ZOE HD Editionを買ってみた

 ちょっと前のBlogに記事として書いた“ZONE OF THE ENDERS HD Edition”(以下ZOE HDと略)を購入してみた。
 いや…お盆休みがあまりにもヒマでヒマで…というのは建前。何しろドラゴンズクラウンもあるし、遊べるゲームは他にもある。
 だが、このZOE HDが気になっていたのも事実で、ネットでいろいろ聞いた話だとOPのムービーがゴッソリ変わっているというから、事実見てみたいという気持ちがあった。
 というのは、私はZOEの2作目である“ANUBIS ZONE OF THE ENDERS”(以下ANUBISと略)のOPムービーは未だに最高峰の動画だと思っていて、それが変わってしまっているという事実をちゃんと見届けたいと思っていたのである。

 今回購入したのはPlayStation StoreからのDL版。
 8.5GBという実に膨大なデータをダウンロードしてインストールを完了させるまでに、大体20分くらいを費やしたのではないかと思う。ダウンロード時間よりインストール時間の方が長いという、実にイマドキな感じではあるが、インストール終了後、意気揚々と起動してみると、まずはOPムービーから始まった。
 おっ? と思ったのもつかの間。音楽は私絶賛のANUBISの曲だが、内容は1作目のZOEが含まれているもので、1作目と2作目が交錯した内容で作られていた。しかも完全アニメムービーとして…。
 つまり、ANUBISのOPにあったようなCGによる作りではなく、完全なセルアニメ(実際にはセルは使ってないと思う)で世界観を表す内容へ変化していた。

 ジェフティがアニメ絵でグリグリ動いてる…。
 これを良しとする人もいるかもしれないが、なんかこう…メカっぽいソリッド感が薄くなったような、そんな感じがするのは私だけだろうか?

 ゲームはというと、PS2版のZOE、およびANUBISと内容は全く同じ。絵がイマドキに集成されていて高解像度版になったぐらいで、あとは処理が高速化しているぐらいである。
 HD Editionは初期製品に処理落ちなどの問題があり、今回のBest版価格改定で修正パッチがあてられている。
 動きはとにかく滑らかでPS2のオリジナルでは得られなかった爽快感が確実に得られると言える。PS2の頃に面白いと感じた人なら、まずもって間違いなく受け入れる事ができるのではないかと思う。


 このZOE HDをプレイすると、作られる事が発表されたANUBISの正統続編がものすごく気になってくる。
 だが今回私も初めて知ったのだが、その正統続編を制作する、と発表した後に、今回の処理落ち問題が発生した際に、続編製作プロジェクト“エンダーズプロジェクト”の一時凍結を発表したようだ。その凍結の理由について、小島監督は「修正されたHD EDITIONをプレイして貰ってから、もう一度続編が欲しいか(ユーザーに)問いかけたい」と述べているらしい。
 …こりゃ、思った程売れなかったな…(-_-;)
 昔ほど、ゲーム販売本数が伸びるとはちょっと考えにくい為、そういうのを考慮した判断が欲しいところだが、そういう判断を入れた上での発言であるなら、売れ行きは厳しいものとしか言いようがないのかも知れない。

 個人的にはもっと頑張って欲しいシリーズであり、多数のオービタルフレームが混じり合う戦争物のストーリーなんかあっても良いのに…とか思えてくる。
 ま、原作の世界観で考えると、そういうストーリーは出てこない事になるのかもしれないが、あらゆる兵器の頂点に立つオービタルフレームと、それに何とか追いつこうと開発される新型LEVの戦いとか、ストーリーとしては面白い物をまだまだ作れるように思えるだけに、開発凍結は残念に思えてきてならない。
 PS4辺りで新たな展開が生まれる事を祈りたいところだ。
 その時には、アーマードコアを超えるような面白さをもった作品になっているといいなぁ…と個人的には思っている。

 このZOE HDだが、2作入って1,980円というのは実にお買い得だと言える。
 オリジナル版をプレイした事のない人にはぜひプレイして欲しいし、当時途中までプレイした…という人なら、改めてこのHD Editionをプレイして、物語の核心に迫って欲しいものである。
 ちなみに私は…ANUBISを終わらせる前にプレイを中断した。
 ラストバトルぐらいのところまでプレイして、エンディングを迎えることなく止めていたため、今回のHD Editionでラストを確かめたいと思っている。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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