されるデータであったりする。
せっかくIntel CPUを搭載しているのだから、Windows上で動作するコードがそのまま走ればいいのに…なんて思う人はいるはずである。
この“CrossOver Mac”は、そんな要望に応えるソフトで、MacOS上でWindowsアプリケーションが走り、OSを不必要とした所にOSエミュレータとの決定的な違いを見せるソフトである。
残念ながら、どこまでのアプリケーションが動作するのかはわからないが、DirectX関係はサポートされていない。
また、Windowsが標準的に搭載している一部の機能において、ライセンスが必要なモノがあると、そのライセンス的問題で動作しない可能性があるらしい。
まぁ…当たり前といえば当たり前の部分に問題が残ってたりするワケだが、少なくともビジネス系では動作するソフトが多いんじゃないかと思う。
マイクロソフトはキライだ!というポリシーを貫き通し、Windowsを使わないMac使いの人にとっては朗報なソフトじゃないかと思う。
こういうソフトがシェアを拡大すると、PCの未来が変わっていくようで、予測が付かない楽しさを感じる。
仮想化技術の一端とはいえ、エミュレータもイロイロ変わってきたなぁ…。
BootCampって、最近では、深夜番組の通販番組でお馴染みのビリーザブートキャンプかと思いました(爆
ここ最近、深夜の通販番組なんて見てないからよくわからなかったが…
ああ、なるほど、これもブートキャンプだったか(爆)