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ベルシオン飛行艇は航空理論を逸脱している?

 実はかなり前から知っていた事なのだが、書くタイミングを逸していたり、忘れていたりで今まで書けずにいた。
 2009年3月に世界で日本のある技術が注目を集めた。
 それがベルシオン飛行艇で、栃木県下都賀郡岩舟町と静岡県浜松市中区に研究施設を持つ株式会社グローバルエナジーが開発研究したものである。
 このベルシオン飛行艇の特徴は何と言っても飛行機の要と言える両翼がない事にある。いや、正確にはあるにはあるんだろうが、翼としての役目を果たしていない。
 魚…と言っていいのかどうかは分からないが、魚が3匹並んでいるといった表現しかできないのが胴体で、その胴体の裏側は真ん中がえぐられているような…つまり胴体の真ん中の空気が両端から漏れ出ないような作りになっている。
 この機体がプロペラ推力を得た時、ほとんど滑走を必要としない垂直離陸に近い角度で上昇し、空中を縦横無尽に飛び回る。その軌道を見た人はUFOと言われても信じてしまうかもしれない。
 まずは実際に飛んでいる所を見てもらいたい。


 この映像はNHK国際放送局が2009年4月9日に取材した時のものだが、明らかに翼のない機体が不思議な軌道で飛んでいるのが分かる。
 このベルシオン飛行艇の発表の際、航空理論のとある専門家が「どういうトリックを使っているのか?」と声を荒げたとか…。
 まぁ、通常の航空理論では機体に取り付いている両翼の上下間で直進滑走する際に生じる気圧差により揚力を発生、その力で空中へ飛び上がる…というのが一般的だからだ。
 このベルシオン飛行艇は、そうした航空理論とは全く別次元の発想で作られている。発明者によると、空気をつかむ、という考え方から生まれたらしい。


 この空気をつかむという考え方は、水泳に例えるとわかりやすいかもしれない。
 水泳では、手足を使って水を後ろに掻き出したり蹴り出したりして前進する力、つまり反作用を得ている。このベルシオン飛行艇も、空中にとどまったりできるのは、その空気を後ろ側に蹴り出したりして反作用を生みだし飛んでいる…というワケである。
 そのため、胴体裏側の両端は空気が逃げないような構造になっており、そこで空気抵抗を生みだし、その反作用を利用している。
 まったくもって発想の逆転というヤツである。
 まぁ、忘れていたのでタイムリーな話ではないのだが、知らない人もいるかもしれないと思ったため、今日書いてみた。
 何で今頃…と思うかもしれないが、実は先日、東京港区青山で先端技術館@TEPIAがリニューアルされたのである。
 先端技術館@TEPIAは、情報通信、健康・医療、環境・エネルギーなどの分野などの研究品や開発品の展示や、宇宙関連技術を紹介するテーマ展示を行なう施設で、国産の優れた技術を見る事が出来る施設だ。
 当然、このベルシオン飛行艇も展示されているわけで、まぁそのつながりで記事にした、というワケである。
 この先端技術館@TEPIAにはもっといろんな開発品が展示されている。
 パワードスーツみたいなものもあれば、人工衛星などに使われる大推力イオンエンジンなども展示されているから、そういう事に興味のある人は見学するのもいいだろう。入館料は無料である。
 ちなみに…。
 このベルシオン飛行艇、以前にフライングボートという不特定名称で発表された事もあったようで、知っている人からすると極端に驚くべきものではないのだとか。
 まぁ、それは知っているから言える事であり、世間に認知されるタイミングで言えば、このベルシオン飛行艇は驚愕の開発品という事になる。
 (株)グローバルエナジーは、ベルシオン式風車というものを開発したのだが、その風車の理論は今までの風車の理論、すなわち航空理論とは逆説的な理論で作られているため、学会で発表した後に批判されたのだそうだ。
 で、それを証明するために実際に空を飛ぶ飛行艇を作ったのだという。
 理論はどうあれ、実際に飛んでいるのだからこれは認めざるを得ないのではないかと思う。
 ちなみにこのベルシオン飛行艇の発表の後、この(株)グローバルエナジーには世界各国から視察などの問い合わせが来たのだとか。
 私は直接は見ていないのだが、ウチの会社の人も浜松の展示会だか交流会に行ったときにこの話を聞いたらしく、あり得ない話とは思うが…と半信半疑だったのを覚えている。
 だが、事実飛んでいるのだから仕方がない。理論的に説明できないものでもないし、これが新しい世界を作って行くなら、その世界を私は見てみたい。
 日本の研究が世界に渡り合える事実が、また一つここにあったのである。
 イヤホント、日本って凄いですな。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. 関西の人 より:

    二番じゃだめなんですかって言った、役満みたい名前の大臣に聞かせてあげたいですなぁ。
    まぁ、あの人に技術の話しても通じないでしょうが…。

  2. 武上 より:

    日本には埋もれた技術というのがたくさんあって、古くは第二次世界大全前にも国内で埋もれ、世界で花開くという技術がありました。
    一般家庭の屋根の上に設置されているテレビアンテナもその一つで、八木アンテナと呼ばれる所以は東北大学の八木博士が発見・発明したからです。しかし、当時の日本首脳部はこのアンテナ技術に注目する事なく戦争を迎えるワケですが、結果は八木アンテナを使用した連合軍に全ての情報を傍受され、情報戦で負けたのは言うまでもありません。
    つまり、日本のお偉方は今も昔も何も変わらないという事。
    民間企業には優秀な技術や知識があっても、国としてそれを利用できない体質があるのかもしれません…。
    ベルシオン飛行艇は有人飛行のテストを行う予定だったと思ったけど、その後どうなったのかなぁ…。
    知ってる人いたら教えてくださいな。

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