突然だが、nasneがちょっと欲しくなった。
nasneって? と言う人もいるかもしれないが、nasneとは、大容量の内蔵ハードディスクを搭載したネットワークレコーダー&メディアストレージの事を言う。
前身はPS3で動作するtorneであり、そのtorneの基本構想から、torneがそのトータルソフトウェアの事を意味するようになり、LANで接続されたネットワークレコーダーnasneが誕生した。
旧torne(ハードウェア含めたもの)との最大の違いは、LAN接続であり、単体でネットワーク上に存在できるという事。torneはPS3にUSB2.0接続するしかないため、PS3上でしかコントロールする事ができない。しかしnasneは、基本的に単体で稼働でき、コントロールする際に何かしらのデバイスが必要になる。
今の所nasneをコントロールできるのはPS3やPS VITA、VAIOなとSony製品がほとんどだが、DTCP-IPをコントロールできる機器なら、対応は可能だし、Sony自身もコントロール機器はSony製品に拘るつもりはない、というのを発表時に言っていたように思う。
私がこのnasneが欲しいと思った最大の理由は、nasneで録画した映像をiPhoneやiPadで視聴可能にするアプリがある事を知ったため。
torneではイマイチそのアタリができない為、使い勝手が悪いし、何より、連携できるデバイスがあまりにもなさ過ぎる。
テレビはあまり見る方ではないが、それは使い勝手の悪さから来るものもある事は否定できない。
nasneがあると、torneを排除する事でPS3の2つしかないUSBポートを一つ解放する事もできるし、仮にtorneを排除しない場合であっても、今度はPS3側からならtorneとnasneを連携させる事もできる。使い方は一気に広がる事になる。
nasneが登場した時には、ストレージは500GBモデルしか存在しなかったが、今では1TBモデルが存在するため、より多くの番組を撮りためる事もできる。そしてnasneの場合、ネットワークを介してnasne内の映像を書き出す事もできる。torneにはできない事である。
もっとも、この書き出し機能は今の所VAIOぐらいしか対応していないのだが、実はLogitechの外付けBDドライブには“DiXiM BD Burner 2013 for Logitec”というソフトが付属しているモデルがあり、これを使うとVAIOでなくてもnasne内の映像を書き出す事ができる。このソフト、内容的にはnasne内のデータをネットワークを通じてダウンロードし、リアルタイムエンコードするソフトらしい。要するに、既にVAIOでなくても普通のPCでもnasneの環境を扱える時代になっていたのである(注:番組予約などのコントロールは依然としてPS3やPS VITAなどが必要と思われる)。
このnasne内の映像をiPhoneやiPadで視聴するには“Twonky Beam”という無料アプリを使う事になる。DTCP-IP版は700円の有料アプリだが、まずは無料版を試してみて、自分の環境で事足りる機能かどうかを確かめるのがよいだろう。
このアプリを使う事で、ネットワーク上に存在するnasneを特定し、そこから映像をネットワーク受信する、というのがこのアプリの仕事になる。
たったそれだけの事なのだが、できるとできないとでは大違い。できる事で、今までよりずっとテレビとの距離が近くなると言うわけである。
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