FF14、不評な人もいるようだ

私がおもしろいと思っているFF14だが、4Gamerの投稿レビューでは随分と酷評されているようだ。
どうも効率を求める事で選択肢が狭まっているプレイが横行しているとか。
解らなくはないけれど…ね。

そもそも楽しくないのは問題

ゲームの楽しみ方というのは、人によっていろいろある事は解るのだが、そもそもゲームは娯楽の一つだから楽しくなければ意味がない。
複数の人が絡んでくるゲームの問題は、ある人は楽しくても他の人がツマラナイ、或いはそれを飛び越えて辛いと感じるようなら、それはもうゲームではないと私は思う。
もちろん、自分だけの娯楽ではないからある程度の協調は必要になるが、そこを他人を受け入れつつ時間を共有する事を楽しむのが複数人での娯楽であり、それが理解できないようでは一人遊びをすべきだと思う。
ところが、FF14ではその独りよがり…とまでは言わないが、自分の目的達成第一主義とでも言おうか、そういう風潮の人がいたりするようだ。
まぁ…これはFF14に限った話ではないのだが、FF14はパーティマッチングの機会を増やすという目的から、コンテンツファインダーという、全く知らない他人同士が一時的にパーティを組めるシステムを持っているが故に、自己主義な人が現れると特に問題となるようである。
まぁ…クリアする為に失敗という時間の無駄を作りたくないが故に、パーティを組むメンバークラスを限定したり、立ち回り方を限定したり、場合によっては他人のプレイヤースキルにまで口を挟んできたりするのだろうが、そもそも、その失敗という結果すらも、ロールプレイの一つとして受け入れられない体質が、娯楽である根底を揺るがしているように思えてならない。

RPGってそもそも何だ?

RPGが何という言葉の略か? と聞かれて、ゲーム好きならほとんどが答えられると思う。
しかし、そのロールプレイングゲームという言葉の意味そのものを理解している人はどれだけいるのだろうか? いや、理解していない人がどれだけいるのだろうか?
ロールプレイとは、役割を演じるという意味で、ロールプレイングゲームとは役割を演じる遊びの事を意味する。一定のシナリオはあるものの、演じる人によってストーリーが微妙に変化したりするのが、この種のゲームの特徴であり、そのストーリーの中に失敗があっても何ら不思議ではないし、それが“味”というものである。
成功体験しかない主人公に魅力があるのか? とかいう哲学じみた事はココでは言わないが、幾重にも連なる物語の中で、例えそれが時間の無駄になろうとも、失敗も一つのプレイである、失敗から学ぶ事もある、というような考え方を持たないと、真の意味でロールプレイではないように思える。
恐らく…私は効率を求めるだけのゲーマーは、ほぼTRPGの経験がないのではないかと思ったりする。TRPGなど、失敗するとゲームそのものが終わる事もありうるが、それでもそれがゲームの結末なら、それをその物語として楽しむ事など往々にしてあり得る事である。
この結末を時間の無駄…と言い切るのは、ロールプレイの本質を理解していない、あるいは受け入れていない事と同義だ。少なくとも私はそう思う。
FF14は、そのストーリー上は全てのクエストは成功する事になっているが、実際のプレイで何度もリトライするという苦節ストーリーがそこに埋め込まれているのだと私は思っている。
万人にそう思え、とは言わないが、効率を求める事だけではロールプレイして楽しんでいるとは言えないのではないだろうか?

巴術師の難しさを改めて再確認

私が一番最初にFF14新生エオルゼアをプレイしたクラスが巴術師だった。
ところが巴術師がとてつもなく扱いにくいクラスだという事に気づき、結局その後は物理的なアタッカーである槍術師へとすぐに切り替えた。
FF14は全てのクラスをプレイできる仕組みであるため、再出発は難しくない。結局、その後巴術師はお蔵入りし、その後プレイする事はまずなかった。
ところが、先日から巴術師が気になって仕方が無い。巴術師というよりはその上位職である召喚師や学者が気になり始めたのである。
そこで3キャラ作成したウチの1キャラ、ララフェルのメイン職を巴術師にして再出発する事にした。当初、迷いながらLv16までは上げていたのだが、白魔導師へと転向させたため、そこでストップしていたのである。

久々に巴術師をプレイすると、その瞬間的なダメージ量が実に少ないクラスと改めて感じた。基本、相手から削り取るというようなプレイスタイルだという事は理解していたつもりだが、実際にプレイすると、これがまた地道すぎて辛い(爆)
辛いって…娯楽じゃねーよとツッコミつつも、慣れるしかないわけで、あやふやな操作をしつつLv16からLv28までレベルを持ち上げてみた。
最終的にはF.A.T.E.のボスを一人で相手できるぐらいにはなったが、パーティプレイではまだまだ技術が追いついていないと言える。
ただ、この召喚獣を操るという操作が楽しいという人もいて、確かに自在に操る事ができれば楽しいのだろうな、と思うと、ここにプレイヤースキルの違いを感じたりする。
まぁ、楽しさの一端は見えているので、まだまだ頑張ろうと思っているが、それでも躓くのは規定のクエストだったりする。

Lv20の巴術師クエストが難しい

Lv15の時もそうだったのだが、巴術師のクエストのウチ、いくつかのクエストはその戦闘そのものがかなり難しいと感じるものがある。
敵が大量に出てきたり、呪術師が一斉に攻撃してきて、防御が弱い巴術師を瞬殺するというだけならいざ知らず、その状況下で守らなければならない対象があったりと、自分自身が貧弱なのに、達成しなければならない条件が多いのである。
Lv20の巴術師クエストもその一つで、橋の両側から迫ってくる敵を次々と倒していかなければならないというものだった。
圧倒的な敵の数に対し、こちらもNPCが3人加勢してくれているのだが、それを凌駕する敵の数…。クリアが難しければLv24まで上げてから挑戦した方が良い、と言われているクエストのようだが、私もその例に漏れず、何度もリトライする事になった。
結局、Lv21でクリアする事が出来たのだが、召喚獣の使い方一つで難易度が変わる、実に巴術師らしいクエストである。
ちなみに、巴術師クエストで難関と言われているのが、Lv20とLv30で、Lv30は気をつけるポイントを押さえられればクリアは程なくできるらしい。
ま、実際にやってみないと何とも言えないワケで、プレイヤースキルで難易度が格段に変わってしまう巴術師は、人によって感じ方も変わるという事である。

他職業のスキルも大いに影響する

巴術師に限らない話だが、他職業のスキルをアディッショナルスキルとして使用できるのがFF14のシステムで、この他職のスキルを持っていると持っていないとでも、その難易度が変わってくる。
その中で私が、持っていた方が良いかな…と思っているスキルが、呪術師Lv26で取得の「迅速魔」である。白魔導師の「神速魔」とは違うので注意。

実はこの「迅速魔」と「神速魔」、パッと見ただけでは「神速魔」は「迅速魔」の劣化版のように見えるのだが、これは明確に内容が違うスキルである。
「迅速魔」は一定時間内に次に使うスキルの詠唱時間(キャストタイム)をゼロにするスキルで、「神速魔」は一定時間の自分自身の詠唱速度を2倍にする、というスキルだ。これだけ読むとたしかに劣化版に見えるだろうが、落とし穴はスキルは使用後にリキャストタイムがあるという事。「神速魔」はスペルスピードを上げるスキルなので、リキャストタイムも速くなるのだ。
つまり、「迅速魔」はその一回の詠唱を高速にするのに対し、「神速魔」は再詠唱も含んだ高速詠唱スキルなのである。

話を戻すが、私が必要かなと思うのが「迅速魔」、つまりキャストタイムをゼロにするスキルである。
これを何に使うかというと、召喚スキルと組み合わせるのである。多分、巴術師を目指す人なら既に誰でも知っている組み合わせだとは思うが、召喚獣の使い方を考えればこの組み合わせはある種、最高の組み合わせではないかと思う。
召喚獣は呼び出す際にとても長いキャストタイムが必要になる。戦闘前ならそれでもいいのだが、戦闘中にタンクとして戦っている召喚獣がダメージ過多で消えてしまった場合、即座に戦局を建て直す必要があり、高速詠唱で召喚獣を復帰させるのに「迅速魔」を使うのである。
「迅速魔」にも長めのリキャストタイムが設定されているが、一度召喚してしまえば、1分や2分はダメージ過多で消えるなんて事はないハズだから、この組み合わせで戦線維持がある程度は可能になる。
これを使いこなせれば…多分、今まで苦労していた部分が随分と解消するのではないかと思う。

更なる研究が必要

他にも巴術師には「エーテルフロー」と呼ばれる、スキルを使用するための前提スキルがある。
このエーテルフローでエーテルを溜め込み、それを解放してスキルを使用するのだが、このエーテルフロー前提のスキルは比較的強力なものが多い。だが、このエーテルフローそのものはリキャストタイムが60秒必要であるため、一度使用すると60秒は再使用かできない。
エーテルフローはレベルによってストックできる回数が最大3回まで増えるのだが、これらの使い方をマスターすれば戦局はかなり有利になる。
また、エーテルフローはそれ単体でMP回復も可能であるため、上手く使いこなせれば継戦能力は格段に上がる事になる。
また、エーテルフロー消費アクションの中でもベインとミアズマバーストは巴術師/召喚師の中でキーとなるスキルで、これらの違いもマスターしていく必要がある。
そう考えると、ク・リヒャ(巴術関連NPC)が言うように、巴術とは戦術の組み方を考え、予め想定した流れに持って行くようにいろいろと研究する必要がある事になる。
実に奥の深いクラス/ジョブと言えるのではないだろうか?

ちなみに他職が考えなくてもできる、と言っているわけではない。
ただ、自身単体で一定の火力ないし防衛力を持っていると、立ち回りで大きく崩れたとしても比較的簡単に持ち直せるが、自身単体が非力だと簡単に崩れてしまう。この差は如何ともし難いワケで、巴術はそれを戦術によって補い、また強化させる事ができるところに、その違いがある。
現状、もっとも火力のあるジョブは召喚師と言われている。
それは戦術あっての話であり、一定のプレイヤースキルあってはじめてそう言える。
そう考えれば、やはり奥の深いクラス/ジョブである事は間違いないだろう。

FF14は毎日廃人のようにプレイできる人からすると、簡単に飽きが来てしまうゲームなのかもしれない。効率に走るのは、難易度が高いという理由もあるだろうが、結局そうした効率に走らなければならないレベルに到達した人たちが、ツマラナイと言っているゲームだ。
しかし、毎日プレイできないかもしれない、というような社会人からすると、このゲームは実にやり応えのあるゲームではないかと思う。
一部の言葉に流されてプレイを見送っている人は、一度プレイしてみて欲しい。やりたくなる事がたくさん出てくる良作だと、きっとわかってくれると思う。
まぁ…ぬるいゲームと思う人もいるかもしれないが、それは最近のゲームのほとんどがそうだと私は思う。
一度ぜひお試しあれ。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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