PCを自作するのが趣味…という人は、最近はあまりいなくなったかもしれない。
Windows95が登場するちょっと前に登場したDOS/VというコマンドラインOSの頃は、自作PCがメーカーPCと性能が同等で低価格という事で結構話題となり、日本では秋葉原を中心として自分でPCを組み立てるという流れが確立した。
Windows95が発売され、Windows98が出た頃になっても、この流れに大きな変化はなく、自作PC=低価格という図式は成立していた。
ところがWindowsXPが出た頃、大量生産で価格を抑えてきたメーカーが台頭し、自作PCのコストを下回る価格で販売を開始した。
この頃からだろうか、自作PCは次第に下火になり、パーツショップの勢いが段々小さくなってきたように思える。
そんな自作PCの流れの中にありながら、私は今以てPCは自作している。
なので、こんな製品が登場すると気になって仕方がない。
画像ではわかりにくいかもしれないが、ちょっと大きめなメモリカードリーダーという感じの大きさである。
このPCは、DMP Electronicsが発売した“eBOX-4310-H”というベアボーンキット。
TDP 1WのEden ULVというCPUを搭載し、DDR2メモリを1GB搭載している。
価格は37,800円で、あとは2.5インチのHDDかSSDを搭載するのみでPCとして稼働する(OSももちろん必要。メモリは1GBより増設は不可であるため、WindowsXPで使用する事をオススメしたい)。
Atomを搭載したモデルとは違い、Edenではあるものの、ファイルサーバとして使ったり、ちょっとした事で使う分には問題なく使用できるスペックのようだ。
つまり、自宅でネットサーフィンぐらいなら恐らく何ら問題なくできる性能は持っているという事。
PCを何に使うかでその必要な性能が変わってくるが、ネットサーフィンとメールぐらいしか使わないというのなら、これぐらい小さいPCでも問題ないという事である。
ちなみにこのeBOX-4310-Hは、本体底面にVESAマウントホールを持っている。要するに液晶モニタの裏側に取り付けてモニタマウントできてしまうワケである。
電源は20WのACアダプタから供給されるため、小型でかつ省電力・省スペースと、設置にも事欠かない万能機である。
オリオスペック(販売元)
http://www.oliospec.com/item_detail/itemId,1679/
ちなみにボトル缶と比較するとこんな感じ。
この大きさに普通の性能が詰まっている。
恐ろしい時代になったものである。
なんだこりゃ…miniATXより更に小さいマザーなんですかね。CPUがEdenとは言え、TDP1Wって…。
私のマザーの1/120で稼働しているのかw
半導体技術は秒進分歩ですね、ほんと。
返信
もう性能的には十二分なところまで来てるので、小型化・省電力化の方に向かうしかないんでしょうね。
まぁ、1年後にはカードサイズの薄型PCが出てくるんじゃないかと思います。
そうなるとまた違った使い方ができるんだけどなぁ。
返信