昨日の1月28日7時39分頃、富士五湖を震源とするM5.0の地震から始まり、2回目はその4分後の7時43分にM5.5を観測、その後今現在まで16回(計18回)にわたって地震が続いた。
私はその全てを体感できたワケだが、この18回の地震のウチM4.0以上のものが5回と気持ち的にはあまりよろしくない地震が突発的にやってきた。
この富士五湖を震源とする地震の一番イヤな所は、誰もが同じ事を考えるだろうが富士山噴火というキーワードである。
実際、噴火する際には地震が頻発するというからそういう恐れがないワケではない。
この美しい富士山が噴火するのは見たくない…。まして世界遺産登録を目指しているというこの時期である。できるならそっとしておいて欲しいものである。
火山が噴火するプロセスとは、地中にあるマグマだまりが地震に刺激されて活発化、マグマだまり内の炭酸ガスが発泡して地中での上昇を繰り返して一気に吹き上がるという流れになる。これは逆を言えばマグマだまりが活動する際には地震というものが必ずつきものだという事であり、富士五湖の地震はそうしたマグマだまりへの刺激になっている可能性はある。
富士山には2つのマグマだまりがあると言われていて、地下10km以内に1つ、地下15kmより深い所に1つあるらしい。もちろんハッキリした事ではないのだが、もしそうだとすると今回の地震のM4.0以上のものは全て地下20kmが震源とされている事から、深い方のマグマだまりへの刺激になっている可能性が高いのかもしれない。
どっちにしてもあまり嬉しい話ではないが、自然のやる事なので誰も止めることもできない。願わくば噴火しても被害が最小限に留まって欲しいものである。